『スタンド・バイ・ミー』(監督:ロブ・ライナー、1987年)の魅力とみどころを徹底紹介!解説レビューまで公開します!~

『スタンド・バイ・ミー』(監督:ロブ・ライナー、1987年)の魅力とみどころを徹底紹介!解説レビューまで公開します!~

1986年に公開されたアメリカ映画。 原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集『恐怖の四季』の中に収められた、秋の物語『THE BODY』(『死体(英語版)』)です。 思春期に差しかかった少年4人が〝ひと夏の冒険〟に出かけるストーリーで、そのゴールには「死体探し」というちょっとしたホラー要素が含まれます。 誰にでもある〝少年期―少年の頃の懐かしい思い出〟が満載です。 その「少年のときだからこそできる、無鉄砲な冒険譚」が本作では輝くほどに展開します! 所せましと彩られた傑作の名シーンから〝隠れた名場面〟まで、今回は「本作の魅力」を一挙ご紹介していきます!


【まえがき】

1986年に公開されたアメリカ映画。

原作はモダン・ホラーの大家スティーヴン・キングの非ホラー短編集『恐怖の四季』の中に収められた、秋の物語『THE BODY』(『死体(英語版)』)です。

思春期に差しかかった少年4人が〝ひと夏の冒険〟に出かけるストーリーで、そのゴールには「死体探し」というちょっとしたホラー要素が含まれます。
誰にでもある〝少年期―少年の頃の懐かしい思い出〟が満載です。

その「少年のときだからこそできる、無鉄砲な冒険譚」が本作では輝くほどに展開します!

所せましと彩られた傑作の名シーンから〝隠れた名場面〟まで、今回は「本作の魅力」を一挙ご紹介していきます!

Amazon | スタンド・バイ・ミー コレクターズ・エディション [DVD] | 映画

リバー・フェニックス, ウィル・ウィートン, ロブ・ライナー 邦画・洋画のDVD・Blu-rayはアマゾンで予約・購入。お急ぎ便ご利用で発売日前日に商品を受け取り可能。通常配送無料(一部除く)。 12才の夏、 誰も大人になんかなりたくなかった……。 【ストーリー】 1959年オレゴンの小さな町。文学少年ゴーディをはじめとする12才の仲良し4人組は、行方不明になった少年が列車に轢かれて野ざらしになっているという情報を手にする。死体を発見すれば一躍ヒーローになれる!4人は不安と興奮を胸に未知への旅に出る。たった2日間のこの冒険が、少年たちの心に忘れえぬ思い出を残した………。 【映像・音声特典】 ● 音声解説(ロブ・ライナー監督) ● メイキング・ドキュメンタリー:「あの夏の想い出」 ● ミュージック・ビデオ ● ミュージック・スコア ● タレント・ファイル ● 関連作品予告編集 【スタッフ&キャスト】 ≪監督≫ロブ・ライナー ≪出演≫ウィル・ウィートン

〈概要について〉

【映画版】
1950年代末のオレゴン州の小さな町キャッスルロックに住む4人の少年。

それぞれの好奇心から線路づたいに“死体探し”の旅に出ます。ひと夏の冒険が描かれていきます。

アカデミー脚色賞、ゴールデングローブ賞作品賞、監督賞にノミネートされ、これを機に全米のみならず日本でも大きく人気を博します。

また、ベン・E・キングが歌う同名の主題歌は本作と競合する形でリバイバルヒットされしました。

ストーリーでは、主人公・ゴーディの兄弟間で拡がる葛藤が描かれ、その葛藤が生むとされるカインコンプレックスの詳細な性質が、本作をもって世に知られます。

【原作との違い】

●映画ではキャッスルロックはオレゴン州にあるが、原作ではメイン州である。
●映画では4人は沼を渡る時にヒルに襲われるが、原作ではビーバーが作った貯水池で水浴している時に襲われている。
●映画ではクリスがエースを挑発し、ゴーディが銃を発砲してエースの動きを束縛しているが、原作では逆でゴーディがエースを挑発し、クリスが発砲する。
●映画ではゴーディが執筆する際にテディとバーンとは疎遠となっているが、原作では執筆する以前に2人はすでに死亡している。
●映画ではクリスは弁護士になってから刺殺されるが、原作ではまだ法学部の学生の頃に刺殺される。
●原作ではゴーディは劇中で短編小説を2本執筆しているが、映画ではクリスたちに直接語った1本のみである。
●原作では街に帰った後4人はエース達に復讐されるが、映画ではその描写はない。
●原作では執筆後のゴーディが工場で働いているエースを目撃するが、映画ではその場面がない。

【主な登場人物】

●ゴードン・ラチャンス 
主人公。愛称は「ゴーディ」。性格は内向的で真面目。
●ゴードン(大人)
劇中での語り手。ストーリー現時点で作家となっている。
●クリストファー・チェンバーズ
愛称は「クリス」。ゴーディの親友。
●セオドア・ドチャンプ 
愛称は「テディ」。大きな黒縁眼鏡をかけている。
●バーン・テシオ  
太っちょで、ちょっとのろま。性格は臆病でうっかり者。
●エース・メリル
不良グループのリーダー。
●アイボール・チェンバーズ
クリスの兄。いつもエースの隣にいる。
●ビリー・テシオ
バーンの兄。少年の死体の情報を発見した。
●デニー・ラチャンス
ゴーディの兄で故人。アメリカンフットボールのスター選手である。
●ゴーディの父と母
デニーを事故で亡くした悲しみで活気を失っており、ゴーディには関心がない。

【30秒でわかるあらすじ】

ストーリーは冒頭から、成長したゴーディの回想録から始まります。

ゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人は、いつも一緒にいる仲良しでした。

その4人はある日、バーンが兄から盗み聞きした「死体」の情報を知り、その死体を探しに行きます。ひと夏の冒険の始まりです。

死体の主(ぬし)はブラワーといって、キャッスルロックから30キロ離れた森の奥でずっと野ざらしになっています。このブラワーの死体は「行方不明」として扱われており、発見者はテレビ局からヒーロー扱いされ、一躍有名人になれます。

4人は「ヒーロー」になることを夢見て旅に出ますが、その途中、さまざまな苦難に遭います。
不良グループにからまれたり、陸橋で列車に追い駆けられたり、沼で体中をヒルに噛まれたりと…。それでもめげずに4人は冒険を続けます。

そして4人はやっとの思いでブラワーの死体を森で発見しますが、そこにまた不良グループが現れて…。

スタンド・バイ・ミー - Wikipedia

【本作の魅力!1】:広大な自然

アメリカ映画にはとかくよくありますが、本作もアメリカのオレゴンを舞台としているため、その広大な自然の魅力が満載です。ゴーディ、クリス、テディ、バーンの4人が自分たちの町から森へと出て行くシーンは、「その広大な自然」が少年4人を待ち受けているという純粋な魅力にあふれています。

冒険中では、アメリカならではの大きな森林の空間、川、草原、また沼や峡谷のような難所の描写まで、緻密な構成が興味深いでしょう。
観れば観るほど、自然を彩る適材適所の光景が心地良く刺激します。

【本作の魅力!2】:楽しいリズミカルな音楽

本作では音楽がよく流れます。この音楽はまるで、少年4人の間や不良グループの間で日常茶飯事に交わされる〝挨拶〟のようです。

この音楽や歌の流れるタイミングが実にいい!

「映画だからこその演出」となりますが、これも観れば観るほど味わいがあり、ストーリー展開と脚色に効果大の魅力を添えてくれます。

音楽や歌を効果的に使うことで、映画のストーリー脚色がこんなにも変わるのかという演出効果のように思います。

本作で有名になった『ラディポップ』や『スタンド・バイ・ミー』(テーマ曲)は、他のどの曲と比較しても傑作と言えるでしょう。

【本作の魅力!3】:思春期の懐かしさと冒険

本作のテーマは「冒険」と「人生」です。

この2つのテーマを最大に魅了してくれるのが「思春期」という誰でも1度は通るタームにあります。

「少年期」と言ってもとりわけ未熟な部分だけを際立たせた描写ではなく、少年期にこそ覚える純粋でデリケートな印象です。

少年期からその後の人生までを彩らせる「とてつもなく壮大な構想設定」が浮き彫りになっていきます。

ゴーディと実兄との間で交わされるコンプレックスや、ゴーディとクリスとの間に生まれる友情、さらにテディやバーンとの間に見られる家庭の事情や体形のコンプレックスなど、それぞれの描写にも一口には語り尽くせない〝人間の孤独と幸福〟が豊富に描写されます。

【本作の魅力!4】:少年らしい勇気

少年期にある子どもにはよく〝無謀な勇気〟に魅了されます。

世間知らずゆえの「向こう見ずな勇気」に見えますが、本作ではその「向こう見ずな勇気」が非常に大切にされます。子どもらしい純粋な姿勢のように描かれています。

不良に襲われたクリスをゴーディが守ろうとするときや、列車に追い駆けられるゴーディとバーンを見守るクリスとテディの表情、また犬に襲われかけたゴーディをクリス・テディ・バーンの3人が助けようとするときなど、それぞれの場面で少年たちは自分の危険も顧みずに動いていきます。

このときに芽生えた少年らしい勇気は「向こう見ず」と言うよりも、人が生来持ち合せた「純粋な愛情」と言う方が適切でしょうか。とても暖かい仕上がりです。

関連する投稿


少年たちの冒険をノスタルジックに描く名作「スタンド・バイ・ミー」が3月30日放送決定!!

少年たちの冒険をノスタルジックに描く名作「スタンド・バイ・ミー」が3月30日放送決定!!

全国無料放送のBS12トゥエルビで毎週土曜よる7時に放送中の「土曜洋画劇場」にて、1986年公開の映画「スタンド・バイ・ミー」が放送されます。放送日は3月30日(土)。


リバー・フェニックス最後の彼女【サマンサ・マシス】はいま何してる?

リバー・フェニックス最後の彼女【サマンサ・マシス】はいま何してる?

伝説の俳優リバー・フェニックス。彼の最後の彼女だったのがサマンサ・マシスでした。今回は彼女のその後の人生と、「いま」にスポットを当ててご紹介したいと思います。


~海外でリメイクされた日本映画たち~

~海外でリメイクされた日本映画たち~

近年さらに映画もドラマもリメイクブームが加速していますが、実は日本映画の海外リメイクも意外と存在しています。今回はその中からランダムにいくつかの作品をピックアップしてみました。


映画「恋人たちの予感」をフルで無料視聴できる動画配信サービスを比較!

映画「恋人たちの予感」をフルで無料視聴できる動画配信サービスを比較!

『恋人たちの予感』は、1989年公開のアメリカのロマンティック・コメディ映画。 脚本はノーラ・エフロン、監督はロブ・ライナー。ビリー・クリスタル、メグ・ライアンらが出演したこの作品を無料視聴できる動画配信サービスをご紹介します。


映画「ミザリー」をフルで無料視聴できる動画配信サービスを比較!

映画「ミザリー」をフルで無料視聴できる動画配信サービスを比較!

『ミザリー』は、1990年公開のアメリカのホラー映画。ロブ・ライナー監督、脚本はウィリアム・ゴールドマン。キャシー・ベイツ、ジェームズ・カーンらが


最新の投稿


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。


ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

ビー・バップ・ハイスクール高校与太郎祭!仲村トオルも清水に降臨

映画『ビー・バップ・ハイスクール』公開40周年記念イベント「清水 ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎祭」が、聖地・清水駅前銀座商店街で12/13・14に開催決定!初日は仲村トオルさん登壇のセレモニーを実施。学ラン・セーラー服でのコスプレOKエリアや、名シーンの聖地巡礼ツアー、映画全6作の上映会など、アツすぎる内容で、あの頃の青春がブッ返る!


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。