カラーひよこって?
その名の通りカラフルなひよこの事です。
勿論天然ではなく人が染めたもので、主に愛玩用としてお祭り・縁日などで売られていました。
作り方が・・・
着色には、残酷ですが、主に繊維用の染料を水で薄めて、ここにひよこを漬けるか、スプレー(エアブラシ)でかけることが行われた。
また短時間で効率良く染料を乾燥させる為、強力な熱風を浴びせ続けられます。
的屋の世界では

的屋
着色・強力乾燥の為、ひよこも弱り短命で、直ぐに死んでしまう事から、「ハヤロク」と呼ばれていました。『早くロクる(死ぬ)』という意味です。
ボロ儲け
大人になって知りましたが、仕入れ値が安く、1羽10~20円の世界と聞きました。
それを当時、300~400円で販売していたから、旨い商売だったんだと思います。
子供がペットに
私が子供の頃はお祭りや縁日以外でも、小学校のそばの通学路で、おじさんがダンボールに大量に入れて道端で売っていました。
速攻家まで帰り、お袋を連れ買いに行った記憶があります。
コンプリート
普通の黄色い、ひよこなら1羽で充分だけど赤、青、緑、ピンク、紫などカラフルな、ひよこが居れば、子供ながらに全色コンプリートしたくなります。
色が違えば、集めたくなる購買意欲そそるのが、うまかったと思います。
私もお袋に全色、ねだるとブチ切れたけど、なんとかお願いして1羽だけ買ってもらった記憶があります。
すぐ死ぬ
学校のそばの露店で売っている時はクラスでも流行り何人かがひよこを飼っていました。
ただ早ければ2~3日、長くても1~2週間で死んでしまっていました。
中には大事に育ててニワトリにした奴もいました。(当然白いニワトリに)
案外早く5~6ヶ月でニワトリになり、あとは毎日『コケコッコー』とうるさく、二度と飼わないと、怒ってる奴も・・・
因みにカラーひよこは全てオスです。
賛否両論の声が・・・
当時でも、あまりにも残酷だとか動物虐待など騒がれだしましたが、
製造販売している方からしたら、鶏肉屋はどうなるんだ!焼き鳥屋は某〇〇フライドチキンは残酷ではないのか!うちらは殺してはいないけど、肉屋や焼き鳥屋は殺して食ってるだろ!
反発の声が上がったそうです。
確かに私も今では焼き鳥屋は頻繫に行きますから、カラーひよこが可哀想とも言えなくなってきました。

焼き鳥
海外の状況

メキシコ オアハカ。販売中のカラーひよこ。

インドネシア バリ島。販売中のカラーひよこ。
近年では動物愛護の概念が浸透し、日本でカラーひよこが見かけなくなりましたが、
海外、とくに東南アジアのタイ王国、フィリピン、インドネシアなどでは、現在もカラーひよこがよく売られているそうです。
やはり子供に人気がある、赤、ピンク、紫、緑など人気があるようです。
ひよこ以外も
またカラーひよこだけでなく『ウサギ』も存在するとか・・・
更に中国では独自の展開として、カラーかえる「彩色蛙」も開発されているそうです。
すぐに換毛してしまうひよこに対し、肌に直接レーザーで塗料を焼き付けたかえるは数年間色が落ちず、縁日を越えて水族館でも人気を集めているとか。
最後に・・・
いかがだったでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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