沢田知可子のミリオンセラー『会いたい』訴訟が終結!作詞家が訴え取り下げ

沢田知可子のミリオンセラー『会いたい』訴訟が終結!作詞家が訴え取り下げ

歌手・沢田知可子のヒット曲「会いたい」の歌詞変更やタイトル変更をめぐり、作詞した沢ちひろが訴訟を起こしていたが取り下げで終結した。90年代にミリオンセラーとなった「会いたい」についてのエピソードを紹介。


1990~1991年にかけて大ヒットを記録した沢田知可子『会いたい』

沢田知可子『会いたい』

作曲を財津和夫が担当。財津が所属するチューリップや財津のソロよりも多く売り上げている。

作詞の沢ちひろは、レベッカ・浅香唯・うしろゆびさされ組・松本典子・渡辺満里奈などにも歌詞を提供している。
沢田知可子に対しても『会いたい』以外に『幸せになろう』『ふたり』『Melody』『忘れられない』など多くの歌詞を提供している。

沢田知可子(さわだ ちかこ)

ヒット曲『会いたい』にまつわるエピソード

没した恋人を想い、在りし日を回想し会いたい気持ちを募らせる歌。
沢ちひろが死別した母との思い出をベースに作詞した。

『速報!歌の大辞テン』、『夢・音楽館』、『THE M』[要出典]などの音楽番組に沢田が出演する際に、度々本人から語られるが、この曲の歌詞をもらった時に沢田は運命的なものを感じたと語っている。

学生時代、沢田が歌手になろうと決意したことをバスケット部の先輩に告白したところ「俺が最初のファンになってやるよ」と彼は言ってくれた。

だが、その数日後に先輩は交通事故で亡くなってしまう。
この出来事が『会いたい』の歌詞に重なるところがあったという。

作詞家と歌手の想いがリンクしたと思えたが…。

沢田知可子が自身のエピソードを『会いたい』に重ねてメディアに話することに対して、沢ちひろは「自分の体験談かのように語っている」と感じ、昔から不快感を持っていた。

そして、沢ちひろの逆鱗に触れた『会いたい』の替え歌

2013年9月、沢田知可子はTBSのバラエティー番組「さんまのスーパーからくりTV」で『安定したい』のタイトルで『会いたい』の替え歌を披露した。

『会いたい』→『安定したい』替え歌の内容

この替え歌に沢ちひろは激怒。
「沢田さんにとって大事な歌なら替え歌なんて歌えない」「歌詞に敬意を抱いていない」「もう『会いたい』を歌わないで欲しい」と、替え歌によって精神的苦痛を受けたとして慰謝料200万円を請求した。

一部メディアに沢田は、大切な歌だから最初は番組出演を断り、替え歌は番組スタッフが作ったと弁解している。

さらに、決裂を決定づけた歌詞改変

沢田知可子が2014年7月に発売したアルバムの中で、6人組男性ボーカルグループ「INSPi」とともに『会いたい』を再歌唱。
歌詞カードにはない冒頭部分で、沢田が「アイム・イン・ラブ・ウイズ・ユー」と聞き取れる言葉を発した曲「会いたい~with INSPi」が沢ちひろに無断で収録された。

これに対して沢は、「タイトルと歌詞が一部変更されている」としてアルバムの販売中止を求めた。

このアルバムは同月末で生産中止となり自主回収。
「会いたい with INSPi」を除いた差し替え版が9月19日に再リリースされた。
アルバム販売元の広報担当者は、アルバ厶収録曲のタイトルは「一緒に歌っているグループ名を指すもの」とし、改題との概念はないとし、歌詞についても「歌詞カードにない部分は歌詞ではなく、ナレーションのようなものだ」と対抗。
自主回収措置については「沢さんからの訴えに従ったわけではなく、総合的に判断した」と語っている。

しかし、沢の怒りはおさまらず、2014年11月末に沢田の所属事務所代表で夫の小野澤篤とCDの販売元を著作者人格権侵害で提訴した。

ドロ沼の争いが遂に決着!

沢ちひろが、アルバム発売元の「ヤマハミュージックアンドビジュアルズ(現ヤマハミュージックメディア)」などを相手に損害賠償を求め、大阪地裁に提訴した裁判は、原告の沢ちひろ側から訴状が取り下げられていたことが2015年7月10日、判明した。

今年1月20日に第1回口頭弁論が開かれたが、その後は弁論再開までに双方の証拠提出などの準備が必要となり、のべ3回、弁論準備で口頭弁論再開へ向けて準備書面を交換。著作権侵害の概念や、侵害のとらえ方など、双方が書面で主張を続けてきた。

前回6月1日には、被告側代理人は「弁論再開へ向けて、近づいているとは言える」と話し、主張に自信を持つ様子を見せていた。

当初はこの7月10日に、口頭弁論再開へ向けた弁論準備が予定されていたが、原告、被告双方の代理人弁護士は姿を見せず。
同地裁によると、原告側から訴状が取り下げられ、前日9日付で受理したという。

訴状によると、6月30日に原告側代理人から「都合により原告は訴状のすべてを取り下げます」と記載された取り下げ書が、同地裁の当該民事部に届けられ、7月2日に同民事部が受理。同8日に、被告側も同意の書面を提出し、9日付で地裁が訴状の取り下げを受け付けたという。

理由について、同地裁は「訴状にある以上のことは申し上げられない」と話すにとどまった。


名曲を巡った戦いは、こうして水面下で決着。

沢田知可子のブログでは、7月10日夕方にコメントを発表。

沢田知可子は今後も『会いたい』を歌っていくのであろうか。

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