1977年に行われた『第19回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

1977年に行われた『第19回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

紅白歌合戦と共に行われている年末の風物詩でもある「日本レコード大賞」。レコード大賞を受賞した楽曲の売上が大きく伸びると言われた時代もありました。時代を表すレコード大賞を主な受賞作と共に振り返ってみましょう!


1977年『第19回日本レコード大賞』

制作:TBSテレビ
放送期間:1977年12月31日
放送時間:土曜19:00 - 20:55
視聴率:50.8%。

司会は、9度目となるアナウンサーの高橋圭三が総合司会に、アナウンサーの久米宏と女優の黒柳徹子が司会進行となって、これまでの編成が変わった。アシスタントはアナウンサーの小島一慶が行った。

日本レコード大賞 「勝手にしやがれ」 沢田研二

「勝手にしやがれ」
歌手:沢田研二
作詞:阿久悠 - 2年連続3度目。
作曲:大野克夫
編曲:船山基紀

1959年に公開された映画の『勝手にしやがれ』が、タイトルや歌詞の元になっている(映画の内容と関連はない)。第8回日本歌謡大賞、第10回日本有線大賞でも大賞を受賞した、沢田研二の代表曲といえる曲。第6回東京音楽祭国内大会ではゴールデンカナリー賞を受賞。同賞の世界大会でも銀賞に輝いた。テレビ番組で歌う際には、クリーム色のスリーピースを着て、歌いながら帽子を投げるパフォーマンスをしていた。

最優秀新人賞 清水健太郎(曲:「帰らない」)

「帰らない」
歌手:清水健太郎
作詞・作曲:つのだ☆ひろ(当時はつのだひろ)
編曲:馬飼野康二

清水健太郎の2枚目のシングルで、1977年4月1日にリリースされた。結果的にデビュー曲「失恋レストラン」に次ぐヒット曲となる。オリコンシングルチャートで最高1位を獲得し、オリコン史上初のデビュー曲からの2作連続首位を獲得した。

最優秀歌唱賞 「愛の終着駅」八代亜紀

「愛の終着駅」
作詞:池田充男
作曲:野崎真一
編曲:竹村次郎

前年の「もう一度逢いたい」に続き、2年連続で日本レコード大賞・最優秀歌唱賞受賞を果たした。この記録は、第16回、第17回の五木ひろしと並び歴代一位となっている。第8回日本歌謡大賞では放送音楽賞(5年連続)、特別連盟賞を受賞した。1978年には、この曲を題材にしたテレビドラマ「愛の終着駅」(TBS「花王 愛の劇場」)が製作・放送された。

歌唱賞

「秋桜」山口百恵

「秋桜」
作詞・作曲:さだまさし
編曲:萩田光雄

1977年10月1日にリリースされて3週間余りで、オリコンチャート3位にランクインした。ピンク・レディー「ウォンテッド (指名手配)」とジョー山中「人間の証明」に次ぐ5週間3位を獲得、50万枚近い売り上げとなった。2006年に日本の文化庁と日本PTA全国協議会が101曲を選定した「日本の歌百選」に選ばれている。

「思秋期」岩崎宏美

「思秋期」
作詞:阿久悠
作曲・編曲:三木たかし

第8回日本歌謡大賞・放送音楽賞も受賞した。当時18歳の岩崎宏美は、高校を卒業した3か月後にレコーディングを行った。しかしその際、歌詞の内容に気持ちが高ぶって何度も泣いてしまい歌えなかったため、その日のレコーディングが取りやめになった逸話がある。

「津軽海峡・冬景色」石川さゆり

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