皆様台風は大丈夫だったのでしょうか。心配ですわ。
ちなみにワタクシの友達の近所はひたひたに浸水してました。あんなに台風に怯えたのは、生まれて初めてでしたね。
どうして関東が弱っている今、そして三連休初日を狙ってやってくるんですか、台風くんよ……。
なんだか心身ともに疲れてしまった1日でした。ぐすん。
血の魔術師

焼却炉の魔術師じゃないです
焼却炉の魔術師はイケてない学生の大吉先生ですが、血の魔術師というものもこの世に存在します。
今回はちょっと(だいぶ)チープなB級スプラッター「血の魔術師」のレビューをお届け。
監督はゴア描写に定評のあるハーシェル・ゴードン・ルイス氏。2016年に亡くなられているのが悔やまれるほど、魅力的なスプラッターを描いています。
まぁチープなんですけど、愛すべきチープさと言いますか。いい具合に勢いを感じます。
あとモツ(臓物)のプルプル具合とか個人的には結構好きです。焼肉に行きたくなります(?)
チープチープと連呼していますが、苦手な方はそこそこの覚悟が必要です。約100分くらいの映画なのですが、バンバン血もモツも出まくりますのでご注意を。

一応一部隠しておりますが、こんな感じのホルモン様がバシバシアップで映ります。ちなみにこれ、オープニングシーンですからね。穴あいとるがな。

首チョンパしましたの図(モザイクあり)も皆様にプレゼント。え、いりませんか?
グロ、スプラッター、悲鳴がNGの人は鑑賞できません!ご注意を!
毎夜行われる残虐ショー

怪しいおじさんの名前はモンターグ。彼のショーから物語は始まります。
ただのマジシャン……ではありませんよ。先ほどの首チョンパはこのおじさんのもの。しかしチョンパされても、生きているのです。
そして何やらキナ臭い演説が始まります。
「拷問は人の心を惹きつける。お前らだって高速道路で事故ってる現場に居合わせたら、つい人間を見ちゃうだろ。闘牛でハラハラしちゃうだろ。近頃はテレビで残酷な切断や死の場面を簡単に見られる。でもそれは、ニセモノだ。
会場のおまえらはガチもんのグロを生で見たことがあるのかな〜あ??????」
的なサイコパス発言を見事にかまし、ニヤニヤ笑ってます。やゔぁい。

そして残虐ショーは始まるのです……!

会場の女性が壇上へ登り、拘束器具をつけられます。手足ではなく、手だけなのがなんかシュールですね。予算の問題かな?
あと普通恐怖で始める前に「ぎゃー!いやー!」とか叫ぶのがお決まりのはずなんですけど、女性はしれっとしてます。黙って拘束され、黙って寝転がされてます。うーん。
モンターグ、これから電ノコで腹部を切り刻もうとしているんですけどね。女性にはジェイソンに襲われる若者のリアクションを見習ってほしいところ。
そしていざ、入刀!!!

おモツちゃんのアップが全モザとなったため、掲載は断念。(何が何だかわからなかったから)こちらの画像でお楽しみください。
刃が入り始めてからやっと叫ぶ女性、ちょっと笑ってしまいます。
内臓がビロビロ出て、なぜか揉んでこねくりまわすモンターグ。こねくり回す意味はあるのか、な……。
普通こんなことが起きれば会場はギャー!ワー!の嵐になるはずなんですが

観客のテンションが常にこんな感じなんですよね。可もなく不可もない的な。なのに満席だからちょっと不思議なもんです。
しかしびっくらほい、斬って臓物をこねくりまわすと……

お姉さん元どおり。とんでもないイリュージョンを披露し、会場は拍手が鳴り響きました。
はいはい人間びっくりショー!で幕を閉じれば良いのですが、そんな簡単にはいきません。
ショーの直後、モデルとなった女性は一人レストランへ向かいます。

すると、先程なんともなかったはずが、急に血を出して亡くなってしまったのです。
謎の死を遂げたため、新聞の一面にも掲載されてしまいました。
取材、拒否!w

ショーを観てモンターグの存在が気になり出したシェリー。自身の出演している番組でショーについて言及しています。そしてぜひ、ゲストとして彼を呼ぼうと試みることに。
ぜひ取材をさせて欲しいと直談判するシェリーっょぃ。あんな残虐ショーを繰り広げている人に、普通なら近寄りたくなくない?
もちろんインタビューは嫌だとあっさり拒否されるのですが、なぜか夜のショーに再び招待されることに。それで再度オファーを出すか決めて欲しいとのこと。
シェリーはモンターグに興味津々なので、新聞記者の彼氏・ジャックを連れて再び会場を訪れることに。
ちなみにジャックはモンターグを疑っており、二度もショーを観ることにうんざりしています。そりゃそーよな。。

二度目のショーは、女性の頭蓋骨にでっかい釘を打っちゃうやつ。釘がおもちゃにしか見えませんね。
右側がジャックで、この釘が本物かを確かめているところです。見た目はアレですが、ちゃーんと釘としての役割を果たしちゃうとか……こわ……。

まぁ後はいつも通りです。しかしこの女性、だいぶ演技がアレなので迫力がないのがマイナスポイント。ただでさえ耳からビロビロ、おモツちゃんが出てくるだけで意味がわからないのに。
そしてこの女性も腹部を斬られた人と同様に、亡くなりました。二人の共通点は、ショーと同じ方法で殺害されていることです。
流石にモンターグが怪しいと踏んだ二人は、調査に入ることを決意。
果たしてモンターグのショー、そして殺された女性たちのトリックはいかなるものなのでしょうか。
ラストの「えええ」感
これを書いたら観る気が薄れるか、強まるかはあなた次第と言えるでしょう。
とにかくラストが「えええ」です。もちろんこのショー以外にも謎が散りばめられるので、どう物語をおさめるのか気になって仕方がなくなるはず。
あと地味にラブシーン混ぜてきたりするのですが、時間稼ぎ臭がしてつい笑ってしまいます。別にあってもなくても特に変わらないので。
全体的に70分くらいでうまいことまとまればもっと良くなったような気もします、が……この雑さ、チープさが良い味出しちゃってるので憎めない作品です。
とにかく全体的にB級なので、笑っちゃうこと間違いなし。スプラッターが大丈夫な人は、ぜひご覧くださいまし。