「たかなシアター六番街」-ライチ☆光クラブ-

「たかなシアター六番街」-ライチ☆光クラブ-

たかなシアター六番街、今回お届けするのは「ライチ☆光クラブ」です。


「6月は祝日がねぇ……」と嘆いている社畜の皆さん、お元気ですか。



今週も地獄からやってきました、妖怪のたかなし亜妖です。



祝日がないなら有休を取ればいいじゃない!とマリー妖トワネットは言うのですが、どうも有給を取るのは気がひける……なんて方は多いようですね。



付与されているのに有り難く貰う事さえ気まずく思う日本人、遠慮深スギダネ!



まぁたまにはゆっくり休んで漫画とか映画を観ませう。



心のデトックスって大事だよ、何があっても妖トワネットは皆の味方だよ!(自分まじいいこと言ったわ〜w w w w w w w ヒョヒョヒョヒョヒョww)



ちなみにワタクシは今日有給を取ってこれ書いています。ぐへへ。

ライチ☆光クラブをご存知ですか?

黒々とした心の声がこだましたところで、そろそろ本題に移りましょう。



前回のコラムを執筆したあと、「次の原稿はどうしようかねぇ」と思ったワタクシ。



その時頭に浮かんだのが「ライチ☆光クラブ」だったので、今回はこちらを紹介致します。



「お前またガロ系作家か」と言われそうだけど、この作品はガロに掲載されていたわけではなく、「マンガ・エロティクス・エフ」という雑誌に載っていたのです。



「えっ!エロティクス!?エロいんだな!よっしゃ読もう!」って思ってるそこのオッサン、とりあえずやめとけ。パンツ履こ。



エロ目的で読むと大ヤケドする危険性大なので、まずはワタクシの記事を読んでから判断しましょう。亜妖ちゃんとの約束だぜ!

表紙からして美しい。



眺めているだけでイっちゃいそうになります。……じゃなくて。



作者はあの「帝一の國」「女子高生に殺されたい」「π(パイ)」「アマネギムナジウム」で有名な古屋兎丸先生。



とは言っても、これは「東京グランギニョル」という劇団が作り上げた舞台作品が元ネタなのです。それを一部変更したものを漫画化しています。



光クラブとは、学ランを身に纏う美しい少年たちが集まる秘密基地のこと。



彼らはそこで、ゼラ(主人公)を中心にある目的のために一つの機械を製作していました。

「中学生がそんなもの作れるの?」などという野暮なツッコミはやめましょう。



秘密基地や機械のことは全てシークレットとなっており、部外者が近づいただけで……

この有様です。カワイソー。



ちなみに光クラブの皆様はメンバーの称号がドイツ語。そのため時折ドイツ語を使用されるシーンが見られます。



中学生ってホラ、やたら英語を筆記体で書きたがったりするじゃん?それの応用バージョンだよ。



全くこの漫画を読んだことのない人は、「彼らはものすごく特別な能力を持つ少年達なのではないか……」「このまま異世界へ行くのか……」等と予想するかもしれませんが、別にそんなことはありません。



この拉致された男の子は浜里くんと言って、光クラブのメンバーと同じ中学校に通う生徒なのですが

ゼラを速攻で常川と指摘します。まぁ当たり前ですね。



ここではお互いを「ゼラ」「ジャイボ」「タミヤ」等、決して本名で呼び合いません。そのためここで「常川」などという人物は存在しないとゼラは主張します。



まぁワタクシがミドルエッジで「たかなし亜妖」と名乗って暴れているのとほぼ同じです。



光クラブの面々はこんな感じ。

可愛らしい中学生達ですね。口走っていることは「秘密を知った浜里をどう始末するか」という恐ろしい内容ですけれども。



そして八番(アハト)・ジャイボが更なる被害者を連れてきます。

浜里くんの後を付けてきた世界史の先生まで拉致。どう考えても先生に対する態度じゃないですね。



彼らの目的に醜い大人は要りません。事情を知らない人間も、不必要なのです。



こんな正義の塊みたいな先生だって彼らの手にかかれば……

(ナチュラル過ぎて分かっちゃうモザイク)

ご覧の通り、一発殺しです。



少年たちが平然と殺戮を繰り広げていることはさておき、この時点で光クラブがいかに普通の集団でないことが分かります。



まず全員同い年でありながらゼラに敬語を使い、謎の忠誠心を誓い、機械を作成するといった奇妙な活動を繰り広げているのです。



物語の序盤では、彼らの目的がハッキリと明かされてはいないものの、奇妙な関係性、奇妙な感覚、そして狂った世界感は十分読者に伝わっていることでしょう。



そしてついに、長いこと製作していた機械が完成。

名を「ライチ」と名付けられます。ちなみに燃料は油ではありません。

ライチの実が燃料!なんてオシャレ!!!



とにかく美を求めまくるゼラ。こんな感じじゃ大人もまぁ殺しちゃうわな。



少年の持つ「美」への執拗なこだわりが、実に恐ろしいと思いません?



とても中学生の考えることとは思えませんよね。まだこの年齢って美よりも、来週のジャンプの方が気になる年頃だし。



この完成された機械・ライチこそが光クラブの「崇高な目的」を果たすための重要な光。

組織の運命はライチの手によって握られてるといっても過言ではありません。



しかし、この機械の完成により、光クラブの雲行きは怪しくなっていくのです。

う〜ん、美少年同士の×××イイネ!



じゃなくて、裏ではこんなことが行われていたのでした。



集団だからこそ起こる確執や、ゼラへの異常なまでの崇拝、様々な感情が入り混じって複雑化していくのです。

(ゼラに褒められ嬉しく思うニコ。ちなみに彼の片目は……)

(ゼラへの本音をさらけ出すタミヤ。)

少年たちの普通でない生き様や、若者だからこそ生み出される狂気・嫉妬に美しささえ感じてしまいます。



前回同様・グロテスクな表現も非常に多いため、苦手な方には向かないのですが、どこか耽美で、どこか物悲しいシーンの虜になってしまうこと間違いなし。



こういう作品を勧めると、必ずと言っていい程「この手の作品ってどんな気分の時読めばいいの?」なんて聞かれますけど、それを聞く自体あんまこういう系の作品向いてないかもよ。



向いていそうだぜオレ!って人だけ読みましょう。



映画化もアニメ化も、舞台化もされているほどの大人気っぷり。



そしてライチ☆光クラブの前日談、「ぼくらの☆光クラブ」も発売されているため、本編を読み終わった方はそちらも読んでみましょう。



光クラブの結成秘話や、各々のキャラクターを細かく見るには「ぼくらの☆光クラブ」の方が深く描かれているので、おすすめです。



特に「推しメン」ができたのなら必ず読むべき!



ぜひ美しくて暴力的な世界に、触れてみてくださいね。

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