初代PS末期の大ヒット作「ガンパレード・マーチ」について振り返ってみる

初代PS末期の大ヒット作「ガンパレード・マーチ」について振り返ってみる

2000年9月、プレイステーションにてシミュレーションゲーム「ガンパレード・マーチ」が発売。そのゲーム内容と個性的なキャラクター・設定から一部の雑誌やネットの口コミで話題を呼び、20万枚の大ヒット作になりました。


ガンパレード・マーチについて

2000年9月、プレイステーションにてシミュレーションゲーム「ガンパレード・マーチ」(以下ガンパレ)が発売されました。発売当時は PS2への転換期だった事、また後述するメーカーの事情から「広報無し、デバックが不十分」という異例の事態で発売されました。

しかしそのゲーム内容と個性的なキャラクター・設定から一部の雑誌やネットの口コミで話題を呼び、20万枚の大ヒット作になりました。

ネットで自分のプレイ日記を公開していた人や、開発会社であるアルファ・システムの公式サイトBBSでゲーム中では明かされていない裏設定を推理するゲームに参加していた人も結構いたのではないかと思います。

今回はそんなガンパレの魅力を改めてご紹介したいと思います。

ゲームの概要

プレイヤーは5121小隊人型戦車パイロットの「速水厚志」になり、幻獣が休眠期に入る5月10日まで生き残る事が一応の目的になります。

このゲームは熊本県の尚敬高校で学園生活を謳歌する「学園パート」と「幻獣」という化物を倒す「戦闘パート」の二つに分かれています。

「学園パート」では教室で授業を受け、放課後に訓練や仕事を行ったり、他キャラクターと会話や提案、作戦会議を行ったり、休日にはみんなで遊びに行く事やデートに行ったりすることができます。

「戦闘パート」は日常パートの途中で招集→出撃という流れで始まり、自らが操縦する人型戦車ユニットを動かし幻獣を倒し勝利に導いていきます。

この二つを繰り返し 5月10日まで目指しますが、幻獣を多く倒し英雄を目指したり、NPCと恋愛して二股以上かけて修羅場にしたり上層部に陳情して配置換え(職業変更)をしたり、はたまた学校や戦争を無視して好き勝手に生きたり様々なプレイに対応しているのが特徴です。

今でこそ「グランド・セフト・オート」や「Fall out」などオープンワールドのゲームが多く出ていますが、当時ではこの自由度の高さは珍しく、ネットなどの口コミで大きく注目されました。

オープンワールドという名前もそれに近いシステムもロクになかった時代。 ガンパレは自由度の高いゲームにするため従来のシミュレーションとは異なるシステムになりました。

次の項目ではその独自のシステムについて解説していきます。

独自のシステムに裏打ちされた自由度の高さ

このゲームのメインである「NPCとの会話・提案」ですが、提案を行うには「発言力」という数値と「ファジー入力」というシステムが肝になります。

「発言力」は「5121小隊内での影響力」を数値化したもの、いわゆる「コミュ力の通貨」になります。

「発言力」は戦闘での戦果、仕事の成績などでもらえ、提案を行う時に消費します。「あの人はどこ?」「調子はどう?」など他愛のない提案はあまり消費しませんが、「頼み事をする」、みんなに呼びかけるタイプの提案は発言力を多く消費します。

ファジー入力

提案コマンドを決めたら「ファジー入力」に入ります。

ファジー入力は「大声」「小声」等の話し方、「喜び」「怒り」等の感情表現を十字キーで決定しそのキャラクターに合わせた態度を適切に決定します。

提案に成功するとそのキャラクターからの友情・愛情ステータスが上がり、失敗すると下がります。

「とりあえず『大声-感情豊か、喜び』にしとけばどうにかなるだろう」と思いますが(実際これでどうにかなる時が多い)、オカルト系の少女「石津萌」には小声-無表情で話す、 NPC死亡や戦局の悪化などは怒りや悲しみの感情表現にするなどの判断が必要になります。

「何このシステム」「やりづれえわ」とは思いますが、慣れるとどうやったら提案が成功するか、苦手な相手だったらどう嫌われていくかなどの駆け引きが生まれるようになります。

次に戦闘パートの説明をします。

画面を最初に見た時は「うわっ貧相!」って思いますよね。(私も思いました…すんません)

移動は一般的なシミュレーションゲームによくある「マス」ではなく「ドット」、行動は 1ターンを10個のステップに分割し、「歩く」「射撃」などのコードを入力して行動します。 ちなみに前のコードの末尾と次のコードの冒頭が重なると長さが省略でき、例えば歩く(GFG)と射撃(GAGW)なら GFGAGW と 1 文字省略になります。

画面のシンプルさといい最初は困惑するとは思いますが、これも慣れると敵がどう動く予想して行動するか、コードを重ねていかにステップを省略できるかなどパズルゲームのような楽しさが出てきます。

ちょっとした裏話

開発するにあたってアルファ・システムはこのゲームでできる事を詰め込もうとしましたが、その結果納期や予算を大幅に超え発売元のソニーからお怒りのストップ、前述の「広報なし」「ほぼ未完成」と言う形で発売されたそうです。

しかしその細かいところまで作ろうとするこだわりが「電撃プレイステーション」やインターネット上の口コミで評価されるようになったのです。

ガンパレード・マーチは現在ソニーのゲーム・アーカイブスで配信中ですので、もう一度やってみたい方や興味が出た方は是非ダウンロードしてみてください。

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