山田由起子
山田由起子(やまだゆきこ)本名同じ。
1961年12月8日静岡県焼津市出身のタレントです。1980年代はじめに女優、歌手として活動していました。
高校を卒業後に上京、スカウトされ、芸能活動を始めます。
そして、洗顔料化粧品「エクボ」のCMモデルに起用されデビューしました。
資生堂・エクボ洗顔フォームのCM
1980年頃に資生堂「エクボ洗顔フォーム」のCMが、大ブレイクしたのを憶えていますか。
このCMに出演していたのが、山田由起子です。そして、CMのイメージソングは、「裸足の季節」。当時はまだ無名だった松田聖子が歌っていました。
1981年に放送された「エクボ洗顔フォーム」のCM、イメージソングは松田聖子「裸足の季節」。CMに出演した山田由起子も、松田聖子同じ無名のでした。CMがオンエアーされると反響を呼び、「この女の子は誰?」と注目を集めた衝撃的なデビューでした。
ショートヘアーの山田由起子のみずみずしい笑顔、健康的な表情がとても魅力的でした。
そして、みんなが思ったことは、耳に残るCMソングの魅力的な歌声、歌も彼女が歌っている。ということです。
誰もが、松田聖子の「裸足の季節」はこのCMで初めて聞いたのです。
第1弾の「エクボ洗顔フォーム」のCMは、3バーションあります。
洗顔フォームを泡立て顔を洗う洗面所バーションと体操服姿の山田由起子が飛んでくるタオルと洗顔フォームをキャッチするバージョン。
そして、クラブ活動の帰りでしょうか、女子高生たちが、駅にある水道を見つけて洗顔フォームを使うシーンです。
1980年、第2弾の「エクボミルキークリーム」CM。セーターを着るシーンの後に頬に冷たいグラスをつけられて驚く表情をします。秋から冬バージョンでしょうか。
1981年、第3弾「エクボミルキーフレッシュ」(乳液)のCM。イメージソングは松田聖子「風は秋色」。資生堂の「エクボミルキーフレッシュ」は、乳液なのに液体に近く、中高生の肌にあう、サラッとしたテクスチャーでした。肌がベタつかずにスッキリ、リフレッシュします。
第4弾は、「エクボ洗顔フォーム」「エクボミルキィクリーム」 のCM。イメージソングは松田聖子「Romance」。山田由起子が、トロンボーンを吹いて笑います。
松田聖子の誕生秘話・山田由紀子と洗顔料
1980年4月に発売した松田聖子の「裸足の季節」は、「エクボ洗顔フォーム」のCMで注目され大ヒットします。当初は、CMに松田聖子が出演するはずでしたが、「えくぼ」がないために代わって山田由紀子が登場しました。後に歌手として成功する松田聖子です。独自の声と歌唱には卓越したものがあります。
しかし、80年の段階では、CMに出演した山田由紀子の方がインパクトが強く、人気がありました。
可愛らしく、ぶりっ子とまで言われた松田聖子、大ブームになったヘアスタイルの「聖子ちゃんカット」。CMと曲がタイアップしたことで、いつしか、都会的でフレッシュな山田由紀子イメージが松田聖子のイメージへと変化していきました。
もし、山田由紀子の「エクボ」CMがなければ、当時の松田聖子は、デビューと同時にブレイクすることはなかったでしょう。
![1980年、松田聖子「裸足の季節」 [EPレコード 7inch]](/assets/loading-white-036a89e74d12e2370818d8c3c529c859a6fee8fc9cdb71ed2771bae412866e0b.png)
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また、資生堂の「エクボ」という洗顔料も画期的な商品でした。
エクボが発売された1980年には花王から中性(酸性でもアルカリ性でもない)ビオレ洗顔フォームが発売されました。突っ張らない洗い上がりというコンセプト洗顔料です。製品のしっとり感とオロナインのような香りは、乾燥タイプの肌の方には良いのですが、10代の女の子の肌には、合いませんでした。そこに「エクボ」が登場しました。
「エクボ」は、体育の授業やクラブ活動の後の汗をかいた肌をスッキリ洗い上げ、イメージソングの歌詞のとおり「フレッシュ!フレッシュ!フレーッシュ♪」になります。
当時は女子だけではなくニキビに悩む男子の中にも、エクボを使っている人がいました。
洗顔料「エクボ」も大ヒット商品です。
※ニキビケア用薬用化粧品の「ekubo(エクボ)」は、残念ながら現在は消滅しています。
このCMは、当時の松田聖子が所属していた事務所の「サンミュージック」が企画に加わっていたようです。当時の山田由紀子は、「平田崑プロモーション」に所属していたという情報もあります。
山田由起子の芸能活動
雑誌「GORO」(ゴロー) 昭和57年3月25日号に「エクボにキッス」というタイトルで、関口照生が撮影したビキニの水着姿を含む山田由起子グラビア写真が掲載されました。

山田由紀子グラビア
山田由紀子 グラビア切り抜き エクボミルキー... - ヤフオク!
1980年4月8日から9月23日まで、TBS系列で放送されたドラマ「青春諸君!夏」では、杉下マリ役。
1981年 - 1982年には、テレビ朝日系列で放映された「それゆけ!レッドビッキーズ」では、レッドビッキーズ樹理監督の高原樹理を演じています。
他にも「西部警察(1981年)」、時代劇「隠密同心(1982年 - 1983年)」に出演しています。
「大江戸捜査網」の途中で山田由紀子は、降板しました。当時は、スキャンダルが噂されましたが、後に結婚に関する事務所との対立があった言われています。
歌手・山田由紀子のディスコグラフィ
山田由紀子は、歌手デビューもしています、
テイチクレコード・ユニオンレーベルから3枚のレコードをリリースしています。
1982年1月25日発売「ルージュの気持ち/やさしくLOVE ME」
作詞作曲:L.Laverman、J.Grriffoen、日本語詞:麻木かおる、編曲:梅垣達志。

山田由紀子レコード
・EP・山田由紀子/ルージュの気持ち・\700商品 - ヤフオク!
1982年5月25日発売「夏の絵葉書/風のリボン」
作詞:麻木かおる、作曲:伊藤薫、編曲:梅垣達志。
1982年11月21日発売「YESTERDAY 恋にサヨナラ/わかってナ・イ・ネ」
作詞:麻木かおる、作曲:GaryLanzalotti、前田保、編曲:戸塚修。
山田由紀子の最後のCM
山田由紀子さんの最後のお仕事?「ニッポンレンタカー」のCMです。
番外:山田由紀子に似ていた、仁科幸子さん
「ニッポンレンタカーCM」を最後に見かけなくなった山田由紀子さん。
それから何年かたった1991年。 コーワ「 クリーンライン」マスクのCMを見た時に「大人っぽくなった山田由紀子!」と思ったら、仁科幸子さんでした。当時、間違えた方が結構いました。
仁科幸子(にしな ゆきこ、1963年9月25日 - )歌舞伎俳優の10代目岩井半四郎の三姉妹の末っ子、幸子さん。姉は女優の岩井友見と仁科亜季子。

仁科幸子
トラベルニュース 1985・8月号 仁科幸子さん - ヤフオク!
仁科幸子 CM コーワ / クリーンライン (1991) - YouTube