時代と共にしなやかに進化する僕らのヒーロー。その名はエイトマン。

時代と共にしなやかに進化する僕らのヒーロー。その名はエイトマン。

なんと言っても弾丸よりも速く走れる男ですから昭和の少年は憧れたものです。しかし、エイトマンは昭和だけの話ではありません。そのスピリットは、60年代から90年代、2000年代と進化し受け継がれているのです。


8マン

エイトマンを憶えていますか?弾丸よりも速く走れる男、エイトマン。いやぁ、忘れようにも忘れられない僕らのヒーローで、昭和の少年たち誰もが夢中になったものです。
そのエイトマン、誕生したのは週刊少年マガジンの1963年20号でした。原作は平井和正、作画は桑田次郎のコンビによるものです。
先ず驚かされるのが、今観ても惚れ惚れとするその造形美。スタイリッシュですよねぇ。

原作・原案:平井和正  
作画:桑田次郎

掲載誌:週刊少年マガジン  
発表号:1963年20号 - 1965年13号

エイトマン

そして、平井和正が考案したストイーリーがこれまた秀逸です。
凶悪犯によって射殺された刑事・東八郎の人格と記憶が科学者・谷博士によってロボットに移植され、警視庁捜査一課の刑事として蘇り悪と戦うというものですが、これ、どこかで聞いたことがありますよね?そう大ヒット映画「ロボコップ」です。

ゴツイ。ゴツ過ぎる。着ぐるみとは言えエイトマンと比べると。。。でも、面白い映画ですよね。
因みに、警視庁捜査一課には捜査班が7個あり、そのいずれにも属しない8番目の男ということで「8マン」と名付けられたんです。

秋田書店版
全5巻

8マン

エイトマンをまとめて読むのであれば秋田書店版(全5巻)がお手軽ですが、気を付けなければなりません。実はこの秋田書店版、収録の際に加筆・修正が行われているんです。まぁ、だからどうってことはありませんが、オリジナルとは微妙に違っています。
また、「魔人コズマ篇」というエピソードが収録されていません。

ということで、完璧を求める方はコチラです。

リム出版
全7巻

8マン

実は最終回直前に桑田次郎が降板(銃刀法違反で逮捕)したためエイトマンの最終回は当時のアシス タントが代筆しています。それが「魔人コズマ篇」なんです。
このリム出版版のラストは、桑田次郎がこのシリーズのために新たに書き下ろしています。まぁ、これがオリジナルと言えばオリジナルです。只、連載時とは絵柄が変わっているのが残念ですけどね。

週刊少年マガジン掲載時の代筆バージョンも見てみたいという方に最適なのが、マンガショップ版です。

マンガショップ版
全5巻

8マン〔完全版〕

このシリーズには少年マガジン掲載版の他に、桑田次郎が描き直した2つの最終回が収録されています。
また、別冊少年マガ ジンに掲載した読み切りも収録されており嬉しいのですが、全5巻、1巻あたり1800円(税抜)は高価ですよねぇ。勿論その価値はありますけどね。

エイトマン

漫画の人気を受けて、1963年11月7日から1964年12月31日までTBSで全56話放映されたアニメ版。漫画は「8マン」、アニメは「エイトマン」とタイトル表記に違いがあります。
エイトマンはTBS初の自社制作アニメ作品です。

脚本の多くは平井和正が担当しており、作画、仕上、背景、撮影などの工程はTCJ動画センターが行っています。TCJ動画センターは同時に「仙人部落」「鉄人28号」の制作も行っており、同時に3本のアニメを手掛けるというのは当時としては驚異的なことだったようですよ。

エイトマンの歌

エイトマンといえば、忘れられないのが主題歌ですね。余りにも印象的でした。

歌:克美しげる

エイトマン主題歌

歌っているのは克美しげるです。克美しげるといえば、エイトマン以外では「霧の中のジョニー」、「さすらい」のヒットで知られています。

歌:克美しげる

さすらい

エイトマンの翌年に発売された「さすらい」は60万枚もの大ヒットとなるのですが、その後人気は低迷し、挙句の果てには愛人を殺害。出所後は覚せい剤で実刑判決を受けるなど散々な人生を送り2013年に亡くなられています。
エイトマンとはえらい違う人生ですが、この歌声は不滅です。

8マン・すべての寂しい夜のために

先にご紹介したリム出版による単行本がヒットしたことにより、まさかの実写版が制作されます。「8マン すべての寂しい夜のために」 1992年のことです。
この映画、なんと一般映画館での公開ではなく、東京ドームでイベント公開という異例のものでした。

結果、大失敗。東京ドームには数百人しか集まらなかったのだとか。。。8マン東八郎を演じた宍戸開と谷博士役の宍戸錠。親子共演という話題もあるにはあったのですが大失敗に終わってしまい、リム出版は倒産することになります。
奇しくも「すべての寂しい夜」となってしまったんでした。

エイトマンAFTER

しかしエイトマンはめげんのです。翌年には「魔人コズマ編」以降の後日談となる「エイトマンAFTER」が発表されるんですね。

後日談というか、かなり近未来的になっていますが、これは時代でしょう。

更に翌年の1994年には「8マン・すべての寂しい夜のために」の漫画版が月刊マンガボーイズに連載されています。
1995年には「エイトマンAFTER」のノベライズ「8マン ニュー・ジェネレーション」が、2004年には何と短編ながらも桑田二郎による新作8マン「血統」が発表されています。
そして2004年からは平井和正の希望で七月鏡一原作による「8マン インフィニティ」が雑誌「月刊マガジンZ」にて連載開始。

ストーリー: 七月鏡一
作画 :鷹氏隆之

8マンインフィニティ

エイトマンも随分と近代化が進んできたように見えますね。いえ、エイトマンの時代はまさにこれから迎えようとしているのかもしれません。楽しみです!

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