1975年に行われた『第17回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

1975年に行われた『第17回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

紅白歌合戦と共に行われている年末の風物詩でもある「日本レコード大賞」。レコード大賞を受賞した楽曲の売上が大きく伸びると言われた時代もありました。時代を表すレコード大賞を主な受賞作と共に振り返ってみましょう!


1975年『第17回日本レコード大賞』

制作:TBSテレビ
放送期間:1975年12月31日
放送時間:水曜19:00 - 20:55
視聴率:43.0%。

司会は、7度目をつとめるアナウンサーの高橋圭三と、4度目となる女優の森光子。アシスタントは、アナウンサーの小川哲哉が2年連続して担当した。

日本レコード大賞 「シクラメンのかほり」 布施明

「シクラメンのかほり」
歌手:布施明
作詞・作曲:小椋佳
編曲:萩田光雄

布施明が『第4回東京音楽祭』にこの曲で出場したことから大ヒットし、第4回『FNS歌謡祭』グランプリなど、1975年末の音楽番組・音楽賞の大型タイトルを総なめにした。オリコンチャート上では年間2位を獲得、布施明にとって唯一のミリオンセラー(売上数・105.2万枚)となった。歌詞が他の作品からの引用もあった上、内容も月並みに感じられる展開だったため、当時はこの曲がヒットしたことが信じられなかったとのちに語っている。

最優秀新人賞 細川たかし(曲:「心のこり」)

「心のこり」
歌手:細川たかし
作詞:なかにし礼
作曲:中村泰士
編曲:あかのたちお

細川たかしのデビューシングルで、1975年4月1日にリリースされた。デビュー曲でありながら、オリコンチャートで週間1位、年間8位を獲得。第8回日本有線大賞・最優秀新人賞、第6回日本歌謡大賞・放送音楽新人賞などの新人賞を多数受賞。同年の第26回NHK紅白歌合戦にはこの曲で初出場し、いきなり白組の先行トップバッターをつとめることとなった。

最優秀歌唱賞 「千曲川」五木ひろし

「千曲川」
作詞:山口洋子
作曲:猪俣公章
編曲:森岡賢一郎

五木ひろしの楽曲の中では1971年の「よこはま・たそがれ」(神奈川県)、1984年の「長良川艶歌」(岐阜県)と同様に、今度は長野県を舞台にしたご当地ソングによるヒット。この楽曲で1975年の第26回NHK紅白歌合戦の白組トリに初めて抜擢された。1986年8月中旬までのシングルの累計出荷枚数は79.3万枚で、同時点で五木ひろしのシングルでは歴代6位の人気作(デュエット曲を除く)。

歌唱賞

「私鉄沿線」野口五郎

「私鉄沿線」
作詞:山上路夫
作曲:佐藤寛
編曲:筒美京平

1975年1月に野口五郎が発売した15枚目のシングル。オリコンチャート上では45万枚を突破し、野口五郎の中では1974年の「甘い生活」に次ぐ2番目のヒット作となった。第6回日本歌謡大賞・放送音楽賞、第8回日本有線大賞・グランプリも受賞した。

「人恋しくて」南沙織

「人恋しくて」
作詞:中里綴
作曲:田山雅充
編曲:水谷公生

南沙織にとって、オリコンシングルチャートでベスト10入りした最後のシングル(週間8位)。当時歌番組で披露するときには、レコード録音時とは歌詞を変えて歌唱することが多かった。「暮れそうで暮れない黄昏どきは」の冒頭リフレイン後に、「心が脆くなるものですね」と1番目の最終行の歌詞を付け加えて、さらに1番目の最後を「煙草の煙見つめて過ごす」と歌っていた。

「花車」小柳ルミ子

関連する投稿


佐良直美の現在|芸能界引退と“レズ疑惑”の真相、動物愛護活動と歌手復帰

佐良直美の現在|芸能界引退と“レズ疑惑”の真相、動物愛護活動と歌手復帰

昭和を代表する正統派歌手・佐良直美。「世界は二人のために」で鮮烈なデビューを飾り、紅白13回出場、レコード大賞も受賞。1980年の“レズ疑惑”報道を機に芸能界を離れるが、その真相や復帰の理由、現在の動物愛護活動、知られざる近況エピソードまでを紹介する。


【1975年生まれ】2025年に50歳を迎える意外な人気女優たち!

【1975年生まれ】2025年に50歳を迎える意外な人気女優たち!

2025年(令和7年)は、1975年(昭和50年)生まれの人が50歳になる年です。ついに、昭和50年代生まれが50代を迎える時代になりました。今の50歳は、一昔前とは大違いで若々しく、まだまだ人生これからという雰囲気があります。今回は、2025年に50歳となる12名の人気女性俳優をご紹介します。


ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』など、伝説的な日本のロックアルバム5タイトルがレコードで復刻!!

ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』など、伝説的な日本のロックアルバム5タイトルがレコードで復刻!!

日本コロムビアのカタログからカッティング・エッジな作品を世界に発信する再発プロジェクト「J-DIGS reissues」より、ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』などカルトな人気を誇る伝説的な日本のロック5タイトルがアナログ・レコードでリイシューされます。


『光と影』『家族』『光石の巨人』など、泉谷しげるのフォーライフ&エレック時代のデジタルリマスター音源が配信解禁!!

『光と影』『家族』『光石の巨人』など、泉谷しげるのフォーライフ&エレック時代のデジタルリマスター音源が配信解禁!!

シンガーソングライター泉谷しげるの初期作品群が、主要音楽配信サービスにてデジタルリマスター音源で現在好評配信中となっています。


【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1975年、歌謡界ではどのような曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を紹介し、ミドルエッジ世代の方にとって、恐らく聴きなじみがあるであろう10曲を振り返ります。第1位は、・・・・あのデュオの曲です。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。