1960年代末に彗星の如く現れたコメディエンヌのゴールディ・ホーンに纏わるよもやま話

1960年代末に彗星の如く現れたコメディエンヌのゴールディ・ホーンに纏わるよもやま話

米国ハリウッド映画の中で、昔からコメディは西部劇と並んで、大変人気があるジャンルである。映画初期のサイレント時代には代表的な俳優として、バスター・キートン、ハロルド・ロイド、そして初期のチャップリンなどが活躍し、やがてトーキーの時代になり、ハワード・ホークスやエルンスト・ルビッチ、ボブ・ホープなどが活躍した。だが、面白いことにそれまでは女性のコメディアン(コメディエンヌ)は存在していなかった。そんなハリウッド映画界において、1960年代末に彗星の如く現れたコメディエンヌがゴールディ・ホーンであった。


「激突」の第1作目と第2作目は全くの別物なんですよ!!

日本では、このスピルバーグ監督の『The Sugarland Express(原題)』を『激突』の第2作目として、続き物のように公開されたのだが、実際は全然別物。

警察を人質に取って目的地まで向かうのだが、一緒に行動するうちに情が芽生えるというストーリーで110分というランニングタイムを長く感じさせないのはさすがスピルバーグ。ホワンとしたムードから一転し、皮肉で予想外のラストもらしく、シネスコサイズなのが大作感を醸しだしておりデヴュー作品からして大物感を表している。この作品は思いっきり笑わせる映画ではなく、どことなくクスっと微笑が出てしまうような映画だが、全体を通してみると”シリアス”と言わざるを得ない。私なんかもいつゴールディがずっこけて笑わせてくれるのか待っていたのに全然そんな場面がなかった記憶がある。

1970年代のゴールディの画像ですが、この頃がもっとも肉体的にも仕事的にも一番脂が載っていた時期でしょうね!!。

ブロマイド写真★ゴールディ・ホーン/見つめるアップ

サスペンス・コメディ!というジャンルを開拓!!

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ゴールディが映画製作陣の一員に!!

『プライベート・ベンジャミン』(Private Benjamin)は、1980年の米国のコメディ映画。アメリカン・コメディでは馴染みの軍隊喜劇だが、それをゴールディ主演でやるところがミソ。ゴールディは製作総指揮も兼ねており、女性の視点に立った軍隊喜劇というアプローチをきちんと守ろうとしている事が判る。

監督	ハワード・ジーフ
脚本	ナンシー・マイヤーズ
   チャールズ・シャイア
   ハーヴェイ・ミラー
製作	ナンシー・マイヤーズ
   チャールズ・シャイア
   ハーヴェイ・ミラー
製作総指揮	ゴールディ・ホーン
出演者	ゴールディ・ホーン

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泣きべそをかきながら軍隊で頑張るゴールディがたまらなく可愛いのと切なかった印象がある!!

ブラックなコメディもお手の物!!

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最後にゴールディのプライベートもちらっと言及しよう

彼女の最初の夫はダンサー(後にディレクター)だったガス・トリコニスでミュージカル映画『ウエストサイド物語』のシャーク役として登場した人物だ。彼らは、1969年5月16日にハワイのホノルルで結婚したが、1973年4月9日に離婚。3年後の1976年7月3日に歌手のビル・ハドソンと再婚し、オリヴァーとケイトの2人の子供をもうける。しかしこの結婚も長続きせず、ハドソンは、1980年8月15日、離婚を申請した。この離婚劇が確定したのが1982年3月だったが、この間にもゴールディは、フランスの俳優イブス・リナー、テレビで人気があったトム・セレック、モロッコのビジネスマンであるビクター・ドレイなどと浮名を流している。1983年には、映画『スイング・シフト』で共演した俳優のカート・ラッセルと交際を開始し、1986年に息子ワイアットが生まれている。それから二人は30年以上も結婚せずに交際を続け、人生の良きパートナーになっているという。
なぜ結婚しなかったのかというと、娘のケイトが反対したためではないかと言われているが、真偽の程は判らない。察するところ、結婚はただの紙切れだけのことだと二人とも割り切っていたので、一緒にいるだけでも十分幸せだと言うことのようだ。

2011年頃のゴールディ

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ゴールディ・ホーン

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