お年玉付き年賀状で時代の流れを感じてみよう!あの頃はあんなモノが当選した!?

お年玉付き年賀状で時代の流れを感じてみよう!あの頃はあんなモノが当選した!?

年が変わる年末年始になると、コンビニやスーパーでよく目にするのが「年賀状」。お年玉付きで、今までに何かしらの景品が当選した経験がある方もいるのでは?今回は、お年玉付き年賀状であの頃を懐かしみます。


年賀状で景品が当たる!このシステムっていつから?

お年玉付きの年賀状については、誰もが知っていますよね。



しかしこのシステムっていつから、どういう理由で始まったの?と聞かれると意外に判らないですよね。

年賀状を送るという風習は平安時代にはすでにあった!

まずは、年賀状に関する豆知識から。



そもそも年賀状っていつから送るようになったのだろう?と調べてみたところ、その歴史はかなり古く平安時代の貴族向けに手紙の文例をまとめた「庭訓往来」の中に、新年を迎えたときに送る手紙の例文があったころから、少なくとも平安時代には年賀状という文化はあったと考えられているそうです。

お年玉が付くようになった歴史は浅い

年賀状という文化はとても歴史があるのですが、懸賞付きというシステムが初めて採用されたのは1949年と、まだ100年も続いていないシステムでした。



そもそものきっかけが、【民間人のアイディア】で京都の洋品雑貨店の社長が郵政大臣に自らプレゼンをして、国が折れる形で始まったのが最初だったそうです。



ちなみに、景品として自身の扱う商品だったミシンや衣服の布地を提供したので、一番最初に年賀状で景品として登場したのは



特賞がミシン

1等が純毛洋服地



という、現在とはかなり異なるラインナップでした。



このアイディアが年賀状の売り上げ増大に貢献したことで、その後も継続して年賀状に景品が付くようになり、現在でも続いていることは意外に知られていない事実です。

年賀状の特賞を年代別に比べてみよう!

意外な理由からスタートした年賀状の景品ですが、郵政事業が民営化された現代でも受け継がれています。



実は、この年賀状で当たる景品は年代ごとにその時代背景を色濃く反映しているのをご存じでしょうか。



各年代ごとに年賀状でお年玉として当たる景品を比べて、時代の波を一緒に感じましょう。

1950年代は生活必需品がメイン

戦後の復興に力を注いでいた1950年代は、お年玉の景品もかなり「実用性」が高いものが多かったようです。



高度経済成長期の日本で「三種の神器」ともてはやされた家電は



・洗濯機

・冷蔵庫

・白黒テレビ



だったこともあるのか、1956年には洗濯機が特賞の景品となるなど生活に寄り添ったモノが当たる傾向にあったようですね。

1960年代に入ると徐々に嗜好品へと変化

戦後の傷跡が癒え、少しずつ豊かになっていった日本経済を象徴するかのように、年賀状の景品もその傾向が変化していきます。



1960年代に入ると、特賞の景品にステレオデッキやポータブルテレビ、電子計算機やラジカセなどが選ばれるようになります。



国民の生活水準が高まり、レジャーや趣味を楽しめるようになったことが景品にも反映されているのが面白いですよね。

1970~1980年代はハイテクノロジー商品が主流

海外に向けて、日本がテクノロジー産業で多くの商品を輸出して経済大国へと変貌を遂げていく1970~1980年代は、年賀状の景品にもそれらの商品が選ばれるようになっていきます。



いわゆる「ハイテク」と呼ばれ、庶民には中々手が出しにくかったカラーテレビや電子レンジなどの家電や、カメラなどが当たるようになったのがこの時代です。

1990年代~2000年代は流行を反映した商品に

パソコンや携帯電話など、さらなるハイテクノロジーが普及し始めると、年賀状の景品は「その年ごと」に様々な特色ある商品ラインナップへと変化します。



ある年にはカーナビが当たったり、かと思えば大型のテレビが当たったり。



ふるさと復興支援が話題になると、日本各地の特産物の詰め合わせなんてものが景品になったこともあります。



時代の変化と共に、多様性を持つ景品を選べるように変わったのもまさに時代を反映していると言えますよね。

2013年以降

近年になると、PCやネットなどが目まぐるしいスピードで進化して、国民の関心や需要が多様化してしまい、年賀はがきそのものが売れなくなるという時代へと突入していきます。



売り上げ回復のために打ち出した景品が「現金」や「商品券」という、ストレートに魅力的な商品ラインナップです。



まさに、時代の流れと共に景品が変化している顕著な例ですよね。

ちなみに来年(2021年)の景品は?

ところで、来年2021年のお年玉付き年賀状の景品をご存じですか?



なんと、来年の1等は



現金30万円

または

電子マネー31万円分

と、なっています。



これも、コロナの影響なのでしょうか。



当選確率は100万分の1なので、宝くじの当選確率で言うなら

「1等の前後賞が当たる確率くらい」

となります。



それなら宝くじを買うよ・・という世知辛い声が聞こえてきそうですが、年始の挨拶として受け継がれた文化を大事にしつつ、運が良ければ30万と考えれば今年はちょっと年賀状を書いてみようかなと思うのは私だけじゃないですよね(笑

まとめ

年賀状を出す機会って、年々減ってきていますよね。



私自身、年を追うごとに年賀状を出さなくなり、新年のあいさつもLineやメールで済ませてしまうことが多くなってきてしまっています。



しかし、平安時代から続く日本の伝統文化とさえ言える年賀状。



今年(2021年分)は1等景品として現金や電子マネーが当たるので、久しぶりに年賀状を書いてみてはいかがでしょうか。



最後までお読みいただきありがとうございます。

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