今年卒寿のグレート作曲家!
昭和に子ども時代をすごした方なら、渡辺宙明先生の作品を一度も聴いたことないという人はいないと思います。
渡辺宙明先生は作曲家生活59年。今年は90歳の卒寿で記念CD-BOXも発売されました。
今もなお現役で活躍されています!
渡辺宙明卒寿記念 CHUMEI 90 SONGS(日本コロムビア)
この中から先生の代表作といえる曲などを紹介したいと思います。
マジンガーZ
マジンガーの曲で筆者のイチオシは「空とぶマジンガーZ」。
物語中盤から出てきたアイテムでそれまで地上戦のみだったマジンガーZが空を飛ぶことができるようになった、そんな曲です。
ゴーゴー・キカイダー
先生が特撮の作曲家としてのきっかけになったのが「人造人間キカイダー(NET(現・テレビ朝日、以下同文)、1972年)」の音楽です。
キカイダーといえば「ギルの笛の音」と「ギターのジロー」は有名。
youtubeには「弾いてみた」もありました。
筆者は当時小学校高学年でしたが、これで「BGM」というものを意識しました。
宙明先生は後番組の「キカイダー01」とあわせて14曲を作曲されています。
鋼鉄ジーグの歌
アニメ「鋼鉄ジーグ(NET、1976年)の主題歌。
この曲を聴くとロックの源流をなんとなく感じます。
「鋼鉄ジーグ」は主題歌含め4曲が作られました
秘密戦隊ゴレンジャー
この曲はタイトルは「秘密戦隊ゴレンジャー」ですがエンディング曲です。オープニング曲のタイトルは「進め!ゴレンジャー」
同名作品(NET、1975年)は2年間にわたり放送されました。
さて、ジーグとゴレンジャーあたりから「バンバンバン」「バンバラバンバン」と口三味線とでもいうべきスキャットが入れられているのが宙明サウンドの特徴です。カラオケで歌うときはここを照れずに歌うのが大事ですw
このあと、宙明先生は戦隊作品を「ゴーグルV」まで携わっていかれるのですが、実は50年前にすでに戦隊?の音楽を担当されています。
「忍者部隊月光(フジテレビ、1964年)」これは原作がタツノコプロの吉田竜夫さんなので「科学忍者隊ガッチャマン」のプロトタイプともいわれていますが、ナレーションか大平透さん、音楽が宙明先生だと、「ゴレンジャー」と同じなので戦隊のルーツといっても過言ではないでしょう。
野球狂の詩
アニメ「野球狂の詩(フジテレビ、1977年)」の主題歌です。
この動画の後半にあるEDの「勇気のテーマ」は原作の水島新司先生も絶賛されたといいます。
宙明先生のヒロイン曲はたくましさの中にも悲壮感があり、それがまたたまりません。
「さやかのテーマ」「ビューナスAの歌」「美和のテーマ」もぜひ機会あったらお聴きください。
CROSS FIGHT!
OVA(オリジナルビデオアニメ)「破邪大星ダンガイオー(バンダイビジュアル、1987年)」主題歌。
水木一郎さんと堀江美都子さんのデュエットです。
この曲のすごいところは、テレビシリーズではないのでアニメそのものは一般的に知名度はないのですが、カラオケで普段はアニソンなど歌わない人たちもこれを誰かが歌ってるのを聴いて覚えて歌うところです。リリースされて30年になろうとしていますが今でも歌われているんです。
それだけこの曲にパワーがあるということなんですよね。
ティルオン!ツィンテイルズ
アニメ「俺、ツインテールになります(TBS、2014年)」の挿入歌です。
動画が削除されまくってるので紹介できないのが残念ですが、2014年といえはつい一年前、マジンガーZから42年たってますが宙明サウンドは健在です!
知る人ぞ知る「芸能山城組」の「恐山」
アニソン・特ソンだけではありません。
1970年に芸能山城組が発表した「恐山」も宙明先生が作曲されています。以下のリンクをどうぞ♪
芸能山城組 恐山 ‐ ニコニコ動画:GINZA
宙明先生についてはまだまだ書ききれないことがたくさんあるのですが、今回は卒寿記念BOXに収録されている作品を中心に選んでみました。
どうですか?宙明サウンドを聴くだけで滾ってくるでしょう?
最後に、この動画をご覧いただき、このコラムを締めさせていただきます。
2011年7月31日の「題名のない音楽会」で演奏された「バトルフィーバーJ」です。
『バトルフィーバーJ』メドレー ‐ ニコニコ動画:GINZA