ヒロインはシャーロット・ランプリング。これまた魅力的ですね。私立探偵ってそんなにモテるのか?羨ましい限りです。そして監督はディック・リチャーズが務めています。
本書の中で、無茶苦茶にやられたフィリップ・マーロウが自分自身を鼓舞する場面があります。「2度ぶんなぐられ、咽喉を締められ、更にピストルの台尻で殴られたが、それでも、参らなかったんだ。そして注射で眠らされた。さぁマーロウ、このへんで、なんとか眼にものをみせてくれないか」。男とは、ハードボイルドとはこうでなくっちゃいけません。
高い窓
長編シリーズの第3作「高い窓」。田中小実昌訳も、清水俊二訳も、村上春樹訳も、「高い窓」です。、原題が「The High Winbow」ですからね。他に訳しようがないですね。レイモンド・チャンドラー作品の中では一般的な印象が薄いように思えますが、やっぱり魅力的なセリフがあるんですよね。
「俺は何でも知っている。どうしたらまっとうに暮らせるかということ以外はね」。ね?魅力的でしょ?
高い窓
それにしても、このペーパーバックの表紙は良いですね。思わずジャケ買いしそうになります。人気作家である石田衣良が初めて読んだ英文のペーパーバックが本書だそうですが、もしかするとこのバージョンだったのかもしれませんね。あ!ジャケ買いだったのかな?
「高い窓」は、監督:ジョン・ブラーム、主演:ジョージ・モンゴメリー、ナンシー・ギルドで映画化されています。
湖中の女
日本に置いては「高い窓」と並んで知名度が低いのではないかと思われるのが長編シリーズの第4作目の「湖中の女」ですね。田中小実昌訳も清水俊二訳も「湖中の女」ですが、村上春樹訳のみ「水底の女」。「俺は現代風に訳すんじゃけんね」という村上春樹の意地を感じます。でも「湖中の女」の方が。。。
湖中の女
湖中の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫) | レイモンド チャンドラー, 清水 俊二 |本 | 通販 | Amazon
態度が気に入らないと言われたフィリップ・マーロウが言い返したセリフ。「別にかまわない。それを売っているわけではないんでね」。まぁ、タフと言うのか、ふてぶてしいというのか。それが魅力なんですよね。
監督・主演ロバート・モンゴメリーで1947年に映画化。邦題は「湖中の女」でした。
かわいい女
私立探偵フィリップ・マーロウを主人公とした長編シリーズの第5作「かわいい女」。映画化の際にも「かわいい女」でしたが、村上春樹は「リトル・シスター」と原題のまんまです。正確には原題は「The Little Sister」で、「The」が付きます。まぁこの際そんな小さなことは良しとしましょう。
村上春樹をしても「かわいい女」以外に訳しようがなかったということなのかもしれません。もっとも無理して訳す必要はありませんからね。
かわいい女
かわいい女 (創元推理文庫 131-2) | レイモンド・チャンドラー, 清水 俊二 |本 | 通販 | Amazon
作中フィリップ・マーロウは実にクールな女性感を語っています。「僕が結婚したいと思う女は、向こうで気に入らないというんだ。その他の女なら、結婚する必要はない。口説けばいいだけさ」。グッとくるセリフですよね。
映画版の「かわいい女」(原題Marlowe)は、1969年に公開されています。監督はポール・ボガート、出演はジェームズ・ガーナー、お相手役にゲイル・ハニカットです。今となっては当時は無名だったブルース・リーが出演していることで知られている映画です。