楳図かずおさんとは?
楳図かずおさんのプロフィール
テレビ出演での格好や独創的な自宅の影響からか、”ぐわし”でお馴染み『まことちゃん』のイメージが先行し、ホラー漫画の印象が影を潜めてしまった楳図かすおさん。しかし、ホラー漫画の第一人者として残した作品はいずれも秀逸で、独特な雰囲気と世界観・物語で恐怖を演出しています。
OVA作品『楳図かすおの呪い』
『ビデオカメラには何が写ったか?』『幽霊屋敷』の2話で構成されたオムニバス形式のアニメ作品です。楳図かすおさんの作品の魅力に触れたいようなら、その入り口として、独特の世界観やストーリーを充分に楽しめますよ。
『楳図かずおの呪い』のストーリー
第1話.ビデオカメラには何が写ったか?
ある日、主人公・マサミの通う高校のクラスに、美人ながらも、不思議な雰囲気を漂わせた女子生徒・リマが転校してきます。その日から、マサミは不気味な夢にうなされるようになり、首には身に覚えのない傷跡が。祖父には、夜中、マサミの部屋に入っていく人影を見たと言われ、マサミは転校生のリマを吸血鬼ではないかと疑うようになります…
第2話.幽霊屋敷
主人公・ミイコは、ホラー大好きな友達のナナコの強引な誘いで、近所で有名な幽霊屋敷へ探検しに行くことに。偶然、居合わせた友人二人も加わり、歩みを進めると、その奥には人間とは思えない異形な女性の姿が。その女性がこちらに振り返ると、ナナコや友人二人の首や手足が次々と裂けていき…
『楳図かずおの呪い』の魅力とは?
このアニメが発売されたのは1990年ですが、当時はまだサイコパスという言葉が存在していませんでした。しかし、この作品から漂うものは、紛れもなくサイコパス的なものです。そういった意味では、先進的な内容だといえるのかもしれません。どこか精神的に病んでいるような雰囲気に、思わず惹き込まれてしまう引力があります。視聴したた後の気持ち悪さは、消化不良として残り、いつまでも余韻として引きずってしまうほど。
年齢制限があるコンテンツではありませんが、一般的な怪談といった内容ではありません。ご視聴は、子供がいないところで観ることをオススメします。『楳図かずおの呪い』の魅力は、気持ち悪さ、ホラー的な要素がうまく調和しているところにあるのではないでしょうか。
『楳図かずおの呪い』の類似作品
概要&内容
『ヘルナイト』
概要&内容
『楳図かずお恐怖劇場』
概要&内容
『楳図かずおの呪い』まとめ
どこか可愛らしい画のタッチで、のほほんと観ていると、グロい描写の連続でトラウマとなってしまいそうな『楳図かずおの呪い』。改めて、楳図かずおさんが漫画家として全盛期を迎えていたころの偉大さも感じられると思います。
どこか不思議な雰囲気を漂わせる中川翔子さん。彼女の感性に、楳図かずおさんの作品から漂う精神的に病みそうな雰囲気がマッチするのでしょうね。
『楳図かずおの呪い』というパンドラの箱、この機会に封印を解いて、その独特な世界観を楽しんでみてください。なかなか言葉では言い表せない感覚が余韻として残り、いつの間にか魅了されているはずです。