【ASKA】のシングル売上TOP10
先日CHAGE and ASKAから脱退を表明したASKAですが、過去にはソロ活動をしており、数多くの名曲を残してきました。
今後ASKAがどの様な活動をするのか定かではありませんが、このタイミングで今までのソロ作品を振り返ってみたいと思います。
さっそく聴き直してみましょう!
TOP10 あなたが泣くことはない
「あなたが泣くことはない」は2009年2月にリリースされたASKAの11枚目のシングルです。
タイアップは映画『ニセ札』の主題歌でした。

作詞がASKAと松井五郎さん、作曲がASKAで編曲が村田努さんと小笠原学さんのこの楽曲は、2008年にASKAが南米に旅行へ行く前から制作が進められていました。
そのASKAの旅行中にスタッフがアレンジしたものを帰国後に提案し、完成させたのがこの楽曲でした。
浮遊感のあるゆったりとしたこの曲は、ASKAの声の伸びが非常に良く出ており、ASKAのソロならではの良さが感じられる曲でした。
TOP9 UNI-VERSE
「UNI-VERSE」は2008年10月にリリースされたASKAの10枚目のシングルです。
タイアップはテレビ東京系情報番組『ワールドビジネスサテライト』のエンディングソングでした。

タイトルの「UNI-VERSE」とは、「宇宙」・「万物」といった「universe」の意味に加え、「UNI」は「one(ひとつ)」、「VERSE」は「music(音楽)」を表すものとしてASKAが名づけた言葉です。素敵な言葉ですよね。
また、歌詞に使われている「アトム」は鉄腕アトムのことであり、現代の代表的な歌人である谷川俊太郎さんの詩のタイトル「朝のリレー」も使われていました。
若い頃に持っていた大切な気持ちを思い出させてくれる様な清々しい楽曲でした。
TOP8 心に花の咲く方へ
「心に花の咲く方へ」は2003年12月にリリースされたASKAの9枚目のシングルです。
タイアップはテレビ東京開局40周年記念・ベルーナ新春ワイド時代劇『竜馬がゆく』の主題歌でした。

"真っすぐ伸びた円を歩く"
こんな歌詞、なかなか生まれてきませんよね・・・
ASKAが如何に作詞家として優れていたのかがよく判る一曲だと思います。
ご本人曰く、子どもの頃の記憶や思い出を散りばめながら言葉をつないでいったそうです。
浪漫についてのASKAの想いが綴られたこの曲を聴くと、クオリア(感じ・感覚)という言葉が頭に思い浮かびました。
私自身、クオリアという言葉を上手く使いこなせていませんが、なんだかスっと頭に出てきました。
素敵な曲だと思います。
TOP7 MIDNIGHT 2 CALL
「MIDNIGHT 2 CALL」は1988年7月にリリースされたASKAのセカンドシングルです。
タイアップはテレビ朝日系報道番組『ニュースステーション』の挿入歌でした。

この曲はもともとシブがき隊にASKAが楽曲提供しており、初出は1984年5月でした。
その4年後にASKAがセルフカバーしたのがこのシングルです。
なんといってもこの曲は歌詞がめちゃくちゃかっこいいと思います!
"いきなりサビからじゃわからないよ"
この言い回し、最高じゃないですか?!私は日常の中でサビをこんな風に使ったことがありません。素敵ですよね!
"今夜は無理だと言いながら 片手は上着を掴んでいた"
く~ かっこいい!! ASKAはやっぱりセンスあるなぁ・・・
昔別れた恋人が泣きながら電話してきた状況ですが、その時の心情が非常にセンスのある表現で綴られていました。
TOP6 good time
「good time」は2000年7月にリリースされたASKAの8枚目のシングルです。
タイアップは日本テレビ系『知ってるつもり?!』のエンディングテーマでした。

この曲はASKAのシングルとしては初めて編曲まで自分で行った楽曲であり、今までにないバラードにしたいという思いが込められていました。
壮大なスケール感のあるラブバラードでした。ASKAにとって真骨頂のバラードだと思います。
ASKAの曲全てに共通することなのですが、歌詞に対する想いの込め方がとても強い様に感じるんですよね。
素晴らしい歌詞が多いと思います。
TOP5 Girl
「Girl」は1998年3月にリリースされたASKAの7枚目のシングルです。

この曲はASKA曰く、歌い手をすんなり受け止めてもらえるものを意識して作曲したそうです。また、年相応の恋愛観を書いてみたくなったとか。
作詞・作曲・編曲はASKAになっていますが、編曲には松本晃彦さんのクレジットもありました。
松本晃彦さんといえば主に映画やドラマの劇中音楽制作を手掛け、アーティストへの楽曲提供のみならず、コンサートツアーのステージサポートメンバーとしても参加する敏腕プロデューサーです。もしかしたらこの曲の特徴的であるガットギターとその他のサウンドが上手く融合しているのは松本晃彦さんの功績かもしれませんね。
TOP4 ONE
「ONE」は1997年4月にリリースされたASKAの6枚目のシングルです。
タイアップは日本テレビ系水曜ドラマ『ガラスの靴 a Cinderella Story』のオープニング・テーマでした。

イントロではやや気怠さも感じるこの曲。AメロBメロでアガっていき、サビで解放されている構成は、ASKAの良さが存分に発揮されている名曲だと思います。
この曲はスタジオアルバム『ONE』のタイトルトラックではあるものの、シングルでは2曲目に収録されているという珍しいリストになっていました。また、シングルの「ONE」はアルバムとはミックスが異なっていたので、ファンからすると両曲が楽しめたと思います。
主題歌となったドラマとの相性も良かったようですね。
TOP3 ID
「ID」は1997年2月にリリースされたASKAの5枚目のシングルです。
タイアップはフジテレビ系『木曜の怪談ファイナル「タイムキーパーズ」』のテーマソングでした。

なんとも独特な世界観を表現している楽曲であり、ややオリエンタルな曲調でもあると感じました。
スケール感が大きく、それが楽曲の最初から最後までしっかりと表現されています。
ちなみに曲名の「ID」はIdentification(識別)の意味であり、PVではアジアの雑踏の中で「自分は何者なのか」を問いかけるような演出がなされています。
このPVはベトナム南部のベンチェー市がメインで、一部ホーチミン市で撮られたとか。
ゆったりとした楽曲ですが、その中で自分への問いかけの様な鋭いメッセージも込められた名曲でした。
TOP2 晴天を誉めるなら夕暮れを待て
「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」は1995年1月にリリースされたASKAの4枚目のシングルです。

この曲のタイトルである「晴天を誉めるなら夕暮れを待て」は、ことわざである〔晴天を誉めるには日没を待て〕からきているそうです。
この〔晴天を誉めるには日没を待て〕ということわざは、ものごとは終わってみるまで分からないものだから、最後まで油断してはならないという意味だそうです。
ASKAが敢えて「夕暮れ」にしたのは、日没の情景に重ね合わせた独自の表現だったのかもしれませんね。
バラードのASKAを覆すアップテンポな名曲でした。
TOP1 はじまりはいつも雨
「はじまりはいつも雨」は1991年3月にリリースされたASKAの3枚目のシングルです。
タイアップはパナソニック「HALFコンポ」のCMソングと、映画『おいしい結婚』の主題歌でした。

栄えあるASKAのソロシングルTOP1は「はじまりはいつも雨」でした。
なんとも優しくて愛が溢れる曲ですよね。
この曲はもともとシングルの予定は無かったのですが、タイアップでCMになったとたん、問い合わせが殺到してシングルカットされました。
第33回日本レコード大賞の作曲賞、ゴールド・ディスク賞、最優秀歌唱賞を受賞し、加えて第6回日本ゴールドディスク大賞のベスト5・シングル賞も受賞しました。
出荷枚数は120万枚以上を記録してミリオンセラーとなり、ASKAソロ名義の作品として文句無しの最大ヒット作品でした。
ちなみに、2005年に発売されたアルバム『SCENE III』では、この曲の続編ストーリーを描いたとされる楽曲「愛温計」が収録されていますので、是非そちらもあわせて聴いてみてくださいね!
圧巻のTOP1でした!!
【ASKA】のシングル売上TOP10を聴き直してみて
ASKAのシングル売上TOP10を聴き直してみていかがだったでしょうか?
やはりバラードが強かった印象がありますが、上位にはアップテンポの曲が入っており、ASKAの多才ぶりがうかがえましたね。
また、全曲通して思うのですが、ASKAの詩は他のアーティストとはちょっと違った世界観というか表現がなされている様に感じます。その独特の表現がとても素敵なんですよね。
トラブルもあり、芸能活動は順風満帆ではないのかもしれませんが、これだけの才能を持っているのですから、目の前にある障害を乗り越えて、再び音楽活動をして頂きたいと切に願っています。
最後までお読み頂き、ありがとうございました。