スーファミRPG史に残る歴史的名作『真・女神転生』
『真・女神転生』は、1992年10月にアトラスより発売されたRPGです。
プラットフォームはスーパーファミコン。後にPCエンジンやプレイステーションなど、様々なハードに移植されました。

『真・女神転生』 スーパーファミコン版
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本シリーズは「悪魔」と契約をして「仲魔」にするという独特なシステムが伝統ですが、本作のパッケージからは、更にダークでアンダーグラウンドな雰囲気が伝わってきます。
Amazonでは新品だと現在11,800円(※価格変動あり)で取引されています。コレ3本でプレイステーション4が買えますね(笑)(※こちらも価格変動あり)。
『真・女神転生』の内容
世界観
時は西暦199X年、舞台は東京。従来のRPGには見られないハードな世界観がウリで、吉祥寺の病院やアーケード街、京王吉祥寺駅ビル等、1990年代の日本を見事にRPGの中に落とし込んでいました。当時としては非常に斬新でしたね。
ゲームシステム
「悪魔」と呼ばれる存在を会話によって「仲魔」にしたり、それらを融合させたりといった『女神転生』のシステムを継承しつつ、さらに発展させています。また、キャラクターデザインは『デジタル・デビル物語 女神転生II』と同じく金子一馬氏が担当されていて、「女神転生シリーズ」としては初のイラスト集が発売されるほどの人気ぶりでした。
ストーリー
真・女神転生とは (シンメガミテンセイとは) [単語記事] - ニコニコ大百科
プレイ動画
『真・女神転生』の評価

『真・女神転生』 プレイステーション版
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メインスタッフ
<エグゼクティブプロデューサー><プロデューサー>
横山秀幸、新野洋右
<プランナー>
伊藤龍太郎、藤岡一樹、しまだよしあき
<プログラマー>
岡田耕始、佐藤雅実、國枝剛、高木秀俊
<デザイナー>
金子一広、佐藤佐和子、村上哲也、片岡いずみ、高島志郎、鈴木一也(悪魔設定監修)
<サウンド>
増子司
1992年に発売された他のゲームタイトル
・スーパーファミコン『ストリートファイターII』(1992年6月、カプコン)
・スーパーファミコン『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』(1992年9月、エニックス)
・スーパーファミコン『マリオペイント』(1992年7月、任天堂)

『ストリートファイターII』
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『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』
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『マリオペイント』
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因みにいま挙げたソフト3本は、いずれも1992年のファミ通クロスレビュープラチナ殿堂入りを獲得した名作です。この年はプラチナ殿堂入りを果たしたゲームが4本もあったんですね。(上でも紹介しましたが、『真・女神転生』も同様にプラチナ殿堂入りを獲得しています。)
筆者の感想
登場する悪魔等のグラフィック、サウンド、ゲーム性、シナリオ、そして独特の世界観、どれを取っても非常に高いクオリティで、スーパーファミコンを代表する秀作RPGの一つであることは間違いないでしょう。
ゲームバランスにおいては若干の問題点こそありましたが(ハメ技など)、世界観設定や総合的な完成度は当時のRPGと比較しても最高レベルといっていいと思います。
正義のカタチは一つという西洋的な価値観の従来のRPG、ドラクエやFFなどと比較すると、多様な考え方、多様な正義が存在する東洋的な価値観を帯びた作品でした。