カクテル
夏は暑い。今年の夏も例年と変わることなく暑いわけですが、暑い夏にピッタリなお酒といえばカクテル!「いやビールだろう」と言う声が多く聞こえてきますが、ここはひとつカクテルです。なぜカクテルかといえば、カクテルはオシャレです。カクテルを飲むだけで、いえ、注文するだけでオシャレにみえます。つまりモテます!夏はモテたいじゃないですか、ということでカクテルをお勧めするしだいです。
カクテルと言えば、そう、トム・クルーズ主演の映画、その名もズバリ「カクテル」。これを外すわけにはいきません。
カクテルが飲みたくなる、実に楽しい映画です。
ビヤガーデンで飲む生ビールは確かにウマい。煙もうもうのヤキトリ屋で飲むビールもたまらん。しかし、それはデートとなると如何なものか?!この映画を参考にしつつ、決めのデートにうってつけのカクテルを覚えて、好感度を上げてみようではありませんか。
映画「カクテル」の中には6種類のカクテルが登場します。さて、それはどのようなカクテルなのか?映像を見ながらご紹介します。
レッドアイ
オジサンは横文字に弱い。ビールと言うのが精いっぱい。それは、よく分かる。「チューハイだって言えるぞ」と今思ったそこのオジサン。残念ながら、それは英語じゃない。カタカナなだけだ。
で、そんなオジサンにお勧めする最初のカクテルが、「レッドアイ」です。

レッドアイ
映画の中ではトム・クルーズの師匠を演じるブライアン・ブラウンの好みということで何度も出てくるカクテルです。
基本ビールのトマト・ジュース割です。カクテルに馴染みのないオジサンにとってはビールをトマトジュースで割るなんて信じられんでしょうね。しかし、それで驚いてはいけません。そこに生卵を入れるんですから!
「レッド・アイ」。一説には、グラスの底の生卵が目玉のように見えることからこのネーミングが付いたととされています。が、二日酔い(目を赤くした)の際の迎え酒だからというのが一般的な由来となっています。
食欲のない二日酔いの朝に、栄養補給を兼ねたカクテルと言うわけです。
キューバリブレ
2杯目「キューバ・リブレ」。
カクテルのことをよく知らないという方には馴染みがないのかもしれませんが、「キューバ・リブレ」はロングドリンクの一つとして世界中で飲まれている有名なカクテルです。

キューバ・リブレ
コーラを使っているだけにスカッとさわやか!で、実に夏らしく飲みやすいカクテルです。名前のとおりキューバで生まれたカクテルですが、その歴史は古く、1902年5月20日のキューバ独立を祝う為に生まれたのです。
因みにコカ・コーラは1886年に誕生し、1894年から瓶詰めが販売されるようになったことで一気に普及しました。
1945年にアンドリューズ・シスターズが「ラムとコカコーラ」という曲をヒットさせたことで、「キューバ・リブレ」はより多くの人に知られるようになりました。
セックス・オン・ザ・ビーチ
3杯目「セックス・オン・ザ・ビーチ」。
映画「カクテル」といえば、海と酒と恋。ところによって友情といった映画でしたが、「セックス・オン・ザ・ビーチ」とはこれまた、そんな映画にピッタリの名前を持ったカクテルではありませんか!

セックス・オン・ザ・ビーチ
「セックス・オン・ザ・ビーチ」は多くのバリエーションがあるカクテルとして知られています。そもそもは1987年にピーチシュナップス(リキュールです)の販売促進のためにフロリダの海岸でカクテル・コンテストが行われ、テッド・ピジオというバーテンダーが作った名前のないカクテルが優勝しました。それを飲んだ学生たちの間で「セックス・オン・ザ・ビーチ」として評判となり一気に広まったのですが、正確なレシピを知らなかったため、名前は同じでも材料の違うものが存在しているのです。
上記のとおりレシピが決まっていないわけですが、チェリーが乗っていた方がいいですねぇ。その方が「セックス・オン・ザ・ビーチ」らしいです(意味不明)。
ほとんどパイナップルジュースですし、色もきれいなので、女の子に喜ばれそうなカクテルです。オジサンは覚えておいて損はありませんよ。しかし、オジサンにはこのカクテル名を口にすることが難しいかもしれませんね。
オーガズム
4杯目はオジサンにとってオーダーする際に「セックス・オン・ザ・ビーチ」よりもハードルが高いのではないかと推測される、その名も「オーガズム」。

オーガズム
実はこのカクテル、レシピが大きく分けて2種類あります。ひとつはブレンダーで作るものと、もうひとつがプース・カフェ・スタイルのものです。そこ、そこのオジサン、そう貴方の事です。「オーガズム」には2種類あるんですよ!知ったかぶりはしないでくださいね。オジサンはオジサンらしく、謙虚に行こうではありませんか。
さて、ブレンダーで作るのは冷たいタイプで、プース・カフェ・スタイルは室温で作るタイプです。夏ですから、ここはやはり前者の方がいいですよね。因みにブレンダーというのは、あれです、そう、ミキサーです。
それにしても刺激的な名前ですが、これはお酒を楽しむと言うよりは、ちょっとしたシャレとしてのカクテルです。そう、大人の遊びです。間違っても、これを飲むと女性は・・・などと考えてはいけません。ちょっと、そこ、そこの貴方の事ですよ!
ターコイズ・ブルー
5杯目「ターコイズ・ブルー」は、映画「カクテル」のセリフ、「ターコイズブルーからはじめよう。」で有名になりました。逆に言えば、それまでは知ってる人は少なかったということですね。

ターコイズブルー
そもそもターコイズブルーとは色の名称で、緑と青の中間色になります。それは海を、そして夏を感じさせるキレイな色です。
「ターコイズブルー」の味わいは、とてもフルーティー。ベースのラムのフレーバーが効いていて、パイナップルジュースとの相性が最高なカクテルです。
フローズン・ダイキリ
さぁ、けっこう酔いが回ってきたころですね。ラスト・オーダーの6杯目、「フローズン・ダイキリ」です。
「ダイキリ」というカクテルがありますが、それをシャーベット状にしたものが「フローズン・ダイキリ」というわけです。

フローズン・ダイキリ
「日はまた昇る」「武器よさらば」「誰がために鐘は鳴る」「老人と海」といった名作を残したノーベル文学賞作家、 アーネスト・ヘミングウェイ。その彼が愛飲したカクテルとして知られているのが「フローズン・ダイキリ」です。
ただヘミングウェイは糖尿病を患っていたため、特別のフローズン・ダイキリが考案されました。それは砂糖を抜き、ラム酒をダブルにしてグレープフルーツ・ジュースを入れたもの。これは「パパ・ダイキリ」、若しくは「ダイキリパパ」と呼ばれています。
如何でしたか?以上が映画「カクテル」に登場したものです。カクテルに馴染みのないオジサンでもいけそうではないですか?夏の暑い夜に、いや昼間っから一杯やってみては?!