「たかなシアター六番街」-ロリータ※ネタバレあり!-

「たかなシアター六番街」-ロリータ※ネタバレあり!-

たかなシアター六番街、今回は「ロリータ」(ネタバレあり!)をお届けします。


皆さんこんにちは、たかなし亜妖です。



今回は1962年の白黒映画『ロリータ』をご紹介したいと思います。



先に言っておきますが前回同様、観ていてなんとも言えなくなる映画ですので、ぜひ一人でのご鑑賞をおすすめします。笑

ロリータ

ある中年男・ハンバートがアメリカへやってきて、一人の少女ドロレス――通称“ロリータ”に恋をしてしまう……というストーリー。



ハンバートとロリータの年齢差はもう父と娘そのもの。危ない香りが前面に漂う作品です。

美しき少女に恋をする

少女の足にペディキュアを塗るオープニング。ただ淡々と塗るだけなのですが、どこか甘い色気を感じます。



ハンバートが散らかった屋敷を訪れ、ある男を殺害するところから物語はスタート。突然のシーンにやや戸惑うかもしれませんが、この場面の意味は後程分かるのでご安心を。



殺害を行う4年前、彼は仕事の都合でパリからアメリカへ。下宿先を決めるべくシャーロットの家を尋ねます。



シャーロットは非常にお喋りで、あまり落ち着きがなさそうな女性。下宿先を決めてもらうべく、ハンバートにもうアピール。



とにかくマシンガントークです。ハンバートもやや引き気味。



ちなみに彼女は未亡人で、一人娘がいるのです。彼を庭へ案内する際に、軽く紹介した程度なのですが……

ロリータの美しさに一目ぼれ。少し悩んでいたハンバートですが、彼女を目にして下宿をすぐに決めるのでした。



こんな綺麗な女の子がいたら、心が揺れ動くのも致し方ないような……。



作中ではハッキリと年齢が明かされていませんが、高校生。原作の小説だと12歳。うーん、普通に考えてアウトでしかない( ;∀;)!笑



ですがハンバートの気持ちは止められず、日記帳にロリータをモデルにした小説まで書き出す始末。

彼女の膝の上に手を置くほど……。



シャーロットの手も、ハンバートの上に置かれているんですけどね。そっちはあっさりと振り払う、なんて分かりやすい男性心理なのでしょう。



ハンバートはロリータが気になっているまま、下宿を続行。



彼女もまた小悪魔チックな性格で、度々ハンバートを惑わすような素振りを見せるのです。

すごく生意気で冷めた少女なのですが、どこか憎めない性格をしている……男性なら誰しもが振り回されてしまいそうな雰囲気を持っているんですね~。



こんな可愛い少女に「何書いてんの?」なんて覗き込まれたら、うっかり見せてしまいそう。

ハンバート、ロリータと一緒にいたいあまり……

下宿を続けていると、シャーロットはハンバートに恋心を寄せるようになりました。



そしてなんと、ロリータと一緒にいたいと願う気持ちからシャーロットと結婚をしてしまいます。



ですがその矢先に、シャーロットはロリータの素行の悪さが目に余り、彼女をキャンプ送りに。そのまま寄宿学校へ入れるというのです。



せっかく一緒にいられると思ったのに、という思いから夫婦喧嘩が勃発。



挙句の果てにはシャーロットに日記を読まれ、呆れかえった彼女は家を飛び出してしまいます。



なんとか説得しようとするハンバートですが、時すでに遅し。シャーロットは家から飛び出た瞬間、車に撥ねられて命を落としてしまうのでした……。

その後はロリータをキャンプから連れ戻し、妻が無くなったことを伏せながら二人の時間を過ごします。



恐らくハンバートは妻が亡くなった悲しみよりも、彼女と二人でいられる時間が増えたことに喜びを感じていたはず。



ですが彼の気持ちはエスカレートしてしまい、思い通りの生活にはなりませんでした。

たった二人だけの、小さな世界

ハンバートはロリータと二人きりになり、彼女に対しての独占欲をむき出しにしていきます。



あれはだめ、これはだめ、行動も全て確認し、はたから見ると束縛の酷い彼氏のような感じ。



ロリータ本人は完全に鬱陶しく思っているようで……。せっかく演劇の出演のチャンスが巡ってきても、ハンバートは絶対に許可をしません。

ロリータは元々男子との交遊もあり、確かにちょっぴり心配になるような行動も多いのです。



しかしハンバートの過干渉、束縛もなかなかのレベル。彼女の全部を把握しなければ、不安で不安で仕方がないようなのです。



徐々に二人はすれ違い始めます。もしかすると、元々すれ違う以前の問題だったのかもしれませんが。



年の離れた男女に加え、ハンバートの立場は義父。果たして二人が結ばれることはあるのでしょうか……?





ちなみにこれ、あのキューブリックが監督を務めあげた作品なのです。



キューブリックと言えばちょっと過激な描写も多く見受けられるのが特徴ですが、本作は規制の関係で性的な描写などはありません。



ですが二人の妖しい関係はよく伝わってくるので(監督本人はエロティックに描けなかったと言っているそうですが)、どこか妖艶な雰囲気がありますね。



ハンバートの行き過ぎた気持ちと行動は理解できなかったのですが、物語の終盤では彼に同情してしまうこと必須。



気持ちのやり場に困る映画ではありますが、一度はぜひ鑑賞することをおすすめします。





型にはまらない恋愛が生み出すのは幸か不幸か…ぜひ最後まで見届けて下さいね。

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ニューハンプシャー州ラムズデイルで、ヨーロッパからの亡命者ハンバート・ハンバートは激しく恋に落ちる。彼はシャーロット・ヘイズと結婚しようとするが、お目当てはシャーロットではなく、おませな娘の方だった。 Rating R15 (C) 1961 Turner Entertainment Co. All rights reserved.

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