酒井和歌子
時を越え、今なお輝きを放つ女優、酒井和歌子。最高です。敢えて言うまでもないですね。何を今更という感じします。確かにそうです。が、しかし、何度でも言いたい。酒井和歌子は最高です。
さて、その酒井和歌子、デビューは1961年のテレビドラマ「あいつと私」です。同時に少女雑誌のモデルとしても活躍していたことからも、その美少女ぶりを窺い知ることが出来ますね。

酒井和歌子
酒井和歌子の初主演作品は1968年に公開された映画「めぐりあい」。出演時は18歳だったそうです。この映画が成功したことで酒井和歌子は東宝の看板女優となります。

めぐりあい
また、この年1968年には「大都会の恋人たち」で歌手デビューも果たしています。同年にはもう1枚「花と走ろう」もリリース。

花と走ろう
問答無用とはこのことでしょう。もはやジャケ買いするしかない可愛さですね。
他に確認できる限りでは、1969年「大都会の夜」、1970年「瀬戸の夕焼け / 水玉もようの雨」、1973年「やさしくだまして」の3枚のシングルがリリースされています。
黒沢年男
話は映画に戻りますが、酒井和歌子の記念すべき初主演映画の相手役を務めたのは黒沢年男です。羨ましすぎです。キスシーンありです。羨ましいったらありゃしません。
しかも、しかもですよ、同年に公開された映画「街に泉があった」でもまた共演し、ラブシーンを演じると言う羨ましさです。
黒沢年男といえば、あれですよ、「時には娼婦のように」ですよ。良い曲ですけど、この曲を歌っていた男ですよ。羨ましと言うか、許さん!って感じですよね。

時には娼婦のように
黒沢年雄はともかく、1968年の酒井和歌子は大忙しでした!
映画だけでも、「社長繁盛記(1月公開)」「続・社長繁盛記(2月公開)」、「めぐりあい(3月公開) 、「ドリフターズですよ!盗って盗って盗りまくれ(4月公開)」、「河内フーテン族(5月公開)」、「日本の青春(6月公開)」、「連合艦隊司令長官 山本五十六(8月公開)」 、「空想天国(8月公開)」、「兄貴の恋人(9月公開)」、「街に泉があった(10月公開)、そして「燃えろ!青春(黒沢年雄も出演)と驚異的な出演数です。
若大将
黒沢年雄と共に、と言うか黒沢年雄以上に酒井和歌子の相手役として重要なのが若大将こと加山雄三です。
加山雄三主演で大ヒットした若大将シリーズの相手役として酒井和歌子は「レッツゴー!若大将」、「フレッシュマン若大将」、「ニュージーランドの若大将」、「ブラボー!若大将」、「若大将対青大将」と5本に出演し、マドンナを演じています。
更に、加山雄三とは若大将シリーズだけでなく、「兄貴の恋人」というラブコメでも恋人役を演じています。

兄貴の恋人
初期といってよいのものでしょうか?、デビュー間もない1964年から黒沢年男だの加山雄三だのと共演をし人気者となった1976年までの酒井和歌子を知るにはマストといえるアイテムがこちら。「酒井和歌子写真集―東宝時代1964‐1976」です。

酒井和歌子写真集―東宝時代1964‐1976
カワイイというか、清純というか。もう酒井和歌子の魅力満載です。ファンとしては大満足でしょう。しかし、これで満足してはいけません。そこに魔性の女の魅力が加わり妖艶となるのが80年に入ってからの酒井和歌子です。
火曜サスペンス劇場
映画業界が衰退したということと無関係ではないのでしょうが、70年代半ば以降、酒井和歌子も活動の場をテレビに移します。
1972年「飛び出せ!青春」、1976年「気まぐれ天使」とヒット作にも恵まれマドンナ的なヒロイン役が板についていた訳ですが、80年代に入ると「火曜サスペンス劇場」や「土曜ワイド劇場」といったサスペンス物に出演するようになってイメージチェンジを図るんですね。悪女役多いです。それで、結構な濡れ場を演じるんです。濡れ場多いです。
おぉ、酒井和歌子。よくぞここまでやってくれた!と声を大にして言いたい。しかし、残念ながら「火曜サスペンス劇場」にしろ「土曜ワイド劇場」にしろ長寿番組とはいえ酒井和歌子が毎回出ている訳ではありませんからね。ゲストとなれば尚更です。再放送もあまりされませんし、ソフトが発売されることもないでしょう。つまり、女盛りの酒井和歌子を観ることは困難な状況です。これを残念と言わずして何と言う。です。
CM
悪女役もやり、濡れ場も演じるとはいえ、そこはやはり酒井和歌子、気品があります。嫌味がありません。好感度高いです。ということで、CMに引っ張りだこ。当然ですね。
声がまた素敵ですよねぇ。もうずっと観ていたい。どこにでも居そうで居ない美人といいますか、近寄りやすい美人といいますか。酒井和歌子って永遠のマドンナと呼ぶにふさわしい女優だと思います。