青春の甘酸っぱさを表現させたら右に出る者なし!70年代に発表した あいざき進也のシングル。

青春の甘酸っぱさを表現させたら右に出る者なし!70年代に発表した あいざき進也のシングル。

あいざき進也というと、どうしても二番手というイメージがあり、多くを語られることが少ないように感じます。勿体ない。彼が70年代に発表したシングルは青春の香りがする名曲揃いなんです。


気になる17才

あいざき進也というと、どうしてもアイドルとして小粒という印象を拭いきれません。城みちる、松田新太郎と共に新新御三家などと呼ばれていましたが、この呼称がいかにも小さい。先代というか、新御三家の郷ひろみ、西城秀樹、野口五郎が輝き過ぎているというのもありますね。
しかし、あいざき進也は面白いのです。趣味は下駄集め。いえ、この趣味も気になるところですが、そうではありません。アイドル時代、単純に曲が良いんです。

デビュー曲は1974年1月25日発売の「気になる17才 」でした。

B面:ひとつちがい

気になる17才

気になったかどうかは分かりませんが、タイトルどおり17歳でのデビューです。私は気になりましたね。何と言っても魅力的な声ですよ、気になったのは。で、よく聴いてみると曲も良いではなないですか。
作詞は飛ぶ鳥を落とす勢いだった安井かずみ、作曲はキャンディーズの一連のシングルで知られる穂口雄右です。因みに穂口雄右は、RCサクセション の「ぼくの好きな先生」の編曲も担当しているんですよ。

恋のリクエスト

「気になる17才 」のスマッシュ・ヒットで幸先よく飛び出した1974年は以降、5月10日「シンデレラは6月生まれ 」、7月25日「君におくる愛のメロディー」と3作続けて安井かずみ、穂口雄右 作品が続いたのち、10月25日に作詞:岡田冨美子、作曲:すぎやまこういち による「愛の誕生日」で締めくくっています。

明けて1975年は1月25日に「想い出のバイオリン 」を発売した後、いよいよ名曲「恋のリクエスト 」が発売されるます。

B面:通学電車

恋のリクエスト

作詞:藤公之介、作曲:井上忠夫による「恋のリクエスト」。井上忠夫とは「ランナウェイ」をはじめとするシャネルズの一連の作品をはじめ日本のポップス界を代表する井上大輔の本名です。ブルー・コメッツのボーカリストとしてもよく知られていますが、作詞家の藤公之介は、一般的にあまり馴染みがないかもしれませんね。「恋のリクエスト」や榊原郁恵の「いとしのロビン・フッドさま」などが代表曲と言えるのではないでしょうか。
詩も曲も良くできています。

プロダクションの戦略と言うよりも、おそらくあいざき進也本人の意向ではないかと思うのですが、バンド志向のようなものがこの映像からも伺えます。つまりあいざき進也はロック好き。ここから更にバンド志向というか、アーティスト志向を強めていくのですが、同時期に発売されたアルバム「進也の季節 Rock'n Roll Holiday」でより明確となります。
「恋のリクエスト」の映像と同じ真っ赤なジャンプスーツがジャケットを飾っています。よっぽど気に入っていたのでしょう。

A1	恋のリクエスト	
A2	気まぐれな恋	
A3	通学電車	
A4	脱出列車	
A5	心もよう	
A6	ヘイ・ジュテーム	
B1	ラブタイム	
B2	サーフィンUSA
B3	想い出のバイオリン	
B4	ふるえる愛	
B5	四つ葉のクローバー	
B6	氷の世界

進也の季節 Rock'n Roll Holiday

ロック志向の表れは真っ赤なジャンプスーツやアルバムタイトルだけではありません。3曲目の「通学電車」の後に「脱出列車」と乗り物つながりの曲を収めたあたりにコンセプトのようなものを感じますが、これは、まぁ、気のせいでしょう。
それよりも井上陽水の「氷の世界」、「心もよう」のカバーです。さらにはガロの「四つ葉のクローバー」そして、なんと「サーフィンUSA」ときたもんだ。エグイ!「心もよう」と「サーフィンUSA」を同じアルバムに入れるなんて尋常ではありませんよ。しかし、まぁ、あいざき進也とはそうした人なのです。

恋のペンダント

「恋のリクエスト」に続き井上忠夫による「恋のペンダント」が7月25日に発売されます。この曲、この曲こそが、あいざき進也の最高傑作と断言してもいいかと思います!

B面:夜明けの潮騒

恋のペンダント

詩も曲も素晴らしいのですが、振り付けがまた最高です。

素晴らしい曲ですよね。しかし、それだけではありません。あいざき進也の真骨頂は「恋のペンダント」と同日に発売されたライブアルバム「ジャンプ・オン・ステージ」。これがスゴイのです。

A1 ザ・コート・オブ・ザ・クリムゾン・キング
A2 ハート・ブレイカー
A3 ユー・キープ・ミー・ハンギング・オン
A4 悪夢
A5 対自核
A6 ゼンマイじかけのカブト虫
A7 ハトが泣いてる
A8 白い船
A9 恋のペンダント
B1 レモンの香りの女の娘
B2 ひとつちがい
B3 抱きしめたい
B4 君におくる愛のメロディー
B5 シンデレラは6月生まれ
B6 想い出のバイオリン
B7 愛の誕生日
B8 気になる17才
B9 恋のリクエスト
B10 サヨナラ

ジャンプ・オン・ステージ

何がスゴイかというと、レコードで言うところのA面です。ほとんどカバーで構成されているのですが、聴きどころは1曲目から5曲目で、順にキング・クリムゾン、グランド・ファンク・レイルロード、ヴァニラ・ファッジ、スティービー・ワンダー、ユーライア・ヒープときます。プログレ好きなんですかね?それにしてもアイドルがクリムゾンとは。スティービー・ワンダーも一緒にやるとは。しかもその後は陽水ですか、ありえないですよね。

因みに、バックを務めているのはビート・オブ・パワーで、彼らはその後キャンディーズのバックMMPになり、さらにその後にはスペクトラムになるという強者たちなのです。

ミッドナイト急行

1975年は「恋のペンダント」の後に「君のハートに火をつけて」を発売し終わるのですが、アイドルとしてはここがピークと言っていいでしょう。
とは言え、1976年に入っても楽曲は魅力的です。5月10日「愛の舟 」8月10日「真夏の感触」10月10日「青春物語」と3作連続でヒットメーカー筒美京平 を迎えたシングルを発売しています。

明けて1977年。新年早々の1月25日発売の「ミッドナイト急行」では作詞に松本隆 を迎えています。

B面:早春にはばたけ

ミッドナイト急行

勝負の年、勝負をかけた、そういってよいでしょう。決意も新た、そんな感じがひしひしと伝わってきます。

作曲は三木たかし です。悪くない。いえ、良い曲ではないですか!しかし、当時は地味な、とういうか大人になったという印象が強かったのではないかと思います。ここで筒美京平だったら面白かったのではないでしょうかねぇ。まぁ、いつまでもアイドルではいられないということですね。
1977年はこの曲を含めシングルとして発売されたのは3枚。1978年は2枚。1979年には1枚となり表舞台から姿を消します。
復活は1992年。驚いたのはあの魅力的な声が変わっていないということです。それは現在でもそうなんですよね。あいざき進也の最大の武器は楽曲ではなく声なんです。

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