『姿三四郎』とは?
『姿三四郎』
Wikipedia - 姿三四郎
幾度も、映画化・テレビドラマ化・アニメ化された『姿三四郎』。今回の記事では、1986年に日本テレビ系列で放送されたアニメ版を中心に紹介していきたと思います。
アニメ『姿三四郎』の本編映像
ちなみに1981年にもフジテレビ系列で放送されたアニメ版『姿三四郎』も存在しています。こちらについては、また別の機会にご紹介しますね。
主題歌
この透き通るような歌声は、どこかで聞き覚えがあるような…
それも、そのはず。この楽曲を歌うダ・カーポといえば、テレビドラマ『裸の大将放浪記』の主題歌『野に咲く花のように』でも知られる音楽ユニットです。
アニメ『姿三四郎』のストーリー
その立ち合いを通じて、”柔道”に感銘を受けた三四郎は改めて矢野の道場に入門します。その後はめきめきと上達し、門弟の中では三四郎に敵う者はいないほどの強さを身に着けました。ある日、町でチンピラに絡まれて撃退。喧嘩騒ぎを聞きつけ、止めに入った警官まで勢い余って投げ飛ばしてしまいます。
警察に逮捕され、”柔道”の看板を汚してしまった三四郎。釈放後、師である矢野に詫びると、慢心が招いた結果だと指摘され、道場の庭にある池に飛び込んで「死ね」とまで言われるほどの叱責を受けるのでした…
アニメ『姿三四郎』の魅力とは?
キャラクターデザインの担当は ちばてつやさん
本編を視聴していると見覚えのある作画のタッチだと思えてくるはず。それもそのはずで、1986年放送のアニメ『姿三四郎』でキャラクターデザインを担当しているのは…
『あしたのジョー』
『おれは鉄平』
などの名作アニメで知られる、ちばてつやさん。『あしたのジョー』といえばボクシング、『おれは鉄平』といえば剣道、それぞれ格闘技・武道をテーマに描いたコンテンツです。
制作側は『姿三四郎』をアニメ化するにあたり、柔道・柔術を扱う『姿三四郎』との相性もいいはずだと考えたのかもしれませんね。
その狙いは見事に成功しているように思えます。しかし、『あしたのジョー』『おれは鉄平』の強烈な主人公に比べ、三四郎はおとなしい印象の主人公です。インパクトといった部分では、ちばてつやさん原作の作品とは少し毛色が違いますよね。
ライバル・檜垣源之助の存在
『姿三四郎』に登場する柔術家では最強クラスの実力をもつ檜垣源之助。その声を担当されているのは…
声優・池田秀一さん
池田秀一さん演じる源之助は、強いだけではなく、知性や野望という要素をもつ存在です。声質だけではなく、キャラクター性も『機動戦士ガンダム』のシャア・アズナブルと似ていて、制作側は意図的にそれを狙ったキャスティングをしたのではなでしょうか。
1986年版アニメ『姿三四郎』まとめ
『姿三四郎』といった名作小説を題材としながらも、画面からは、ちばてつやさんの画のタッチを漂わせ、音声といった部分では『機動戦士ガンダム』を思わせるキャスティングを実現しています。全3話というボリュームで終わってしまったことが残念でなりません。
原作小説そのものが実在の人物・歴史をモチーフにしたもので、そういった部分では勉強になるといった側面もあります。柔術から柔道に変わっていった背景は、こちらの作品をご覧になれば理解できると思います。そういった意味でも、この機会にアニメ『姿三四郎』を視聴してみてくださいね。きっと柔道に対する理解が深められますよ。