『黄色いリボン』の一場面
ブリトルズ大尉もこのタイリ-軍曹には一目置いていて、彼のバッファロ-の群れが出現したことの戦略的な意味の解釈を聞いて、いよいよ彼への信頼を厚くする。いつの間にか若き士官たちと黄色いリボンの娘は後景に退いてしまい、馬を駆ってモニュメント・ヴァレ-を縦横無尽に疾走するタイリ-軍曹と、騎兵隊に同行して荒野を走り渡河作戦にまで参加する犬たちばかりが目立ってしまったのだった。退役して西を目指す元騎兵隊大尉ブリトルズに再任命令が発せられ、その書類を持ってブリトルズを追うのは、もちろんタイリ-軍曹の役目だった。夕焼けをバックにしたウエインとジョンソンの「馬上の二人」の映像は忘れがたい印象を残す。
その3.『静かなる男』(1952年)
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公開当時のポスター
西部劇、あるいは社会派映画の名手といったイメージが強いジョン・フォード監督にしては、この作品はそのどれにも当てはまらず、どちらかといえば牧歌的雰囲気のコメディという割合地味な映画だが、しかしある意味においてはフォード監督の最高傑作と言えるのかもしれない。
その4.『リオ・ブラボー』(1959年)
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『リオ・ブラボー』の一場面
もう一つ、病人を装った殺し屋たちがチャンスを襲撃しようと馬で近寄ってくる場面で、タバコを分けて貰って巻くためにライフルをコロラドに託す時、コロラドが“いつもこうして撃鉄を上げてるんだ・・・”と何気なく言うのに、チャンスが“ああ”と応えるのだが、これが次の銃撃シ-ンの巧みな伏線となっていたことに今回初めて気付いたのは、我ながら迂闊でありました。撃鉄が上がっていたからこそ、チャンスはコロラドから投げ渡されたライフルを引き金を引くだけの一動作で発射することが出来、コロラドの協力を得て三人の殺し屋を倒せたのである。
その5.『史上最大の作戦』(1962年)
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『史上最大の作戦』の一場面
プロデューサーのザナックが「ジョン・ウェイン抜きのオールスター映画はありえない」と考え、彼は白紙の小切手を用意、ごねるジョン・ウェインの言い値でギャラを支払うとオファーした。
ジョンの条件は「主演扱いにすること、拘束日数は一週間を超えないこと、出演料は20万ドル(数日間拘束という条件で出演した他の大スターたちは最高でも3万ドル)」というものだった。
58年、当時史上最高額のギャラとして話題になった『黒船』のときでさえ、14週間で70万ドル(1週あたり5万ドル)であったことを考えれば、いかに法外な金額だったかがわかる。
ジョンにしてみれば、さすがにこの条件ならザナックも諦めるだろうと思っていたのだが、ザナックは無条件でこの要求を呑んだそうだ。
その6.『勇気ある追跡』(1969年)
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