中日ドラゴンズ、堂上剛裕と堂上直倫。父から続く竜との縁。

中日ドラゴンズ、堂上剛裕と堂上直倫。父から続く竜との縁。

中日ドラゴンズの堂上直倫選手と元選手で現在球団職員の兄、堂上剛裕。兄弟の同じチームでの活躍と、その父から続くドラゴンズとの縁について調べてみました!


堂上家

堂上照

堂上剛裕

堂上直倫

中日ドラゴンズとの縁

堂上兄弟の父、堂上照

地元の金沢高等学校を卒業後、社会人野球チームを経て、1970年ドラフト6位で中日ドラゴンズに入団しました。
1985年に引退後球団職員となり、2003年に中日に球団の選手寮「昇竜館」の館長に就任し、2008年シーズンまで務めました。

堂上剛裕 プロ入り前

愛工大名電在学中に春夏合わせて3度の甲子園出場。
対外試合で通算46本塁打の記録を持つ。

2003年、ドラフト会議で内野手として中日ドラゴンズから6巡目に指名され入団します。
2004年、実父が寮長を務める「昇竜館」に入寮しました。

堂上直倫 プロ入り前

小学校ではリトルリーグ、中学校ではシニアリーグでそれぞれ遊撃手の守備に就いていたそうです。

2003年、ナゴヤドームで行われたドラゴンズのファン感謝デーにおいて「リトルシニア東海選抜」の4番・遊撃手として出場し、投手を務めた福留孝介から左翼席への本塁打を放ったことはファンの間では有名なエピソードです。

高校は兄と同じく愛工大名電に進学し、1年生からレギュラーを獲得。
3年間で甲子園3大会に出場し通算打率は.480。

2006年、ドラフト会議で中日、阪神、巨人の3球団から1巡目指名を受け、中日が抽選で交渉権を獲得し、父、兄と同じチームに入団することになりました。
親子3代でプロ野球の同じチームに所属することは史上初のことでした。

兄弟での活躍

2007年、兄剛裕はポジション登録を外野手に変更。
ウエスタンリーグでの好調を背景に1軍でスタメン起用されたり、代打で起用されることも多くありました。

一方直倫も入団1年目はウエスタンで過ごしたがその多くの試合を4番,3塁手で出場。
打率はそれほどではないものの長打力と勝負強さを見せました。

2009年は春季キャンプを兄弟そろって2軍で過ごします。
3月1日の日本ハムとのオープン戦にも兄弟そろって出場し、いずれも本塁打を放ちます。
オープン戦も含む公式戦で同一チームに所属する兄弟が同一イニングに本塁打を放った事例は28年ぶり3組目であったがオープン戦では史上初でした。

兄弟そろってのお立ち台

2010年シーズンは兄弟そろってスタメンに起用されることもありました。
この年の8月6日の対阪神タイガース戦では兄弟そろって適時打を打ち、チームの大勝に貢献し兄弟で初めてヒーローインタビューを受けました。

兄の移籍

剛裕は2013年頃から1軍出場機会が減り、2014年10月に球団から戦力外通告を受ける。
11月、巨人への移籍が発表されました。

移籍後、オープン戦で怪我をしたものの開幕後の5月に1軍に復帰しその日にスタメン起用されると当時の広島のエース前田健太から2安打を放ちチームの勝利に貢献。
移籍後初の公式戦でヒーローインタビューを受けました。

直倫は2014年オフに球団から背番号の変更を宣告された際に兄剛裕がつけていた「63」を希望。

同じチームの一員として

兄剛裕は2017年は中日時代の2006年以来11年ぶりに1軍公式戦への出場機会がなく、10月に球団から戦力外通告を受け、翌日引退を表明しました。
その後、2019年まで巨人のスカウトやファームのコーチなどを務めます。

スカウトを務めていた2018年には巨人のOBとしてOB戦に出場しホークスOBの若田部健一から満塁本塁打を放つなど6打点を挙げまだまだ勝負強さを持つことを魅せました。

そして2020年1月1日付で中日ドラゴンズへ球団職員として6年ぶりに復帰します。

兄弟が再び同じチームの一員となったわけです。

一緒にビールかけを

直倫は兄の古巣復帰について、
素直にうれしい、自分の調子もよく見てくれている、一緒にビールかけ、したいですね、と語っているといいます。

ファンとしても待望の堂上兄弟そろっての中日ドラゴンズ優勝、そしてビールかけ!
早く見たいですね。

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