P.S. 元気です、俊平

1980年に「週刊ヤングマガジン」創刊から連載されていました。1983年には第7回講談社漫画賞を受賞。単行本は全11巻です。柴門ふみさんの知名度を一気にアップさせた作品ですね。
浪人生の俊平はひょんなことから女子大生の桃子に出会います。そして桃子の友人である小夜子に会います。小夜子は俊平の初恋の相手で久しぶりの再会となりました。この3人を中心としたラブコメディです。
連載開始は1980年ですが、ドラマ化されたのは1999年。ほかの柴門ふみ作品より遅めですね。主人公は堂本光一さん。桃子役が瀬戸朝香さん、小夜子役が仲間由紀恵さんでした。
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同・級・生

1998年から「ビックコミックスピリッツ」で連載されていました。コミックスは上下巻の全2巻です。柴門さんの作品は意外と短いのではしょることなくじっくりドラマ化されているんですよね。
広告代理店に勤める主人公とその周辺の人たちが繰り広げるラブストーリー。
この作品は1989年にすぐにドラマ化されています。いわゆる「トレンディドラマ」な内容だったので当時のドラマにぴったりだったんでしょうね。主演は緒方直人さん。こちらも、ザ・トレンディドラマな優柔不断な主人公を演じています。
他には安田成美さん、菊池桃子さん、石田純一さん、山口智子さんが出演されていますよ。豪華ですね。ZIGGYが歌う主題歌「GLORIA」もヒットしました。
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東京ラブストーリー

こちらも1988年から「ビックコミックスピリッツ」で連載。言わずと知れた柴門ふみさんの代表作。そしてトレンディドラマの代表作でもありますね。コミックスは全4巻です。
ドラマ化されたのは1991年。「同・級・生」のヒットも受けていたのでしょう。脚本は同じ坂元裕二さんです。
出演は織田裕二さん、鈴木保奈美さん、江口洋介さん、有森也実さん。カンチとリカの恋愛に心を弾ませていた人も多いでしょう。終盤になりカンチがさとみの元に行ってしまい、最後はリカと破局して終わるという結末は予想外でしたよね。当時とってもショックを受けたのを覚えています。最後に大どんでん返しがないのかと思ってしまいました。
「東京ラブストーリー」は「東京ラブストーリー 〜After 25 years〜」という続編が発売されています。25年後のカンチとリカを見たいような、見たくないような。ドラマ版も2020年にリメイクされています。
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家族の食卓

1991年から1998年まで「ビックコミック」で連載されていました。タイトルの通り、10代から20代までの夫婦の様々な問題や葛藤、愛情を描いたオムニバスドラマです。恋愛漫画の多い柴門さんですがこちらは家族がテーマなんですね。
こちらは連続ドラマではなく、スペシャルドラマとして92年、93年、95年の3回ドラマ化されています。2~3話の短編が一度に放送されました。
出演者は陣内孝則さん、浅野温子さん、浅野ゆう子さん、大竹しのぶさん、田原俊彦さん、松坂慶子さん、岩城滉一さんなど豪華です。トレンディドラマ全盛期のキャスト、という感じですね。
あすなろ白書

1992年から1993年まで「ビックコミックスピリッツ」で連載されていました。無印3巻と「第二部」として2巻。全5巻です。
女子大生園田 なるみをはじめとする5人の学生で結成した「あすなろ会」を舞台にしたラブストーリー。恋愛と友情のはざまで揺れ動く20歳の若者の姿を描いています。
1993年に北川悦吏子さん脚本でドラマ化。キャストは石田ひかりさん、筒井道隆さん、木村拓哉さん、鈴木杏樹さん、西島秀俊さん。木村さんの「俺じゃダメか」は今でも語り継がれる名シーンですよね。
後半は西島さん演じる松岡が掛井(筒井さん)が好きだと告白!その後死亡という流れは衝撃でしたね。そして20年以上たって西島さんがこんなにブレイクするとも思いませんでした。
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Age,35

1994年から1995年にかけて「ビックコミック」で連載されていました。コミックスは上下巻の全2巻です。
35歳の主人公島田 英志は妻と双子の子どもを愛していたのにも関わらず、会社の受付嬢照井 ミサと不倫関係に陥ります。一方妻の朱美は大学時代の元カレ、成瀬 シンに再開。夫の不倫を知ってから、気持ちに歯止めがかからなくなり不倫関係に。
W不倫の話ですが、純愛にも感じられるようなストーリーでした。
1996年に「Age,35 恋しくて」というタイトルでドラマ化されています。出演者は中井貴一さん、田中美佐子さん、瀬戸朝香さん、椎名桔平さん。
不倫ドラマなのに純愛!?「Age,35 恋しくて」を振り返ってみよう! - Middle Edge(ミドルエッジ)
他にはこんな漫画もドラマ化されている!

今紹介しただけでも話題のドラマがたくさんでしたがまだまだありますよ。
「非婚家族」「お仕事です!」「九龍で会いましょう」「小早川伸木の恋」「華和家の四姉妹」「同窓生〜人は、三度、恋をする〜」なども柴門ふみさん原作です。最近では「恋する母たち」がドラマ化されています。
短いスパンでこれだけの漫画を執筆されるのは本当にすごいですよね。長編ではなく、短編、中編なのでできることだとは思いますが、いろいろなストーリーがまだまだ頭の中にありそうですよね!今後の柴門さんの作品も楽しみです。