ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン!四大少年漫画雑誌の歩み。

ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン!四大少年漫画雑誌の歩み。

四大少年漫画雑誌といえばジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオンという認識で共通しているかと思います。多くの人にとっては「ジャンプ最強」だったと思いますが、年代によってメインで読んでいた雑誌が違うかもしれませんね。四大少年漫画雑誌の歩みについて。


発行部数

週刊少年ジャンプ

創刊時は月2回(第2・第4木曜日)発売、1969年10月から週刊化して2003年5月までは毎週火曜日発売、2018年現在は毎週月曜日発売。1994年12月末発売の1995年3・4号で653万部という漫画雑誌の最高発行部数を記録。



雑誌キーワードは「友情」「努力」「勝利」。すべての掲載作品のテーマにこの要素または繋がるものを最低1つ、必ず入れることが編集方針になっています。



四大誌では後発かつ同時期に立ち上がったチャンピオンに有力漫画家を確保され、新人を育成するより他なかった創刊期から「新人登用と専属契約制度」、また「アンケート至上主義」を徹底して少年漫画雑誌の王者の座に君臨しました。

週刊少年ジャンプ1986年No.20

1968年創刊、1973年には四大雑誌首位の座へ

創刊当初は男気がある劇画調の作品が盛んに登場していました。1971年には発行部数が100万部突破。1973年8月には当時首位だったマガジンを抜いて首位に。以後、90年代終盤から2000年代初頭にマガジンのその座を明け渡した以外は、ほぼすべての時期において首位の座を守っています。当時の主なヒット作は



-「ハレンチ学園」

-「男一匹ガキ大将」

-「ど根性ガエル」

-「トイレット博士」

-「侍ジャイアンツ」

-「荒野の少年イサム」

-「アストロ球団」

-「マジンガーZ」

-「包丁人味平」

-「プレイボール」




など。

「こち亀」スタート、ギャグマンガを強化した1970年代後半

ギャグ漫画分野の強化に乗り出した1970年代後半は、その結果として



-「1・2のアッホ!!」

-「東大一直線」

-「すすめ!!パイレーツ」

-「キン肉マン」




などがヒットし、40年を越えるロングランを記録した



-「こちら葛飾区亀有公園前派出所」



が登場しました。また、それ以外にも



-「サーキットの狼」

-「ドーベルマン刑事」

-「リングにかけろ」

-「コブラ」




などがヒット。1978年には、公称発行部数が200万部を突破しました。

ぶっちぎりに強かった1980年代

発行部数の黄金期が1990年代なのは事実ですが、80年代のジャンプには魅力的な作品が実に多くまた、90年代を彩った超人気作が登場したのも80年代だっといえるでしょう。



80年代前半



1980年、公称発行部数が300万部を突破。



-「北斗の拳」

-「3年奇面組(のちの「ハイスクール!奇面組」)」

-「キャプテン翼」

-「ブラック・エンジェルズ」

-「風魔の小次郎」

-「よろしくメカドック」

-「シェイプアップ乱」

-「銀牙 -流れ星 銀-」

-「Dr.スランプ」

-「ストップ!! ひばりくん!」

-「キャッツ♥アイ」

-「キックオフ」

-「ウイングマン」




凄いラインナップです、全部読んでました。



80年代中盤



1984年12月の年末最終号(1985年3・4合併号)で公称発行部数が400万部を突破。



-「ドラゴンボール」

-「きまぐれオレンジ☆ロード」

-「魁!!男塾」

-「ついでにとんちんかん」

-「シティーハンター」

-「聖闘士星矢」

-「県立海空高校野球部員山下たろーくん」




などがヒット。



80年代後半



1988年12月の年末最終号(1989年3・4合併号)で公称発行部数が500万部を突破。この頃に発売したファミリーコンピュータのゲームソフト紹介コーナーが登場。ゲーム紹介コーナーはゲーム機の主役が変わった後も続くこととなります。



-「ジョジョの奇妙な冒険」

-「燃える!お兄さん」

-「BASTARD!! -暗黒の破壊神-」

-「ろくでなしBLUES」

-「ジャングルの王者ターちゃん」

-「まじかる☆タルるートくん」

-「DRAGON QUEST -ダイの大冒険-」

-「電影少女」




などがヒット。いずれも言うまでもなく人気作品でしたね。

超黄金期到来~ドラゴンボール終了と共にマガジンに抜かれた1990年代

少年漫画雑誌の絶頂期とも呼ばれる90年代。そのなかにあってジャンプは空前絶後の黄金期を迎えることとなります。後半には失速したとはいえ、もはや国民的娯楽の代名詞といってもよいポジションを確立した時代であったと言えます。



90年代前半



公称発行部数は1991年3・4号で602万部を突破。週刊誌が全国紙の発行部数を抜いたとして一般メディアも報道しました。



-「花の慶次」

-「SLAM DUNK」

-「珍遊記 -太郎とゆかいな仲間たち-」

-「幽☆遊☆白書」

-「BØY」

-「地獄先生ぬ〜べ〜」

-「NINKU -忍空-」

-「とっても!ラッキーマン」




などがヒット。



90年代中盤



1994年12月の1995年3-4号で653万部の歴代最高部数を達成したものの、その後ドラゴンボール、SLAM DUNK品が立て続けに終了して公称発行部数が減少に転じました。



-「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」

-「みどりのマキバオー」

-「陣内流柔術武闘伝 真島クンすっとばす!!」

-「セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん」

-「封神演義」

-「遊☆戯☆王」




などがヒット。



90年代後半



発行部数がこれまでの公称から印刷証明付部数(実際に発行した証明のある部数)に切り替わりました。その結果、1997年48号でマガジンに発行部数を抜かれることとなります。しかしながら、日本を代表する漫画は登場したのはこの時期でした。



-「ONE PIECE」

-「NARUTO -ナルト-」




その他には



-「花さか天使テンテンくん」

-「I"s」

-「世紀末リーダー伝たけし!」

-「ROOKIES」

-「ホイッスル!」

-「HUNTER×HUNTER」

-「シャーマンキング」

-「ヒカルの碁」

-「テニスの王子様」




などもヒット。



どちらかというとこの少年漫画雑誌黄金期は、団塊ジュニア世代が社会人になっていったことで緩やかに終焉を迎えたとみるのが正しいように思います。

ドラゴンボールの戦闘力は絶大!「週刊少年ジャンプ」発行部数の推移とドラゴンボールの相関関係!! - Middle Edge(ミドルエッジ)

発行部数

1968年創刊号 10万5000部、売上率76.5% 1968年2号 10万7000部、売上率86.2% 1968年3号 12万部、売上率93.0% 1968年4号 12万3000部 1968年11号 16万5000部、売上率77% 1969年1号 24万部、売上率80%台 1969年9号 27万部 16号 58万部 1969年16号で『少年キング』を発行部数で上回る。 1971年3-4号 115万8000部 11月 65万部 1972年3-4号 88万7000部 1973年4-5号 112万部 1973年、『週刊少年マガジン』を発行部数で上回り少年週刊誌の部数トップになる。 1974年夏 最高165万部、売上率86% 1977年新年号 188万部 1978年3-4号 210万部 1979年3-4号 280万部 1980年3-4号 304万5000部 1981年4-5号 308万部 1982年3-4号 300万部を割る 年間平均 342万部 1983年3-4号 300万部を割る 年間平均 371万部 1984年4号 318万部 7月から常時360万部以上を印刷 年間平均 390万部 1985年4-5号 403万部 1月〜5月の通常号 常に370〜380万部 37号 405万部 年間平均 450万部 1986年5号 435万5000部 6号 410万部 1987年5号 450万部 1988年5号 485万部 1989年3-4号 500万部 1990年5号 530万部 6月の通常号 約490万部 21-22号 503万部 37号 520万部 1991年3-4号 602万8000部 6月の通常号 約570万部 21-22号 585万部 36-37号 615万部 1992年3-4号 618万部 1992年3月時点の実売部数は公称580万〜590万部 1993年3-4号 638万部 36-37号 643万部 1994年3-4号 648万部 36-37号 650万部 1995年3-4号 653万部 歴代最高部数を記録 (ギネスブックに登録)。返品率3%(売上率97%) 1995年25号 625万部 26号 618万部 27号 615万部 28号 612万部 29号 612万部 30号 601万部 1996年新年号 588万部(推定) この年から新年号の表紙に記載されていた発行部数と「新記録」の文字が消える。部数は集英社の公称ではなく推定部数。 1996年7月末発売号 約500万部(推定) 1997年7月 約430万部(推定) 1997年8月 450万部(実売推定408万1500部) 実売推定は集英社販売部によるもの。『週刊少年マガジン』(発行部数440万部、実売推定413万部)に実売推定で抜かれる。 1997年9月 430万部。 1997年11月4日(11月1日)発売号 407万部 『週刊少年マガジン』に発行部数で抜かれる。 1997年 405万部(年間平均) この年より発行部数が集英社の公称から印刷証明付発行部数に変更 1998年新年号 415万部(推定) 1998年 360万部(年間平均) 1999年 363万部(年間平均) 2000年 363万部(年間平均) 2001年 340万部(年間平均) 2002年 320万部(年間平均) 2002年8月再び『週刊少年マガジン』の急降下で首位奪還。 2003年 300万部(年間平均) 2004年 300万部(年間平均) 2005年 295万部(年間平均) 2006年 2,953,750部(一月下記サイトにて確認) 2007年3月 2,839,792部 2008年1月 2,778,750部(社団法人日本雑誌協会) 2010年2号 300万部(05年8月以来の300万部復帰) 2018年13号時点での本誌累計発行部数は75億部以上である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%80%B1%E5%88%8A%E5%B0%91%E5%B9%B4%E3%82%B8%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%97

週刊少年ジャンプ - Wikipedia

関連する投稿


あだち充画業55周年!『タッチ』『MIX』など名作5作品のコラボカフェが神保町に期間限定オープン

あだち充画業55周年!『タッチ』『MIX』など名作5作品のコラボカフェが神保町に期間限定オープン

漫画家・あだち充氏の画業55周年を記念し、『タッチ』『MIX』『みゆき』『ラフ』『H2』の5作品とコラボレーションした特別カフェが、東京・神保町の「Cafe Lish」にて2025年11月6日(木)から12月26日(金)まで期間限定で開催されます。作中の世界観を表現したコミックスケーキや主人公ラテ、名シーンを散りばめた空間で、ファンにはたまらない青春の軌跡を味わえます。


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


「月刊少年マガジン」がついに50周年!最新号は『修羅の刻』『修羅の紋』のWカラー!さらに記念グッズ第1弾も発表!!

「月刊少年マガジン」がついに50周年!最新号は『修羅の刻』『修羅の紋』のWカラー!さらに記念グッズ第1弾も発表!!

1975年5月に創刊された講談社の漫画雑誌『月刊少年マガジン』が、創刊50周年となったのを記念して記念第6号となる6月号を発売しました。


『月刊少年マガジン』がついに創刊50周年!記念すべき2025年1月号発売&メモリアル企画が始動!!

『月刊少年マガジン』がついに創刊50周年!記念すべき2025年1月号発売&メモリアル企画が始動!!

講談社は、1975年5月に創刊した『月刊少年マガジン』が2025年に50周年を迎えるのを記念し、12月6日発売の2025年1月号より、創刊50周年のメモリアル企画を始動することを発表しました。


「ブートキャンプ」のビリーは、軍隊の隊長ではなく空手家だった

「ブートキャンプ」のビリーは、軍隊の隊長ではなく空手家だった

2000年代にブレイクした軍隊式ワークアウト「ビリーズ・ブートキャンプ」の隊長ビリー・ブランクスは、実は軍隊の隊長ではなく、空手のチャンピオンだった。彼の子供の頃からの障害や70~90年代の空手家としての活躍。ブランクスの結婚と離婚、日本人女性との再婚について触れていく。そして、現在68歳のビリー・ブランクスの活動や画像を紹介。


最新の投稿


プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

プロレス界の歴史が動く今こそ読むべき一冊! 『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』2025年12月18日(木)発売!

新日本プロレスの“100年に一人の逸材”棚橋弘至氏による著書『ようこそ、プロレスの世界へ 棚橋弘至のプロレス観戦入門』が2025年12月18日にKADOKAWAより発売されます。引退が迫る棚橋氏が、26年の現役生活で培った視点から、プロレスの魅力、技の奥義、名勝負の裏側を徹底解説。ビギナーの素朴な疑問にも明快に答え、プロレス観戦をさらに面白くする「令和の観戦バイブル」です。


ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

ウルトラふろく200点以上を一挙収録!『学年誌 ウルトラふろく大全』発売

小学館クリエイティブは、ウルトラマンシリーズ60周年、『小学一年生』100周年の節目に『学年誌 ウルトラふろく大全』を11月28日に発売しました。『ウルトラQ』から『ウルトラマン80』までの学年誌・幼児誌のウルトラふろく200点以上を網羅的に掲載。組み立て済み写真や当時の記事も収録し、ふろく全盛時代の熱気を再現します。特典として、1970年の人気ふろく「ウルトラかいじゅう大パノラマ」を復刻し同梱。


伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体 UWF40周年記念イベント“無限大記念日”開催!

伝説のプロレス団体『UWF(ユニバーサル・レスリング・フェデレーション)』が、設立40周年を記念し、特別イベント「無限大記念日」を書泉ブックタワー(東京・秋葉原)にて開催します(2025年12月24日~2026年1月12日)。第1次UWFの貴重な試合映像や控室、オフショットなど、4,000枚以上のアーカイブから厳選された写真が展示されます。復刻グッズや開催記念商品も販売され、当時の熱狂が蘇ります。


グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

グラニフ×『幽☆遊☆白書』初コラボ実現!幽助、蔵馬、飛影など全21アイテム登場

株式会社グラニフは、TVアニメ『幽☆遊☆白書』との初コラボレーションアイテム全21種類を、2025年12月2日(火)より国内店舗および公式オンラインストアで販売開始します。主人公の浦飯幽助をはじめ、桑原、蔵馬、飛影のメインキャラクターに加え、戸愚呂、コエンマなど欠かせないキャラクターをデザイン。11月26日より先行予約も開始され、ファン必見のラインナップです。


全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

全長20cmの迫力!1/18スケール『国産名車コレクション』創刊

アシェット・コレクションズ・ジャパンは、隔週刊『1/18 エクストラスケール 国産名車コレクション』を2026年1月7日に創刊します。全長約20cm、1/18スケールのダイキャスト製で、日本の自動車史を彩る名車を精巧に再現。ボディラインやエンジンルーム、インパネなどの細部ディテールにこだわった「エクストラ」なコレクション体験を提供し、マガジンでは名車の開発秘話や技術を深掘りします。