野沢尚脚本!純愛+サスペンスドラマ「この愛に生きて」

野沢尚脚本!純愛+サスペンスドラマ「この愛に生きて」

「この愛に生きて」は野沢尚さん脚本ドラマ。安田成美さん、岸谷五朗さん、豊川悦司さん、美保純さんが出演されています。恋愛にサスペンス要素まで加わったかなり濃い内容のドラマですよ。


「この愛に生きて」の放送時期

「この愛に生きて」は1994年4月から6月までフジテレビ木曜22時からの「木曜劇場」で放送されていました。この時間は大人のための濃いドラマが多かった印象です。「この愛に生きて」もそんな作品の1つ。夫の浮気から始まり、妻の不倫、子どもの誘拐など濃い内容になっています。

「この愛に生きて」は「この愛に生きて-SPECIAL EDITION-」として1994年にVHSが発売されています。特に短縮版ではなく全話入っていますね。VHSにはなっていますがDVD化はされていません。現在のところ配信もないようなので中古のDVDをゲットするしか見る術がありません。

当時学生だったという人も立場が変わって今見たらまた違う感想を抱きそうなドラマです。CSでは再放送することもあるのでチェックしてみてください。できるならDVD化や配信をしてほしいですよね!

「この愛に生きて」のキャスト&スタッフ

続いてキャストとスタッフを見てみましょう。

安田成美さんは結婚後初のドラマ出演!

キャストは以下の通りです。

主演は安田成美さん。結婚後初のドラマ出演でした。今までのイメージとはガラッと変わった不倫する主婦という役を演じています。主婦の役ですが26歳の役なんですね。まだまだ若いです。

岸谷五朗さん、豊川悦司さんも当時注目の俳優でした。美保純さん、深津絵里さん、と女優陣は個性派ですね。当時としてはかなり斬新なキャスティングでした。今でもこのキャストでドラマが作れそうなメンバーですもんね!役者さんたちの演技が光る作品です。

脚本は野沢尚さん!

脚本は「青い鳥」、「眠れる森」、「リミット もしも、わが子が…」などで知られる野沢尚さん。この作品は野沢尚さんの連ドラ3作品目です。

1作目の「親愛なるものへ」、2作目「素晴らしきかな人生」とともに「夫婦純愛三部作」と呼ばれています。ですが内容は不倫や殺人なので「夫婦の純愛ドラマ」ではありません。この呼ばれ方はなんだか違和感がありますね。このドラマは「悲しい夫婦関係を前提にした妻の幸福の追求」というテーマで作られています。

W不倫の泥沼に完全に引き込まれた大人ドラマ「親愛なる者へ」 - Middle Edge(ミドルエッジ)

主題歌は橘いずみ!

主題歌は橘いずみさんの「永遠のパズル」でした。橘いずみさんは「女版尾崎豊」とも呼ばれていて、ストイックで少々自虐的な歌詞が印象に残っています。

「永遠のパズル」は、橘いずみさんの最大のヒット曲になりました。歌詞の内容も、雰囲気もこのドラマにぴったりだったと思います。

挿入歌のブレッドの「イフ」も人気がありました。

【橘いずみ☆】女・尾崎豊の異名をとったストイックで自虐的な歌詞歌唱に酔いしれる - Middle Edge(ミドルエッジ)

「この愛に生きて」のあらすじ

安田成美さん演じる植草 曙美 は夫と6歳の子どもと暮らす主婦。豊川悦司さん演じる夫の植草 聖一とは大恋愛ののちに結婚したのですが、現在は夫婦仲も冷え切っています。

そしてある日、聖一が浮気をしていることを知ってしまいます。聖一の浮気相手とは元妻の江波田 立子(美保純さん)でした。曙美は元々、聖一の不倫相手だったのです。ですが、子どもができたことで聖一は立子と離婚。曙美と再婚したのでした。立子は、夫婦という関係は終わっても聖一とは男女の関係でいられると思い、あっさり浮気を承諾したのです。

もうこの時点ですでにドロドロしていますが、まだこれは序盤。

曙美はある日バーで岸谷五朗さん演じる標 悠作に出会います。悠作は防犯課の刑事。仕事で大きなミスをして自暴自棄になっていました。そして本当は売春を取り締まる立場なのですが、自らが女を買うことでキャリアを終わらせようとしたのです。

そして、曙美をその相手だと勘違いし、ホテルへ行きます。一夜だけの関係のつもりだったのですが2人は恋に落ちてしまいます。

ある日、悠作と会っていて遅く帰宅した曙美。玄関には鍵がかかっていてドアの前に息子の和のランドセルが置いてありました。和は雑木林で発見されますが昏睡状態。そのまま亡くなってしまいます。

和を殺した犯人はすぐに見つかりました。幼児虐待の前科のある男です。夫婦関係は終わってしまい、曙美はしばらく実家に戻ります。曙美は自暴自棄になっていた時期もありましたが悠作のおかげで自分を取り戻し、再び幸せになろうと決意します。

ですが、その頃、和の殺害容疑で逮捕されていた男がじつは無罪であることが分かります。そして真犯人は悠作の上司、柚原 周平でした。周平は裏の組織とつながっている汚職警察官だったのです。曙美は周平を殺害。そして、悠作ではなく、聖一とよりを戻そうとします。

和が狙われた原因は聖一が仕事での野心を燃やしたことで、組織につぶされられそうになっていた、つまり、原因は聖一だったのです。曙美は聖一を殺すつもりで一緒になります。ですがそれに気が付いた悠作によって止められました。

曙美は周平殺害容疑で悠作に逮捕されます。それでも2人の愛情は消えず、手錠をかけたまま2人は抱き合うのでした。

関連する投稿


中森明菜主演の幻のサスペンスドラマ!「悪女A・B」「悪女Ⅱサンテミリオン殺人事件」がCSで初放送!!

中森明菜主演の幻のサスペンスドラマ!「悪女A・B」「悪女Ⅱサンテミリオン殺人事件」がCSで初放送!!

CS「ホームドラマチャンネル」にて、女優・歌手の中森明菜が“悪女”を演じた90年代のサスペンスドラマ2作品「悪女A・B」「悪女Ⅱサンテミリオン殺人事件」が、当時の放送以来約30年ぶりに放送されます。


【12人の優しい日本人】アメリカ映画のパロディ!? 初期の三谷幸喜の傑作!

【12人の優しい日本人】アメリカ映画のパロディ!? 初期の三谷幸喜の傑作!

三谷幸喜脚本の初期の映画といえば、監督も務めた『ラヂオの時間』を思い浮かべる方が多いでしょう。しかし、そこから遡ること6年、『12人の優しい日本人』という映画があったのを知る人は少ないかもしれません。今回は、ネタバレにならない程度に、本映画の見どころについてご紹介します。


【1964年生まれ】2024年還暦を迎える意外な人気男性俳優たち!

【1964年生まれ】2024年還暦を迎える意外な人気男性俳優たち!

2024年(令和6年)は、1964年(昭和39年)生まれの人が還暦を迎える年です。2024年(令和6年)が終われば、昭和30年代生まれの人は全員が60歳以上となります。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2024年に還暦を迎える意外な人気男性俳優11名をご紹介します。


【上脇結友】『ぽっかぽか』のあすかが “はは” に!大人になっても活躍する結友ちゃん

【上脇結友】『ぽっかぽか』のあすかが “はは” に!大人になっても活躍する結友ちゃん

かつて放送されていた昼ドラ枠「花王・愛の劇場」の人気シリーズに『ぽっかぽか』というドラマがありました。主人公は、父・母・娘のあったか3人家族。特に話題になったのが娘のあすかで、演じたのが子役デビューしたばかりの上脇結友ちゃんでした。現在も女優として活躍する結友ちゃんを振り返ります。


独創的な演出が新しかった!堤幸彦さん演出のドラマ

独創的な演出が新しかった!堤幸彦さん演出のドラマ

テレビドラマで脚本家が注目されることはあっても、演出家が注目されるのは珍しいと思います。堤幸彦さんは斬新な演出で注目を集めました。堤幸彦さん演出のドラマをまとめます。


最新の投稿


懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアムは、企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」を2025年12月15日から2026年2月20日まで開催します。昭和100年を記念し、お菓子や贈答品などに使われた貴重なブリキ缶を展示。缶の構造やデザイン、当時のエピソードも交え、昭和の生活文化とブリキ缶の魅力を再発見できる展示内容です。


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。


ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。