こんな感じで陽気なアニメ版・タートルズですが、原作はかなり込み入った復讐劇になっています。ざっくり説明すると以下のような感じです。
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フット団(Foot Clan)所属の忍者「ハマト・ヨシ」と「オロク・ナギ」が、「タン・シェン」という女性を巡って対立
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ヨシとシェンは既にデキていて、嫉妬に狂ったナギが、シェンを殺そうとするも、逆にヨシによって殺害される
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ナギの弟「サキ」(シュレッダー)が、兄の仇であるヨシとシェンを殺す
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この殺害劇の最中、ヨシとシェンが飼っていたネズミ「スプリンター」が逃げ出す
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水道で暮らす4匹の亀と遭遇、後のタートルズである
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スプリンターと亀4匹が、動物を人型に変える大いなるパワー「ミュータンジェン」によって擬人化
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長生きな亀に比べてネズミの寿命が短い。そのため、タートルズがまだ若いのに対して、スプリンターはあっという間に年老いてしまう
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自分の死期を悟ったスプリンターは、見よう見まねで覚えた飼い主・ヨシの忍術をタートルズに伝授
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死に際に、「ヨシとシェンの仇・シュレッダーを倒してくれ…!」とタートルズに託す…。
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こんな物語となっています…重い!!
スプリンター
Splinter (Teenage Mutant Ninja Turtles) - Wikipedia
声優陣のアドリブが魅力的だった
もちろん、子供向けアニメだったので、こういった重い背景についてはあまり言及されずに、終始、ポップなノリでストーリーは展開されていきました。特に評判だったのが、声優陣の自由なアドリブ。時事ネタあり、メタ発言ありと、かなり何でもありだったと記憶しています。
中でも印象的だったのが、同作放送期間中の1995年1月17日に阪神大震災が発生した直後に放送されたタートルズの予告編。「今、日本では地震で大変みたいだけど、何とか頑張ってくれよな!」的な激励をしていました。
この1993年~1995年に放送されたテレ東版以降も、2003年版(テレ東で2007年4月2日から2008年3月31日まで放送された)、2012年版、そして、マイケル・ベイ監督の2014年の実写版と、再生産され続けているタートルズ。新作が放送・公開されるたびに、私たちミドルエッジ世代は、93年~95年のテレ東版、通称「旧亀」の思い出にひたることでしょう。
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(こじへい)