ドラマ『セーラー服と機関銃』が実はデビュー作

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『セーラー服と機関銃』と言えば、映画化やドラマ化がたびたびされています。原作は、言うまでもないとは思いますが、赤川次郎の青春ミステリー長編小説です。
原田知世さんは1982年のドラマ化作品に出演しており、この作品がデビュー作となっています。
しかし、映画化された薬師丸ひろ子さん主演の『セーラー服と機関銃』の印象が強い方が多いのではないでしょうか?このドラマはDVDなどになっていないこともあって、記憶に残っていない人が多いと思います。そして、まだこの当時は新人だった原田知世さんの演技も微妙だったようです。
写真を見ても、14歳のかわいらしい女の子という感じですよね。ただ、話の内容とはイメージがかけ離れているので、インパクトは強かったのではないでしょうか?
映画『時をかける少女』は映画初主演作

『時をかける少女』角川映画 THE BEST
1983年、映画初主演作品です。筒井康隆原作のSF小説を大林宣彦監督が映画化しました。この作品も映画、ドラマ、アニメなどにも最近でもなっています。
そして、原田知世さんはこの作品で第7回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞します。主題歌も原田知世さんが歌っていますが、「とーきーをかける少女♫」のフレーズは有名すぎるほど有名ですね。
ロケは広島県尾道市を中心に行われ、大林宣彦監督作品の「転校生」「さびしんぼう」とあわせて、尾道三部作とも言われていたようです。
『愛情物語』に内容はあしながおじさん??

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1984年、またも赤川次郎原作の作品でした。監督は角川春樹さん。この映画でも主題歌は原田知世さんが歌っていました。振り返れば、今はこういう売り出し方は少ないように思います。そういう時代だったのかもしれません。
ストーリーはいわゆる「あしながおじさん」的なお話です。今ではあまり見かけないタイプの作品ですね。時代を感じます。
公開当時、同時上映の作品があり、薬師丸ひろ子さん主演の「メインテーマ」でした。
角川三人娘と呼ばれていた、原田知世さん、薬師丸ひろ子さん、渡辺典子さん。1980年代は全盛期だったと言えるかもしれません。
『天国に一番近い島』でニューカレドニアがブームになる!?

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1984年の作品です。ニューカレドニアのウベア島で撮影が行われたことは有名です。主題歌も歌っています。この映画以降、ニューカレドニアに行きたいと思う日本人が増え、実際観光客も増えたようです。
映画も、ニューカレドニアの美しさが際立つ作品となっています。内容はひとことでまとめるなら、一人の女の子がニューカレドニアを訪れることで成長する物語という感じでしょうか?
そして、相手役の高柳良一さんは現在は俳優業ではなく、ニッポン放送で働いているようです。年月が経つと、芸能界で活躍されている方、引退されて別のことをしている方などいろいろですね。
『早春物語』は現代だと、ちょっと問題になりそうな作品!?

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1985年映画化された作品。こちらも赤川次郎原作です。
ストーリーは簡単に言ってしまうと、17歳の高校生がおじさんに恋をしてしまうわけなのですが・・・。現代だと、ちょっと問題になりそうな作品です。そして、このおじさんが母の恋人だったという展開があり、ラストに向かっていきます。
設定はともかく、今も昔も高校生時代のいろいろな悩みなどは、変わらないものなのかもしれませんね。
『私をスキーに連れてって』はスキーがブームになった作品

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1987年公開作品。「私スキ」とも呼ばれています。スキーブームが起こった作品とも言われていて、現在でも有名な映画ですね。
主なロケ地は長野の志賀高原スキー場と群馬県の万座温泉スキー場です。
この作品の主題歌は松任谷由実さんの「サーフ天国、スキー天国」ですが、今では挿入歌の「恋人がサンタクロース」の方が有名ですね。
原田知世さんが来ていた白いスキー服が流行ったり、ある意味古きよきバブル期の映画とも言えるかもしれません。
『彼女が水着に着替えたら』では、織田裕二と共演

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1989年、バブル絶頂期の作品です。「東京ラブストーリー」でブレイクする前の織田裕二さんが恋のお相手役です。織田裕二さんは、この後、91年公開の「波の数だけ抱きしめて」にも出演しました。
そして、もちろん海を舞台にした作品なので、水着シーンなども出てくるのですが、時代を感じるデザインです。でも、ある意味この世代の人には懐かしいかもしれません。
かわいい50代原田知世の最近の出演作品

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ここまで、独自目線でデビューから1980年代の作品を中心に振り返ってきました。
デビューの頃、主演をして、主題歌も歌うことが多かったですが、今も女優をしながら歌を歌っているようです。
女優業で朝ドラ「半分、青い。」でのお母さん、「運命に、似た恋」の年下男性と恋に落ちる女性、そして、「あなたの番です」の年下男性と結婚する女性。そして、まさかの主役ながら殺人事件に巻き込まれて、AIとして登場することに!?AIとして登場している時、ほんわかした雰囲気の声がぴったりでした。
その他の作品でも、ちょっと陰のある役が暗くならない、不思議な独特の存在感があります。その透明感ゆえに違和感なく、役に溶け込み、同年代も憧れる女性なのかもしれません。
女優さんの場合、「昔がよかった」と言われることが多いかもしれません。でも、原田知世さんに関しては、素敵に年を重ねた大人の女性を演じている姿が素敵に見えます。顔立ちの関係なのか、1980年代の作品と見比べても、ものすごく歳を取ったようにも思いません。
私生活ではバツイチのようです。お子さんはいらっしゃらないようですが、きっといたら素敵なお母さんなのではないかな、と思わせる雰囲気もあります。
現在のかわいい50代は、昔もかわいらしい女の子でした。そして、原田知世さんのかわいさの原点です。でも、何より素敵に年を重ねていることが「かわいい50代」と言われるゆえんなのだと思います。