その他、1/600 合体版では合体変形のギミックの都合上、ハの字に開く以上の関節ギミックが活かせなかった股間も、同時期の1/100 ガンプラシリーズのように開脚も出来るようになっており、足首もイデオンキットで初めて「足首を軸にした可動」が可能になっている。
その上で、プレイバリューとしては、先行して独立販売されていた『1/600 波導ガン』が、握り手ごとこのキットの手首に装着させることが出来る仕様で、新キットの手首接続部が設計されており、そこは高額の1/600 イデオンを分割販売した初期戦略の恩恵ともいえた。
まず、1/600 合体版、プロポーションタイプ、双方とも、イデオン・ガンを構える際には、通常の手首を外すだけではなく、腹部のイデゲージのシャッターが開いて、コネクタが露出しているプレートと、パーツを交換する必要がある。
1/600 合体版の、イデオン・ガンエネルギーチューブコネクタ付きプレートの交換
そこへ、イデオン・ガンから伸びたエネルギーチューブを差し込んで、イデオン・ガン発射状態の完成である。
このシチュエーションは、後の現代版1/600 フィギュアでは、どこも再現していなかった拘りだ。
イデオン・ガンを構える1/600 合体版イデオン
同じ差し替えプレートパーツは、もちろんプロポーションタイプにも、専用のパーツが用意されている。
プロポーションタイプの、イデオン・ガンエネルギーチューブコネクタ付きプレートの交換
イデオン・ガン付属の手首は少しプロポーションタイプの手首ジョイントよりも太いので、はめ込む際には少し系を削った方が良いかもしれない。
イデオン・ガンを構えるプロポーションタイプイデオン
やはり、イデオンにはイデオン・ガンがないと画竜点睛を欠くことになる。
現代の2000年代のフィギュアでも、やまとの1/600 イデオンフィギュアには、このイデオン・ガンの手首がはまり、構えさせることが出来る仕様で作られている。
アオシマ決定版、2大イデオンのイデオン・ガン揃い構え!
結論を言えば、この1/600 イデオン、特に合体版は、1982年時点のアニメロボットプラモデルとしては、最高峰レベルの技術が投入され、イデオンというデザインの中に可動ギミックを惜しみなく詰め込んだ傑作ロボットプラモデルには仕上がっているが、他社商品のクオリティも上がり続ける中、求められたハードルが高すぎたためもあって、相対的に厳しい目で見られたために、アニメロボットプラモデル史には、栄光を刻み込むことが出来なかった佳作キットであるということである。
(取材協力 青島文化教材社)
市川大河公式サイト