【鈴木尚典】美しいスイングと秀逸したミート技術で2年連続首位打者を獲得した横浜マシンガン打線の中心打者

【鈴木尚典】美しいスイングと秀逸したミート技術で2年連続首位打者を獲得した横浜マシンガン打線の中心打者

鈴木尚典(すずきたかのり)は1990~2000年代に横浜ベイスターズで活躍した外野手です。1997年、1998年と2年連続で首位打者を取り、強打の3番打者として横浜マシンガン打線を牽引しました。今回は鈴木尚典について詳しく見ていきます。


横浜高校からドラフト4位で入団

鈴木尚典は横浜高校の出身です。1990年度ドラフト会議で横浜大洋ホエールズ(当時の横浜ベイスターズ)から4位指名されて入団しました。横浜で育ち、横浜ベイスターズ一筋で2008年までプレーを続けました。

卓越した打撃技術で首位打者を2度獲得

鈴木尚典はしなやかなスイングと卓越したミート技術で、ボールとバットがぶつかるインパクトの瞬間が他の選手よりも長く見えるようなバッティングをする典型的な巧打者でした。
鈴木は入団4年目の1994年に頭角を現すと、レギュラー外野手として3割に近い打率を残すようになります。
そして1997年、.335で首位打者のタイトルを獲得。さらには1998年も.337で2年連続して首位打者を獲得するという快挙を成し遂げました。また打率だけでなく、本塁打も20本程度量産し、この時期、日本球界において長打力のある最高峰のバッターとして注目されました。

●強打の3番打者として横浜マシンガン打線を牽引

横浜マシンガン打線は1997~1999年にかけて横浜ベイスターズを構成した打線の異名です。その中で鈴木は3番打者として活躍し、ローズ、石井琢朗と並ぶ横浜マシンガン打線の立役者となりました。
当時の横浜打線はミート技術の巧みな打者が多く、ファウルで粘り、投手を消耗させながら崩していくといった、しぶとくつながりのある打線で相手チームを圧倒。1998年には38年ぶりのリーグ優勝を果たし、その勢いで日本シリーズも制しました。また、1999年にはチーム打率.294という驚異的な数字を残しました。
なお、1998年の日本シリーズにおいて鈴木は25打数12安打で打率.480という絶好調さで優勝に貢献しシリーズMVPを獲得しています。

4番打者としての役目までは果たしきれなかった

横浜マシンガン打線で4番を務めたローズが退団したことで、鈴木はローズに代わる4番打者としての役割を期待されるようになります。フロントや指導現場からはより強打の4番者たれという教育をされ、本来のシュアな打撃とは違う打者像が求められるようになりました。横浜マシンガン打線時代はローズと並ぶ勝負強さや長打力を発揮できた鈴木ですが、2000年にローズが抜けてからは、マークが集中したこともあってか、思うような成績を残せませんでした。2001年以降、長打力や勝負強さは影をひそめ、打率は3割前後を推移したものの、本塁打は1桁台、打点は50点台で終わるなど、4番打者としての期待には応えることができませんでした。

2000本安打は叶わなかったが生涯打率は3割を超える

2004年以降、鈴木はレギュラーから外れるようになり、再起を図るべく、背番号を変えたり、改名をしたりしますが、思うような成績を残せず、2008年に現役を引退します。
プロ野球人生18年間において、鈴木は通算安打数1456本、通算打率.302という成績で幕を閉じることになりました。

引退後は現場での後進指導に従事

2009年、鈴木は横浜ベイスターズのファームチーム湘南シーレックス(現在は横浜DeNAベイスターズと改称される)のコーチに就任し、以後、球団職員、ベイスターズジュニアの監督などを務めました。
2020年からはBCリーグの神奈川フューチャードリームスの監督を務め、現在に至っています。

選手プロフィール 鈴木 尚典 | 【公式】神奈川フューチャードリームス|BCリーグ

横浜高校から、横浜大洋、横浜ベイスターズで選手生活を全うし、湘南シーレックスでの指導者生活、そして今は神奈川フューチャードリーム監督となり野球を伝え続ける。まさに鈴木は「横浜の星」といってよいでしょう。

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横浜ベイスターズ 1997年

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