2015年7月7日、『銀河鉄道999』現実化プロジェクトが始動
ファンの力で「新999号」を走らせよう!
昨年12月に惜しまれつつ姿を消した西武鉄道の「銀河鉄道999デザイン電車」を地元、ファンの力で復活させようというプロジェクトの発表が7月7日、東京・秋葉原のUDXで開催された。
プロジェクト名は「ファンの力で新999号を走らせよう ~『銀河鉄道999』現実化プロジェクト~」。
西武鉄道、サイバーエージェント・クラウドファンディングのほか、地元有志が集まった「アニメとマンガの聖地ねりま創世会(通称=あまねり会)」、大泉学園駅周辺の商店会などが参加し、松本さんは名誉実行委員長を務める。
インターネット上で資金を募り、今年12月の走行を目指す。
『銀河鉄道999』現実化プロジェクト発足に集ったメンバー
『銀河鉄道999』現実化プロジェクトに意気込む松本零士さん
現実化プロジェクトへの意気込みを色紙に描いた松本零士さん
さらに、松本さんは「私が生きているうちに実現できるかは分からないが、いつか駅から直接999的な電車に乗って宇宙に行けることを夢見ている」と展望を話した。
現実化プロジェクトのため描き下ろされた松本零士さんのサイン
タケカワユキヒデ氏が来たということは?
ゴダイゴのタケカワユキヒデ氏も、『銀河鉄道999』現実化プロジェクトの応援に駆けつけた。
ということは車内BGMはもしかして…
2009年5月から2014年12月まで運行した「銀河鉄道999デザイン電車」
「銀河鉄道999デザイン電車」は、西武鉄道と「アニメ産業の振興ならびにアニメを活用した地域活性化」を目指す練馬区がタイアップし、2009年5月から運行されていた車両。
原作者の漫画家・松本零士さんがデザインを監修。
アニメの町、大泉学園と西武沿線のシンボルとして、人気を集めたが、車体の老朽化により2014年12月一杯で運行を終了している。
「メーテル」バージョン
「車掌さん」バージョン
沿線住民の復活を望む声がきっかけ。
「今まで街にとって“夫婦のように当たり前”だった存在が急になくなってしまった。しかも今年は大泉学園駅前にアニメキャラのモニュメントができ“アニメの街”として盛り上がりを見せているのに『なぜ999デザイン電車は走らないのか』と、住民からも復活を望む声が上がっていた」と、プロジェクトメンバーを務めるアニメ監督・岡尾貴洋さんは振り返る。
そこで今回、同町の商店街などが主体となってクラウドファンディングの実施を決定。「地元の人たちもアニメで盛り上がっているので、その火を消したくない。そのきっかけになった電車をなんとか復活させたい」と岡尾さんは語った。
今度は内装や駅舎を含めた沿線全体に『銀河鉄道999』の世界観を反映?
こんな車両乗ってみたい!
第1期は2015年12月に、車輛内外装のラッピング+αで運行開始を予定。
目標金額が達成された場合、12月に「新銀河鉄道999デザイン電車」を運行する予定。
西武鉄道は、20000系電車(8両編成)1編成を提供し(西武線全線。一部路線除く)、電車の改装等で特別協力。
来年以降、第2期、第3期と進化させ、「未来へと続く進化する電車」を作っていくという。
「新銀河鉄道999電車」のベースとなる20000系車両
最終目標は『蒸気機関車型』の車両!
「本物の蒸気機関車は重さにより、現在の路線を走ることができないため、軽い車両で水蒸気を出すことなどで検討している」とあまねり会の岡尾貴洋さんは熱く語った。
『銀河鉄道999』現実化プロジェクト特設ページ
目標金額は9月末までに2,999万円。
クラウドファンディングでは個人向けに、5,000円から100,000円のコースが用意されている。
最初に乗車することができるコースや、つり革に名前が記載され、そのつり革をプレゼントされるコース、ラッピング作業見学と貼る体験ができるコースなどがある。
さらに一般公開前の「新銀河鉄道999」電車撮影権も登場。
そして一番高額な100,000円コースでは、松本零士とランチを囲み、メーテルの色紙をもらえるという。
出資者へのリターン内容
ファンの力で新銀河鉄道999電車を走らせよう ~「銀河鉄道999」現実化プロジェクト~