縦スクロールシューティングの名作「ゼビウス」
80年代縦スクロールシューティングの名作、ゼビウス。
アーケードでハマッタ人、ファミコン版の移植の出来に興奮した人、ゼビウスでナムコが好きになった人。様々にいらっしゃることと思います。
遊び方では普通にクリアを目指す他、隠れキャラを見つけ出すことに必死になった方が多いことでしょう。そして「バキュラ256」などの都市伝説も盛り上がりました。
ナムコから発表されたファミコン初のキラーソフト「ゼビウス」には、当時のシューティングゲームになかった「世界観」があった。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
「ゼビウス」に続編2つ!
ゼビウスの圧倒的な知名度に比していささか影の薄い続編。
同じ時代を彩った横スクロールシューティングの名作「グラディウス」ではシリーズ続編のなかにも秀逸な名作が生まれていたのに比して、ゼビウスはそうならなかったといえますね。
ゼビウスの続編は2つです。
※正確にはさらにあるのですが、ゼビウスからのストーリーという観点で
1 スーパーゼビウス ガンプの謎(1986年/ナムコ/ファミコン)
2 ゼビウス ファードラウト伝説(1988年/ナムコ/MSX2)
ゼビウス ファードラウト伝説(1990年/ナムコ/PCエンジン)
以下、そんなゼビウスの続編にスポットを当ててみましょう。
スーパーゼビウス ガンプの謎(1986年/ナムコ/ファミコン)
一般的に知名度が高い続編はコチラ「ガンプの謎」でしょう。
なぜなら広く知れ渡ったファミコン版ゼビウスの続編として、同じくファミコンで発売されたからです。
ゼビウスから2年。
前作の4倍のメモリを積んで帰ってきた「スーパーゼビウス ガンプの謎」。
本作で初めてゼビウスのストーリーを知った人も多かったことでしょう。
そういえば「スターフォース」と「スーパースターフォース」もそんな感じだったっけ…。
序盤のBGMがなんといいますか、ゼビウスのまんまでいいじゃん!と突っ込みたくなるような、微妙に違うけどほとんどゼビウスというBGMです。
メモリ積んで表現力が上がっても、音源は変わりませんでしたので…。
「スーパーゼビウス ガンプの謎」はゼビウスの続編?アーケード版とは別の作品?評価は? - Middle Edge(ミドルエッジ)
そうそう、この「スーパーゼビウス ガンプの謎」でナムコある大きな方針転換を行います。
なんだったか、お分かりですか?

金メッキが施された「スーパーゼビウス ガンプの謎」
はい、答えは「ナンバリング」をやめたことです!
ナムコはギャラクシアンに始まる初期18本にナンバーを振っていましたが、19本目にあたる本作ではそれを取りやめ、新たにハードケース式にカセットを収めるようになり、以降のナムコの流れとなっていきました。
初期ナムコ84年〜86年発売のファミコンソフトは箱やカセットにナンバーリングがされていました。 - Middle Edge(ミドルエッジ)
ゼビウス ファードラウト伝説
そしてもう一つの続編が「ゼビウス ファードラウト伝説」。これ大事なのですが、開発はコンパイルが担当しています。
以下に示す通り、内容の異なるMSX2版とPCエンジン版が存在するのです。
ゼビウス ファードラウト伝説(1988年/ナムコ/MSX2)
MSX2ユーザだった筆者は、この「ゼビウス ファードラウト伝説」を持っていました。
ファミコンのゼビウスから4年経ち、すでに目新しさは感じなかったのですがFM音源対応が嬉しくてつい買ってしまったというのが経緯です。
正直、後述するPCエンジン版をみるとMSX版はストーリーなんてさっぱり分からなかったな~という印象です(笑。
おそらく後付けと思われますが、MSX版のストーリー的な位置づけはPCエンジン版新作部分の序章とされていたようです。
動画をみていただくと、ファミコン版よりもいささかリッチなFM音源によるBGMが確認出来ますね。
こちらも初代ゼビウスに微妙に似ているといいますか、さらにはMSX-Music(MSX版FM音源)独特の「ブニョブニョ」した音が確認出来ます。
PC88に代表されるFM音源搭載機種の音源が「ギュイ~ン」だったのに比して、MSX版のFM音源は常にちょっと籠っているような音を奏でていました。
ゼビウス ファードラウト伝説(1990年/ナムコ/PCエンジン)
こちらはまさに進化した続編といった感じを受けます、PCエンジン版。
PCエンジンを持っていた人に感想を聞きたいくらいですが、自分が当時これをゲットしていたらファミコンユーザーに自慢しただろうな~って思います。
ただし、ゲームそのものには特に目新しさはないです。ストーリーシーンの挿入や美しいBGMがテンション上げてくれるというだけです。
オリジナルに比した美麗さの向上という観点なら、後年(2009年)に登場したプレイステーション3のゼビウスなどはもう圧倒的に勝っているわけですが…2009年ですからね。
1990年のPCエンジン版が、ギリギリ誇れる時代だったのかな~という感じがします。
こちらは続編にも人気作が多数生まれたグラディウス
「グラディウス」は圧倒的世界観と美麗なグラフィック!シューティングゲーム不朽の名作を年表で振り返る(25作)。 - Middle Edge(ミドルエッジ)