1977年の邦楽ヒット曲 ランキング。売上枚数「年間ベスト10」はこの曲だ!

1977年の邦楽ヒット曲 ランキング。売上枚数「年間ベスト10」はこの曲だ!

前年のユーミンの登場によって一気にモダンになった日本の音楽業界。1977年は更に新たなスーパーアイドルが登場し、日本中を席巻します。では、いってみましょう。1977年に最も売れたシングルランキング!


1977年

1977年。やはりいろんな出来事がありました。ありましたが、忘れることの出来ない出来事と言えば、4月に「コロコロコミック」が創刊されたことでしょう!

創刊号

コロコロコミック

で、1977年の音楽といえば、音楽好きには忘れることの出来ないパンク元年。しかし、それはイギリスでのお話です。日本の音楽業界はと言えばパンクとは全く無関係。しかし、それまでに類を見ないスーパーアイドルが猛威を振るったのでした。
それではいってみましょう。
1977年の邦楽ヒット曲 ランキング。売上枚数「年間ベスト10」はこの曲だ!

第10位 フィーリング

それまで「スカイレストラン」や「冷たい雨」などユーミンの楽曲を歌っていたハイ・ファイ・セットが、ブラジルのシンガー、モーリス・アルバートの楽曲をカバーした7枚目のシングル「フィーリング」が、56.6万枚を売り上げ1977年度のシングル売り上げの第10位です。

ハイ・ファイ・セット

フィーリング

モーリス・アルバートの原題は「Feelings」ですが、邦題は「愛のフィーリング」でした。で、カバーしたハイファイセットの方が原題に近い「フィーリング」という面白いことになっています。

良い曲ですね。なかにし礼の日本語の詩がまた良くできています。

第9位 失恋レストラン

デビュー曲で62.8万枚というビッグヒットをモノにした清水健太郎。その曲「失恋レストラン」は、作詞・作曲を つのだ☆ひろ が担当しています。つのだ☆ひろ にとっては「メリージェーン」以来のヒット曲ということで、清水健太郎と共に つのだ☆ひろ にも注目が集まりました。

清水健太郎

失恋レストラン

このヘアスタイルですね。いま見ると、特にどうという事もないヘアスタイルですが、当時は健太郎カットと呼ばれて話題となりました。

「失恋レストラン」。なんと言ってもタイトルがいいですね。もちろん曲もいい。つのだ☆ひろ の作詞家、作曲家としての魅力満載ですが、彼はジャックスや初期のサディスティック・ミカ・バンドに在籍していた凄腕のドラマーなんですよ。

第7位 カルメン’77  第8位 S・O・S

さぁ、出ました!1977年の邦楽シーンを席巻したスーパーアイドルです。そう、ピンク・レディーです。第8位は売上枚数64.7万枚の「S・O・S」。

ピンク・レディー

S・O・S

ピンク・レディーに関しては多くを語る必要はないでしょう。知らない人はいない。でもって一度見ると忘れられない。ピンク・レディーの魅力は、振り付けとポップな楽曲、健康的なお色気です。

第7位もピンク・レディーで65.9万枚を売り上げた「カルメン’77」です。なんというか、出し惜しみしないですよね、足を。そこんところがキャンディーズとの違いでしょう(そうでもないか)。

ピンク・レディー

カルメン'77

当時のオジサンたちは「で、どっがミーなんだ?」とよく訊いていたものでした。同じ衣装を着られると、オジサンには区別がつかんもんなんです。それで若者によくバカにされた悲しきオジサンたち。
しかし、それを笑っていた若者は10年後にウィンクを観て「で、どっちがサッチン?」と訊くことになるのですが、まだ、それを知る由もありません。

第6位 雨やどり

この曲は、さだまさし の良いところが全部出たといっていいでしょうね。出し切った。若しくは詰まってるという感じします。「雨やどり」、66.9万枚で第6位です。

さだまさし

雨やどり

この手のユーモアはグレープ時代から備わってはいたものですが、開花したですねぇ。笑わせ、最後にホロリとさせるという作風。さだまさし の真骨頂です。いや、実に堂々としています。

第5位 昔の名前で出ています

小林旭が歌う「昔の名前で出ています」が70.8万枚のヒットとなって第5位です。大瀧詠一が作曲した「熱き心に」と並んで小林旭の代表曲となっています。

小林旭

昔の名前で出ています

とは言っても「昔の名前で出ています」は小林旭にとって92枚目のシングルですからねぇ。その後も続々とシングルを発売していて、2018年2月発売の「人生思い出橋」が158枚目という。そりゃ代表曲は星の数ほどもあろうかと言うものです。が、その中でも「昔の名前で出ています」は格別です。

「昔の名前で出ています」の累計売上枚数は270万枚とも言われています。実は発売されたのは1975年なんです。時間をかけてジワジワと売れた、まさに売れ方も演歌の王道というわけです。

第4位 勝手にしやがれ

沢田研二 の19枚目のシングル「勝手にしやがれ 」。これが74.7万枚の大ヒットとなりました。

沢田研二

勝手にしやがれ

もっとも沢田研二の場合、この間の全てと言っていいくらいシングルはヒットしていますからね。しかしまぁ、それにしても「勝手にしやがれ」は良い曲です。この曲以降、沢田研二はバンバン派手になっていきますからね。そういった意味では、ターニング・ポイントとなった曲といってもいいでしょう。

因みにこの曲で日本レコード大賞を受賞しています。

第3位 ウォンテッド

セクシーでありながらコミカルでもあるという。やっぱり良い子は真似しますよね。このフリ。という事で84.5万枚を売り上げたのはピンクレディーの「ウォンテッド」です。

ピンク・レディー

ウォンテッド

「ウォンテッド(指名手配)」は、彼女たちの5枚目のシングルで、この曲から全国の良い子たちの間でフリが流行り出しました。

改めて聴くと、この曲はなんかファンキーですね。洋楽はディスコが流行りだしていましたから、まぁ、言ってみれば先端のサウンドってヤツですね。

第2位 青春時代

森田公一は言うまでもなく、日本を代表する作曲家の1人です。天地真理 の「ひとりじゃないの」をはじめとする一連のヒットソング、アグネス・チャン 「ひなげしの花」、桜田淳子「はじめての出来事」、ザ・リリーズ「好きよキャプテン」などなど数え上げればきりがありません。
その森田公一が自ら歌ってヒットさせたのが売上枚数86.5万枚の「青春時代」です。

森田公一とトップギャラン

青春時代

「青春時代」を森田公一とトップギャランのデビュー曲と思われている方が意外と多いようですが、結成は古くて、1969年です。デビューは1971年で、「恋のグアム島」がファースト・シングルでした。

なんと言っても馴染みやすい曲の良さが魅力。過ぎ去った青春時代を懐かしむオジサン達の熱き支持を得て大ヒットしたわけですが、当時、森田公一はまだ37歳だったんです。

第1位 渚のシンドバッド

さて、いよいよ第1位。ピンク・レディーの「渚のシンドバッド」が94.5万枚を売り上げ1977年度の最多販売シングルとなりました。ベスト10に4曲もランクインしているわけですから、驚異的な人気だったということですね。

ピンク・レディー

渚のシンドバッド

この年もっとも売れた曲というだけのことはあって、詩、曲、振り付け共に完成度が高いですねぇ。因みに「勝手にしやがれ」と「渚のシンドバッド」のタイトルにインスパイアされたサザンオールスターズのデビューシングル「勝手にシンドバッド」が翌年発売されています。

1977年はピンク・レディー一色だったと言っていいでしょう。素晴らしい活躍でした。なんと言っても今観てもカワイイですからね。新鮮でしたし、その活躍には大いに納得です。

さて、ここで気になるのはピンク・レディーのその後と1977年は1曲しかランクインしていなかった演歌の動向。果たして1978年はどのような曲がヒットしたのでしょう?それはまた次の機会に。

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