ララララ『Love Somebody』織田裕二とマキシ・プリーストによる踊る大捜査線主題歌
1997年1月から放送が始まったフジテレビ系ドラマ「踊る大捜査線」の主題歌だった『Love Somebody』(ラブ・サムバディ)。
ドラマに主演した織田裕二による13枚目のシングルでした。ドラマはヒットし、その後映画化され、スピンオフ作品も多数作られました。
90年代後半を代表するフジドラマのひとつとなっていますね。

8センチCD『Love Somebody』(ラブ・サムバディ)
シングルは、ドラマの放送開始から約3週間後の1997年1月29日に発売されました。
オリコンの記録では、週間で9位、1997年年間65位、登場回数14回となっています。
ラップも織り交ぜた軽快なサウンドが、ドラマのシリアスながらユーモアのある内容とマッチしていましたね。
夕暮れ、織田裕二がお台場を歩くエンディング映像
ドラマのエンディングは、当時開発に沸いていた東京臨海副都心内(以下、お台場)を、織田裕二が歩く映像でした!
撮影場所の住所は東京都江東区青海2丁目です。
ドラマが人気を集めていた頃に、同じ江東区の潮見にある「湾岸暑」のロケ地にも車で行った事があります。「潮見コヤマビル」というビルで、外観を見ただけでドラマの世界に入った気がして、テンションが上がったのを覚えています。
ドラマ放送中だった1997年3月10日に、フジテレビがお台場へと移転し、観光スポットとしてお台場の人気が非常に高まっていた事もあり、「潮見コヤマビル」前にも観光客や自動車が集まっていました。
エンディングの内容は、寒空の下、両手を息で温めながら、緑色の米軍・フィールドパーカーを着込んだ織田裕二が、足早にどこかへ向かい歩いています。
すると、後ろから何者かが迫ってくるのに気づき、逃げるようにダッシュし始めます。画面から消えてしまう織田裕二の次に写りこんだのは湾岸暑の面々でした。
ちょっと笑えて、コメディの側面も強く、登場人物のキャラが立っていたドラマ。その和気あいあいとした雰囲気が伝わってくるかのようなエンディングに仕上がっていましたね!
下記の動画では、エンディングのシーンが見られます。
ちなみに織田裕二演じる青島俊作のコートは、正義感溢れる刑事のキャラクターを作る為に、織田裕二自らが選んで持ってきた物だそうです。
ドラマ放送当時、緑色のコートを着て「わくさーん」と言って何度も真似してました笑

(ヒューストン)HOUSTON 踊る大走査線でブレイクした 青島コート M-51 モッズコート 5409
織田裕二演じる「青島俊作」とは?
元々はコンピュータ関係の会社で働く営業マンで、成績も優秀でしたが、刑事ドラマの刑事に憧れて警察官に転職したという異色の経歴の持ち主です。
ドラマでは、模擬取り調べ中の模擬被疑者に対して、刑事ドラマの定番フードである「かつ丼」を勧めるなどしています。

青島俊作
性格はゆるぎない正義感があり、自分の信念を曲げません。上司の命令を無視して単独行動を行ったりと、縦社会の警察組織では異端児的存在となっていきます。
また、青島本人もそうした封建的な組織にも懐疑的な態度を取っていくようになります。
ただ、青島が信頼するキャリア組の室井慎次(柳葉敏郎)が出世し、現場の刑事が正しいと信じる事を出来るようになれば、自身は室井の最強の駒として現場で活躍すると願うなど、全ての人物に対して嫌悪感を示す訳ではありませんでした。
「マキシ・プリースト」って?
『Love Somebody』で、どうしても気になる存在と言えば、ラップで登場し、MVでは織田裕二の横で陽気に歌っているマキシ・プリーストなる人物ですね!
彼は当然ラップ部分の作詞も担当し、さらにはドラマにもカメオ出演しています。

『ザ・ベスト・オブ・マキシ・プリースト』
本名はマックス・アルフレッド・エリオットと言い、1961年生まれのレゲエ・ラヴァーズ・ロックの歌手です。ジャマイカ人の家系を持つイギリス出身。
代表曲に「Close to You」、「夜にグルーヴィン」などがあります。
また、1996年にCHAGE&ASKAの楽曲を、世界中の一流アーティストがカバーするトリビュートアルバム「one voice THE SONGS OF CHAGE&ASKA」に参加するなど、日本とも関わりがあります。

「one voice THE SONGS OF CHAGE&ASKA」
『Love Somebody』に関する情報としては、1997年3月に発売の自身の『ザ・ベスト・オブ・マキシ・プリースト』で英語ヴァージョンを披露しています。また、織田裕二もコーラスで参加しています。
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