1978年『第20回日本レコード大賞』
制作:TBSテレビ
放送期間:1978年12月31日
放送時間:日曜19:00 - 20:55
視聴率:42.9%。
司会は前年度と同じメンバー。総合司会をアナウンサーの高橋圭三がつとめた(通算10度目)。司会進行は、この年から始まった『ザ・ベストテン』でも司会をしていた久米宏と女優の黒柳徹子のコンビが2年連続で担当した。
日本レコード大賞 「UFO」 ピンク・レディー

「UFO」
歌手:ピンク・レディー
作詞:阿久悠 - 3年連続4度目。
作曲:都倉俊一
編曲:都倉俊一
ピンク・レディーの中では、6枚目にして最大のヒットを記録したシングル。1977年12月に発売した。オリコンチャートでは10週連続で1位を独走し、1978年度年間1位を獲得した。「渚のシンドバッド」「ウォンテッド (指名手配)」に続き三度目のミリオンセラーとなっている。1978年のFNS歌謡祭最優秀ヒット賞も受賞。当初、ステージ衣装ではハイヒールを履いていたが、のちにブーツに替えている。
最優秀新人賞 渡辺真知子(曲:「かもめが翔んだ日」)

「かもめが翔んだ日」
歌手:渡辺真知子
作詞:伊藤アキラ
作曲:渡辺真知子
編曲:船山基紀
渡辺真知子のセカンド・シングル曲。1978年4月21日にリリースされた。デビュー曲「迷い道」に次ぐヒットとなり、46万枚を売り上げた。通常はレコード録音の際に機械を用いて曲のテンポを一定にするところ、この曲を聴いたミュージシャン全員が「勢いのままいこう」と機械を使用しなかったので、レコードでは曲の後半のテンポが少し速くなっている。
最優秀歌唱賞 「LOVE (抱きしめたい)」沢田研二

「LOVE (抱きしめたい)」
作詞:阿久悠
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀
1978年9月10日にリリースされた、沢田研二の25枚目のシングル。第7回FNS歌謡祭・グランプリ、第11回全日本有線放送大賞・大賞、'78あなたが選ぶ全日本歌謡音楽祭・ゴールデングランプリなどの数々の賞を受賞。1978年の第29回NHK紅白歌合戦では、沢田研二にとって初の大トリ出場を果たした。当時の紅白歌合戦では、ポップス曲でのトリはきわめて異例のことだった。
金賞(大賞ノミネート作品)
「かもめはかもめ」研ナオコ

「かもめはかもめ」
作詞・作曲:中島みゆき
編曲:若草恵
研ナオコ16枚目のシングルで、1978年3月25日にリリースされた。アルバム『かもめのように』(1977年10月25日発売)からシングル・カットしたもの。第9回日本歌謡大賞放送音楽賞も受賞した。また、第29回NHK紅白歌合戦にもこの曲で2年ぶり2回目の出場をした。
「グッド・ラック」野口五郎

「グッド・ラック」
作詞:山川啓介
作曲:筒美京平
編曲:高田弘
この受賞のほか、第9回日本歌謡大賞・放送音楽賞も受賞している。1978年末の第29回NHK紅白歌合戦にはこの曲で出場し、新御三家の郷ひろみ・西城秀樹・野口五郎が揃い踏みした。オリコンチャートでは、1973年の「オレンジの雨」から21作品連続でBEST10入りとなる(この楽曲は最高週間4位)。
「しあわせ芝居」桜田淳子

「しあわせ芝居」
作詞・作曲:中島みゆき
編曲:船山基紀
この日本レコード大賞・金賞とあわせて西条八十賞(後の作詩賞)も受賞した。作詞・作曲をシンガーソングライターの中島みゆきが担当したのは、桜田淳子のシングルでは初めてだった。第29回NHK紅白歌合戦では5回目の出場を果たし、この楽曲を歌唱した。
「シンデレラ・ハネムーン」岩崎宏美

「シンデレラ・ハネムーン」
作詞:阿久悠
作曲・編曲:筒美京平
岩崎宏美の14枚目のシングルで、1978年7月に発売された。作詞・阿久悠と、作編曲・筒美京平のコンビでのシングル曲は、1977年の「想い出の樹の下で」以来(6作品ぶり)だった。第29回NHK紅白歌合戦にもこの曲で出場したが、とても早いテンポで演奏することとなった。
「たそがれマイ・ラブ」大橋純子

「たそがれマイ・ラブ」
作詞:阿久悠
作曲・編曲:筒美京平
大橋純子が1978年8月5日に発売した10枚目のシングル。オリコンチャートでは最高週間2位を記録。1978年8月21日に放映されたTBSテレビの3時間ドラマ「獅子のごとく」の主題歌になった。
「故郷へ…」八代亜紀

「故郷へ…」
作詞:池田充男
作曲:野崎真一
編曲:竹村次郎
八代亜紀の26枚目のシングルで、1978年9月25日にリリースされた。第9回日本歌謡大賞で6年連続の放送音楽賞を受賞した。同年の第29回NHK紅白歌合戦にもこの曲で自身6回目の出場を果たした。
「ブルースカイブルー」西城秀樹

「ブルースカイブルー」
作詞:阿久悠
作曲・編曲:馬飼野康二
西城秀樹の26枚目のシングルで、1978年8月25日に発売した。愛する人との別れを青空に重ねて歌ったバラード曲。この曲で第29回NHK紅白歌合戦に5年連続5回目の出場をした。その際、同年8月に日中平和友好条約が結ばれたことから、白い男性版チャイナドレスを着て歌った。
「プレイバックPart2」山口百恵

「プレイバックPart2」
作詞:阿木燿子
作曲:宇崎竜童
編曲:萩田光雄
山口百恵が1978年5月に発売した、22枚目のシングル。「赤い衝撃」以来となる50万枚以上の売り上げとなる。前年に沢田研二が歌った「勝手にしやがれ」のアンサーソングである。年末の第29回NHK紅白歌合戦では、初めての紅組トリ出場を果たした(出場自体は5度目)。
新人賞

石野真子(曲:「失恋記念日」)
さとう宗幸(曲:「青葉城恋唄」)
渋谷哲平(曲:「Deep (ディープ)」)
中原理恵(曲:「東京ららばい」)
【受賞辞退】世良公則&ツイスト(曲:「銃爪 (ひきがね)」)