「日清製粉グループ」のCMに登場していたキャラクター、猫のコニャラはジブリで誕生しました。しかも生みの親は鈴木敏夫プロデューサー!
ある日鈴木氏が筆ペンで何気なく描いたものがこの猫。気に入ったので机に貼っていたら、宮崎駿監督に「今まで描いた中で一番いいよ」と褒められたのだとか。たしかに味があって可愛いですよね。
2010年に日清製粉グループが創業110周年を記念してCMの制作依頼をジブリにします。そこでこの猫がCMキャラクターに抜擢されたという訳です。ちなみに名前の「コニャラ」は小麦の「粉」、「こにゃ」「コニャラ」となったそうです。
「風の谷のナウシカ」テト
続いては猫以外の動物キャラクターです。
まずはナウシカのパートナーでもあるテト。ユパが偶然にも大王ヤンマにテトが襲われている所を救出したのがきっかけで連れており、それをナウシカが譲り受けます。テトに手を噛まれた際の「こわくない」はナウシカの生物への優しさが溢れた有名過ぎるセリフですよね。
テトはキツネリスという動物で、キツネとリスの両方の特徴を併せ持っています。本来はとても気性が荒く警戒心も強く、人間に心を開くような動物ではありません。なのに、出会いのあの一瞬でパートナーにしてしまったナウシカはやはり只者ではないですね。
もし現実に存在したら小さくて可愛いしぜひ飼ってみたいですが、おそらく一般人には難しいでしょう。指も噛まれっぱなしになりそうです。
「ラピュタ」にテトが出演?
「もののけ姫」ヤックル
「もののけ姫」のアシタカが可愛がっている相棒のヤックル。有能で指示されれば崖の急斜面でも駆け下り、常にアシタカを守ります。しかもいじらしいほどに健気で、死ぬか生きるかというような怪我をしたアシタカの側を、どんなにサンに声をかけられても離れませんでした。
そんなヤックルは鹿のように見えますが、存在しない架空の動物です。「もののけ姫」の舞台は屋久島がモデルになっていると言われており、ヤックルも同じく屋久島に生息するヤクシカがモデルなのでは?と言われていますがそうでもないようです。
また、ジコ坊が序盤で話していた内容からヤックルは「アカシシ」つまり「大カモシカ」ではという説や、見た目からアイベックスがモデルではないかという説もあります。
それらのイメージを混ぜ合わせて宮崎監督がオリジナルで生み出した動物、という事でしょうか。ヤックルと同じ動物は「シュナの旅」という宮崎監督の作品にも登場しています。
「ハウルの動く城」ヒン
「ハウルの動く城」で登場する犬のような動物、ヒン。ただの犬かハウルが変身した姿かと思っていたら、実はハウルの師匠である魔女サリマンの使い魔だったのがヒンです。
けして見た目が可愛い!という訳ではありませんが、歩き方や行動に愛嬌があり印象的なキャラクターですよね。
一見すると完全に犬ですが、耳を羽ばたかせて飛べたり自分の目で見たものをサリマンの水晶玉に映像として送ることができたりと、使い魔らしい特技も持っています。しかし普段は階段も自分で登らず、掠れた独特の声で鳴く老犬のような生活をしています。
ヒンは正式には使い魔で犬ではありませんが、おそらくプチバセットグリフォンバンデーンという犬種がモデルではないかと言われています。
番外編?まっくろくろすけとススワタリ
最後は動物ではないかもしれませんが、ジブリ特有の愛すべき生き物キャラクターです。
「となりのトトロ」で登場するまっくろくろすけと「千と千尋の神隠し」で登場するススワタリ。どちらも真っ黒でウニのような見た目をしていて、ススワタリは手足があります。千尋のマネをしてみたり金平糖を拾ったり、とても愛らしいキャラでしたね。
ちなみに名前が違うだけでどちらも同じ架空の妖怪の一種です。