なぜか飲みたくなる…懐かしいお酒のCM
夢と希望があった頃のCMの中には、男のロマンを感じる名作がありました。ほのぼのとするストーリー、ちょっと感動するシーンに欠かせない、美人女優。なぜか、今夜も飲みたくなるCMを見てみましょう。
大原麗子「サントリーレッド」1980年~1990年
懐かしい美女CMで一番先に思い出すのは、大原麗子。「サントリーレッド」のCMです。
昭和の美人女優、大原麗子(1946年11月13日 - 2009年8月3日)は、1975年にNHK総合テレビで放送されたドラマ『新・坊っちゃん』で、柴俊夫が演じる主人公のマドンナ役を演じています。その後「サントリーレッド」のCMに出演します。当時の大原麗子の年齢は20代、女性が一番美しいと言われる年齢でした。しかし、同時期にギラン・バレー症候群を発症、ドラマを降板しています。

「サントリーレッド」のCMは、『新・坊っちゃん』のマドンナのイメージを連想させる着物姿の大原麗子が登場します。「すこし愛して、なが〜でく愛して」のキャッチコピーは、大原の声とともに記憶に刻まれています。市川崑氏の演出による、おきゃんで短気な女性。そして、男のロマンに振り回されながらも、夫を愛し、家で待っている。とても、あたたかくて魅力的な妻です。
大原麗子の「サントリーレッド」CMは、1980年(昭和55年)から1990年(平成2年)まで、10年間にわたり続きました。大原麗子自身のキャラクターを連想させる名作CMです。
松坂慶子「MERCIANワイン」1987年
昭和の美人女優として名高い、松坂慶子。松坂慶子(1952年7月20日 )も、1977年版松竹映画『坊っちゃん』でマドンナを演じています。「メルシャンワイン・セレクト」の広告ポスターで、松坂慶子を撮影したのは、売れっ子写真家の篠山紀信氏でした。

1987年(昭和51年)に放送された日本のワイナリー「メルシャンワイン」のCMは、バブル時代の到来を告げる、豪華なCMでした。松坂慶子が登場するCMのロケはフランス、パリで行われたのでしょうか。
田中裕子「サントリー樹氷」1982年頃
昭和の新しい和風の美人だった女優の田中裕子が登場する「サントリー樹氷」のCMです。
田中裕子(1955年4月29日 - )は、1982年に「サントリー樹氷」CMのイメージキャラクターに起用されました。一番美人だった、25歳の田中裕子に会えるCMです。
ジュリーこと沢田研二と知り合った時期でもあります。
翌年の1983年にNHK連続テレビ小説『おしん』で主役を演じ大ブレイクします。
沢田研二と不倫交際の末、1989年に結婚し、現在に至ります。
真野あずさ&真野響子(姉妹)「サントリー 生樽」1985年
1985年に放送された女優の真野姉妹が共演した「サントリー 生樽」のCMです。
美人姉妹の左が姉の真野響子(1952年2月9日 - )、右が妹の眞野あずさ(1957年7月4日 - )。
当時のサントリービールは爽快な喉ごしの「純生」を売り出していました。
CMの翌年、1986年のサントリーは、「モルツ」ビールを発売します。
浅野ゆう子「オーシャン ウイスキー」1984年
女優の浅野ゆう子(1960年7月9日- )は、1974年に14歳で歌手デビュー、日本レコード大賞新人賞を受賞しています。当時ではめずらしい長身のアイドルでした。モデルとしても活動していた浅野ゆう子は脚が長く、「股下1メートル」と言われていました。そんな彼女が23歳頃に出演していた「オーシャンウイスキー」のCMです。

「オーシャンウイスキー」は後にキリンの傘下となり、浅野ゆう子は、1988年にドラマ「抱きしめたい!」がブレイク、浅野温子とともに「W浅野」時代を築きました。
お宝CM!三浦布美子「黄桜」
東京の売れっ子芸者だった三浦布美子(みうら ふみこ、1941年7月17日 - )と「各界のプリンス」と呼ばれた先代貴ノ花こと貴ノ花利彰(1950年2月19日 - 2005年5月30日)がお座敷で芸を楽しんでいる清酒「黄桜」のCMです。
三浦布美子が、はじめて見た本物の芸者さん。という人も多いとおもいます。
貴ノ花利彰は、貴乃花光司、花田虎上兄弟の父親です。
中野良子、田中美佐子「ニッカ オールモルト」1990~1992年
「女房酔わせてどうするつもり?」という斬新なキャッチコピーでお馴染みの「ニッカ オールモルト」のCMです。1989年-1990年版は、可憐でセクシーな中野良子(1950年5月6日 - )、1992年からは清純なお色気が魅力の田中美佐子(1959年11月11日 - )が出演しています。
家で一緒に飲みたくなる、落ち着いた感じで、ちょっとセクシーな女優さんがCMに起用されています。
今までの男性が主体の「男の酒」イメージから、家で妻と飲む「家飲み」にシフトしました。
「バブル崩壊」を感じるCMです。
高島礼子「黄桜・呑」1997年
姉御肌の美人で人気の高島礼子の「黄桜 呑」(日本酒)のCMです。
高島礼子(1964年7月25日 - )は、デビュー前に国内モータースポーツライセンスを持ちレース活動をしていました。美人でプロポーションにも恵まれた高島はレースクィーンを務めていました。
1988年にリクルートが発行していた女性向け求人情報誌「とらばーゆ」でCMでデビューして芸能界入りします。

CM「黄桜 呑」撮影時の高島礼子は、30歳を過ぎた頃です。年上のお姉さんっぽい感じが素敵です。今見ると背後に元夫の高知東生の影が見え隠れしてしまいます。
高島は1999年に『極道の妻たち』に出演。私生活では、1999年2月7日に高知東生と結婚(2016年8月1日離婚)。