第3弾 ずべ公番長・はまぐれ数え唄
第3弾は1971年3月に公開された「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」です。「はまぐれ」というのは大信田礼子扮する主人公が横浜の生まれなんです。まぁ、「はま」ですね。でもって、ぐれたんですねぇ。それで「はまぐれ」というわけです。で、今回もバイクで暴走するわ、マシンガンはぶっ放すわとやりたい放題です。
ずべ公番長 はまぐれ数え唄
ミニスカから伸びている大信田礼子の足。でもって太もも。これなくして「ずべ公番長」はないわけですが、今回も期待通りですよォ。
「ずべ公番長」シリーズは基本的には大信田礼子を観る映画ではあるのですが、左とん平、金子信雄、伴淳三郎といったとぼけた味のある脇役の存在感には捨てがたい魅力があります。映画ファンであれば、むしろこちらの方が楽しめるんじゃないかと思いますねぇ。
第4弾 ずべ公番長・ざんげの値打もない
「ずべ公番長 はまぐれ数え唄」の翌月に公開されたシリーズ第4弾にして最終作「ずべ公番長 ざんげの値打ちもない」。
「ざんげの値打ちもない」とは1970年10月に発売された北原ミレイのデビュー曲です。もちろんテーマ曲でもあり、映画には北原ミレイ本人も出演しています。
ずべ公番長 ざんげの値打ちもない
レコードはヒットしましたからタイアップとしては上手くいったということですね。ただ、シリーズ最終作というのは多少寂しい思いがします。それでも、映画の中の大信田礼子は元気です。今作も魅力いっぱいで輝いています!
まさに人気絶頂。70年代前半の大信田礼子は、映画だけではなく、「プレイガール」をはじめ多くのテレビドラマにも出演していますし、1973年には歌手としても「同棲時代」を大ヒットさせています。もう一度言います。70年代前半の大信田礼子は、まさに人気絶頂。
だったのですが、大ヒットしたものの「同棲時代」がいけなかった。「同棲時代」で作曲を担当した都倉俊一と1974年に結婚し、以降は引退状態となってしまったんです。残念。美しく、もっとも輝いていた時期に大信田礼子が観られなくなるなんて。都倉俊一のヤツ、許さん!