マーガレットの異色作!「絶愛」「BRONZE」を読んでいましたか?

マーガレットの異色作!「絶愛」「BRONZE」を読んでいましたか?

尾崎南さんの「絶愛」、「BRONZE」は今でいいうBL作品。当時は専門誌にしか載ることのなかったジャンルですが、普通の少女漫画誌、マーガレットに掲載され、話題を呼びました。そして大ヒットして続編も出たという異色の作品です。BL好きではなくてもハマっていた人も多いのでは?


尾崎南さんは同人誌出身!

尾崎南さんは元々。コミックマーケットで活躍している同人作家でした。ジャンルは様々だったのですがやはりBLがお好きだったようですね。「キャプテン翼」の若島津健×日向小次郎というカップリングでの同人誌が特に人気でした。総集編が何度も出版されるほど、人気だったんですよ。

1988年から商業誌で活動を始めるようになり、「ウイングス」や「別冊ぱふ」といった雑誌で連載をしていました。

その後、マーガレットに移籍して「3DAYS」を掲載しました。

「絶愛-1989-」を連載

1989年からマーガレットにて「絶愛-1989-」の連載がスタート。尾崎さんにとってはじめての長期連載となります。

「絶愛-1989-」は男性同士の激しい恋愛、(今でいうBLですが、当時はそんな言葉は一般的ではなかったです)を描いた物語。今でこそ、一般誌でも目にするようになりましたし、腐女子のようにBL好きの女子がいるということは一般に知られています。ですが当時はごく一部の人しか知らないジャンルであったにもかかわらず、普通にマーガレットで連載されていたんです。しかも人気作となりました。

主人公は南條晃司という人気絶頂の16歳の歌手。(とても16歳には見えません)何事にも興味がなく、冷めた性格なのですが、幼い頃に出会った「イズミ」という少女の記憶だけが熱烈に残っていました。初恋だったんですね。そして、イズミには今あってもかなわないだろう、と思っていました。

そんなある日、酔っ払って道端で寝ていた晃司を一人の少年が助けます。彼の名は泉拓人。晃司が女の子だと思っていたのは実は男の子で、晃司の初恋の相手、イズミと再会したのでした。

数々の女性と関係を持っていた晃司は、自分が男性を好きだとは思っていなかったのですが、思っていた通り、イズミに惹かれていきます。
元々男性好きだったわけではない、というところで読者も入り込みやすかったのかもしれませんね。

晃司は芸能人であるため、晃司の近くにいるとイズミにもマスコミの目が。それで傷ついたり模したのですが、イズミは晃司といることに慣れていきます。

晃司はイズミへの思いを抑えていたのですが、ある時衝動でイズミを襲ってしまいます。晃司の愛は狂気に近く、父親を殺した母親を思い出すイズミですが、晃司を突き放すことはできません。

どうしたら幸せになれるのか、という2人の苦悩の日々が始まります。

続編「BRONZE zetsuai since 1989」も人気に

「絶愛」は1991年に連載終了。単行本は全5巻でした。

その後、続編として「BRONZE zetsuai since 1989」が発表されます。こちらは不定期連載でした。

晃司と泉が一緒に暮らし始めたところから物語はスタート。ですが泉はまだ、晃司の思いを受け止めきれずにいました。一緒に暮らしていながらも手を出せない葛藤から、助成をとっかえひっかえしている晃司。

泉はサッカーの才能に恵まれていて、学校からサッカー留学の話を持ち掛けられます。そして晃司に書置きを残してイタリアに旅立ってしまいます。

永遠の別れだと思った晃司は、イズミを追いかけるのですがその時事故に遭って意識不明の重体になってしまいます。

「BRONZE」は「絶愛」よりもさらにドロドロした展開で、晃司の異母兄が登場したり、泉が事故にあってしまったり、と様々な試練が二人を襲います。

休載機関を経て、2011年に完結

不定期連載だった「BRONZE 」ですが、2006年以降休載をしていました。5年の空白期間を経て、雑誌「コーラス」にて連載再開。

といっても連載再開後は本編3話、番外編2話が掲載されて連載は終了しています。期間が空いてしまったので最後まで読んでいないという人も多いかもしれません。

「BRONZE」は全14巻ですがその後「最終章」というタイトルで愛蔵版のコミックスが出ています。

最後は読者に想像をゆだねられている部分もあり、ハッピーエンドとはいいがたい感じなのですがラストが気になる方は読んでみてください。

BRONZE 最終章 (愛蔵版コミックス) | 尾崎 南 |本 | 通販 | Amazon

OVAも発売されている!

「絶愛」、「BRONZE」は様々なメディアミックスをされていて、OVAも発売されています。

「絶愛-1989-」が1992年、「BRONZE Cathexis KOJI NANJO」が1994年、「BRONZE ZETSUAI since 1989」が1996年に発売されていますよ。

晃司役は速水奨さん、泉役は子安武人さん。他にも山口勝平さん、西原久美子さん、宗形智子さん、鈴木勝美さんらが出演されています。

速水さんは当初、普通の少女漫画だと思っていたそうなのですが、内容を知ってびっくりされたそうです。当時は男性同士の恋愛を扱ったアニメというのもほとんどなかったでしょうしね・・・。

「究極の愛」を描いた物語で、鋭角的な言葉を相手に突き刺すという感じに演じていたそうです。演じていて苦しくなるほどだった、とも話しています。

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