輝かしい成功ばかりではない。暗黒時代のボブ・ディラン!

輝かしい成功ばかりではない。暗黒時代のボブ・ディラン!

天才の名をほしいままに栄光の道を爆進していたボブ・ディランに突然やってきた暗黒時代。それまでの成功が嘘のように、評価・セールス共に地に落ちた80年代。この天才の何がいけなかったんでしょうか?


Empire Burlesque

「ショット・オブ・ラブ」に続いてリリースされた1983年のアルバム「インフィデル」にファンは狂喜しました。あのボブ・ディランが帰ってきたと。あのボブ・ディランとは宗教とは関係のないボブ・ディランのことです。まるで「キリスト教三部作」などなかったかのような身代わりの早いボブ・ディラン。評論家筋にも好評だった「インフィデル」。ジャケットもカッコよかった「インフィデル」。誰もがこの路線を続けてほしいと願った1985年に新たな暗黒時代の幕開けとなるアルバム「エンパイア・バーレスク」はリリースされます。

1.タイト・コネクション
2.シーイング・ザ・リアル・ユー・アット・ラスト
3.アイル・リメンバー・ユー
4.クレーン・カット・キッド
5.ネヴァー・ゴナー・ビー・ザ・セイム・アゲイン
6.トラスト・ユアセルフ
7.エモーショナリー・ユアーズ
8.フォーリング・フロム・ザ・ スカイ
9.サムシングス・バーニング・ベイビー
10.ダーク・アイズ

エンパイア・バーレスク

「キリスト教三部作」はジャケットは悪かったが、曲は良かった。ここから続く3作品はジャケットは相変わらずで曲がいまひとつ。理由はオリジナル曲の減少にあるのかもしれません。
更には収録曲の「フォーリング・フロム・ザ・ スカイ」は、アウトテイク集のブートレッグ・シリーズで聴くことが出来るボツとなった方が数倍素晴らしいというおかしかことが起こっています。

そんな中、嬉しいのはシングルとなった「タイト・コネクション」のプロモーション・ビデオが日本で制作されたことでしょうか。

しかし、ビデオの出来はヒドイ。意味不明。制作を依頼した監督のポール・シュレイダーもボブ・ディランもその出来に満足しなかったそうです。当然でしょうね。

Knocked Out Loaded

特に80年代ということになりますが、ボブ・ディランのジャケットには意味不明なデザインが多い。本作もそう。なんだかただ事ではないドラマチックな人間模様が展開されていますが。。。映画のサントラ盤のようとでも言えばいいのでしょうか。

1. ランブル
2.ゼイ・キルド・ヒム
3.ドリフティン・トゥー・ファー
4.プレシャス・メモリーズ
5.メイビー・サムデイ
6.ブラウンズヴィル・ガール
7.マイ・マインド・メイド・アップ
8.アンダー・ユア・スペル

ノックト・アウト・ローデッド

しかし、ジャケットよりも残念なのはオリジナル曲が少ないということでしょう。カバーが3曲に共作が3曲。ボブ・ディラン単独のオリジナルは僅かに2曲か。
オリジナルでなければイカンというわけではありませんが、ボブ・ディランの場合はやっぱりね。

Down in the Groove

またしてもボブ・ディラン単独のオリジナルは2曲しかない。共作も2曲で、残りの6曲はカバーという構成の「ダウン・イン・ザ・グルーヴ」1988年のリリースです。「エンパイア・バーレスク」からの3枚のアルバムは評価・セールスとも振るわずスランプ期とされています。暗黒時代と呼ぶにふさわしい3枚に違いありません!

1.レッツ・スティック・トゥゲザー
2.ホウェン・ディド・ユー・リーヴ・ヘヴン
3.サリー・スー・ブラウ
4.デス・イズ・ノット・ジ・エンド
5.ハッド・ア・ドリーム・アバウト・ユー
6.アグリエスト・ガール
7.シルヴィオ
8.ナインティ・マイルズ・アウェイ
9.シェナンドーア
10.ランク・ストレンジャー・トゥ・ミー

ダウン・イン・ザ・グルーヴ

ジャケットを見るとアコースティクのライブアルバムのようですが、そうではありません。それも含め、いつもながらとは言え、ジャケットはもう少し何とかならなかったんですかねぇ。

しかし、まぁ、さすがにボブ・ディランです。「キリスト教3部作」の後のアルバム「インフィデル」がそうであったように、「インフィデル」の後から始まった3枚のスランプ期のアルバムの後には全曲ボブ・ディラン作詞・作曲の名盤「オー・マーシー」が待ち構えているのです。

起死回生の一発が何度でも出てくる。これぞカリスマ。これぞボブ・ディランなり。暗黒時代をブッ飛ばして以降何度もピークを迎えています。

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