紅茶キノコ
まずご紹介するのは「紅茶キノコ」。70年代にブームとなったモンゴル発祥の健康食品で、紅茶や緑茶に砂糖を加えたものに、培地で栽培したゲル状の塊を漬け込んで発酵させた飲み物です。このゲル状の塊がキノコのように見えることから、紅茶キノコの名前で普及しました。美容効果、ダイエット効果、デトックス効果などが期待できると言われています。

1974年には「体験と理論 紅茶きのこ健康法」という本も出版され、爆発的な人気となった紅茶キノコ。しかしながら、80年代になるとそのブームは急速に縮小していきました。その理由は“健康被害”。紅茶キノコにより腹痛などを訴える人が続出したのです。ちなみにその原因ですが、紅茶キノコ自体が悪いのではなく、その衛生管理に問題があった(菌を培養する食品のため)と言われています。
ブームが沈静化した後、めっきり名前を聞かなくなった紅茶キノコですが、実は近年再ブームの兆しがあります。アメリカのセレブを中心に、“コンブチャ”の名前で普及しているのです。今後、日本でも紅茶キノコブームが再来するかもしれませんね。

美顔器
自宅で気軽に“ホームエステ”を実践できる「美顔器」。温冷熱や振動、光などを使用したフェイシャルケアが特徴で、アンチエイジング効果、美肌効果が期待できるとして女性に大人気の商品です。この美顔器が一躍脚光を浴びたのは70年代半ばのこと。1974年、コロナから「超音波美顔器」が発売されたことに端を発します。

当時大きな話題となったコロナの「超音波美顔器」。開発者の家族が、当時コロナが販売していた超音波気泡浴装置に“顔を漬けて洗顔していた”ことから着想を得た商品で、美肌になると評判に。39,800円という当時としては高額な価格設定であったものの、発売から2年間で150万台も売り上げるという大ヒットとなりました。その後、「美顔器」という名前は現代にも受け継がれており、様々な改良を施されながら、女性の美容に貢献し続けています。
ぶらさがり健康器
70年代中盤より健康法の定番となっている「ぶらさがり健康器」。1日に1分程度ぶらさがることで、自身の体重により背筋が伸び、それが肩こりや腰痛などに効果があるとされています。そのブームの火付け役となったのが、1978年に発売された「サンパワー」です。

日本直販などのテレビ通販で大々的に売り出され、通販市場の活性化にも貢献した「サンパワー」。全盛期には1日20万台を売り上げていたと言います。しかしそんなブームも束の間、ぶらさがりを毎日継続できない人が続出し、翌1979年には一挙に人気が下降。大型だったためタンスの肥やしにすることもできず、物干し竿代わりに使用する家庭が続出したとも言われています。
ダイエットスリッパ
90年代に一大ブームを巻き起こした「ダイエットスリッパ」。かかと部分がカットされた、つま先立ちをするためのスリッパで、「つま先立ちをすると背筋が伸びる」ことに気づいた主婦が、かかとをカットした「初恋ダイエットスリッパ」を商品化したところ、「体が軽くなる」「背筋が伸びる」「腰痛が良くなる」などと瞬く間に評判となり、400万足を売り上げる大ヒットとなりました。
海外でも販売され、全世界的な流行を見せたダイエットスリッパ。現在では様々なメーカーが開発に着手しており、メッシュ地のものや健康サンダル調のものなども登場しています。価格もお手頃なものが多く、日常生活を送るだけで健康になれるダイエットスリッパ。今後も活躍していくことでしょう!

きゅうりパック
見た目のインパクトから覚えている人も多いであろう「きゅうりパック」。きゅうりを切って乗せるだけの手軽さから、実際にやってみた方も多いのではないでしょうか?きゅうりは水分が95%もあり、また脂肪分解酵素「ホスホリパーゼ」を含んでいることから、保湿による美肌効果、ダイエット効果などが期待されていました。

そんな「きゅうりパック」ですが、現在は韓国のエステなどで体験することができます。韓国では「オイパック」と呼ばれており、また安価であることから、韓国人女性の間ではプチプラ美容のひとつとして人気とのこと。女優のユン・ソナや、KARAのメンバーであったク・ハラも実践していたと言われています。きゅうりを切って顔に被せれば良いので、かつて流行した美容法の中では最もチャレンジしやすい方法の一つと言えると思います!
スタイリー
最後にご紹介するのは、70年代に怪しげな外国人が「私に電話してください、どうぞよろしく」と語りかけるテレビCMで大ヒットした「スタイリー」。仰向けに寝て体を前後に動かすだけで「ウエストが細くなる」と話題となり、お手軽なダイエット機器としてブレイクしました。

フィットネスジムなどが一般的でなかった当時。簡単に折りたたむことができ、狭い自宅でも使用可能なスタイリーは体型に悩む人々の救世主かと思われました。しかし、これが本当に運動になっているのか効果を実感できない人も多く、2回~3回やって飽きてしまう人が続出。結局、一過性のブームで終わってしまいました。
今回ご紹介する健康法・美容法は以上となります。皆さんの記憶に残るものはありましたでしょうか?
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