スクウェアの意欲的実験作『ブシドーブレード』
『ブシドーブレード』は、1997年3月に発売されたスクウェアのプレイステーション用対戦格闘ゲームです。当時としてはとても珍しい「コンビニ専売ソフト」だったため話題性があり、名前だけは聞いたことのある人もいるのでは?
この記事ではそんな本作のゲームシステム、珍妙な特徴の数々、プレイ動画や作品の評価、同年に発売された他のゲームソフトなどに触れていきたいと思います。

『ブシドーブレード』パッケージ
Amazon | ブシドーブレード | ゲームソフト
様々な”ブシ”の様々な”ブレード”が刺さっているのが特徴的なパッケージで、Amazonでは現在9,084円(※価格変動あり)で取引されているなど、プレミアものの一品となっております。
『ブシドーブレード』のゲーム内容

『ブシドーブレード弐』パッケージ
Amazon | ブシドーブレード弐 | ゲームソフト
即死性の高いスリリングなゲーム性
所謂「体力ゲージ」や「必殺技ゲージ」といった、格ゲーではなくてはならないはずの情報を画面に一切表示しないという思い切り過ぎた仕様が特徴で、一撃急所に命中すれば”即死”という、一般的な格ゲーとは一線を(一線どころではありませんが…)画した造りになっているのが本作『ブシドーブレード』でございます。
また、他の部位に命中すると制約が生まれ、足を斬られると移動が困難になり、這ったり、下からの攻撃しかできなくなったりと、必要以上にリアリティを追求しちゃったゲームでした。
ストーリー
ブシドーブレードとは (ブシドーブレードとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
プレイ動画と世界観の設定
『ブシドーブレード』の世界観
先ほど珍妙な特徴と称しましたが、さらに珍妙なのは本作の世界観でした。
プレイヤーは「鳴鏡館」の門下生で、ある秘密組織と戦う暗殺集団「陰(かげ)」の一面も持っています。プレイヤー達はその集団から脱退する為に仲間と戦わないといけないという、どちらかというと忍者っぽいお話になっています。
…その辺まではまだよくあるストーリーですが、本作の時代設定はなんと!90年代の日本なのです。車の通る環境音を背景に真剣で果たし合うのが本作『ブシドーブレード』なのでした。
個性豊かすぎるキャラクター
『ブシドーブレード』はキャラクターも曲者揃いで、サブウェポンの手裏剣を扱う女性長身が、実は元KGB工作員であり、忍びであるという特徴的なキャラ、広島県出身の高校の2年生で、唯一サブウェポンを持っていない16歳の女の子、正義感が強く重量武器を得意とする琉球武士といった、時代設定を利用した滅茶苦茶な”ブシ”たちは、動きを見ているだけでも楽しめる本作の魅力の一つです。
『ブシドーブレード』の評価
ブシドーブレードとは (ブシドーブレードとは) [単語記事] - ニコニコ大百科

鳴鏡奥伝―ブシドーブレード攻略本
鳴鏡奥伝―ブシドーブレード攻略本 | 柴田 格, 佐藤 治男 |本 | 通販 | Amazon
1997年に発売された他のゲームタイトル
・プレイステーション『グランツーリスモ』( 1997年12月、ソニー)
・ニンテンドー64『スターフォックス64』(1997年4月、任天堂)
・プレイステーション『ファイナルファンタジーVII』(1997年1月、スクウェア)
※ 今回紹介する上記3本は、いずれも1997年の「ファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りソフト」です。

『グランツーリスモ』
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『スターフォックス64』
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『ファイナルファンタジーVII』
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筆者の感想
ブシドーとは何なのか…。考えさせられる作品でしたね。
初めて触れた際は体力ゲージが無いことに驚きました。キャラクターを選択し、その後に武器を自由に選ぶというシステムで、キャラによる武器の得手不得手を考え、プレイスタイルを構築していくところがとても面白かったです。決して万人に勧められるゲームではありませんが、個人的にはプレイして楽しかったと思える一作でした。