メルセデス・ベンツ・W140

300SE 前期型 (1991–1993)
メルセデス・ベンツ・W140(Mercedes-Benz W140 )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開しているSクラスの、3代目モデルです。
W140はそのコードネーム。1991年から1998年まで製造・販売されました。
何故、この時期だったのか・・・

300SE 前期型(1991–1993)リアスタイル
91年と言えば、バブルもピークに達し一部の評論家などは、後は下がるだけと豪語していた時期だと思います。
その時期に先代モデルW126(560SEL)から大幅に拡大されたボディサイズは(全長で100mm、全幅で65mm、全高で50-60mm)とされています。
強気だったのか日本の状態を知らなかったのか・・・
メルセデス・ベンツ自身はW140のボディ拡大の理由を「人間の平均身長が伸び続けているから」と述べていた。
強気で正解

後期型・北米仕様S320
その巨大さとデザインゆえ、ドイツ本国をはじめとするヨーロッパでは「環境破壊車」などと批判を浴び、販売台数は低迷したそうです。
W140の販売低迷はアメリカでも同様であり、そのことがW140の世界的不人気ぶりを端的に表している。
しかし逆に日本では、その押し出しの強さから販売好調であり全世界の総販売台数は406,532台であったとされています。
SクラスW140系スペック

S600クーペ V12エンジン
バブルが弾けて、こんな方も

ボロボロのアパートに住んでいても愛車はベンツ・・・
う~ん
モデル名変更

S500L 中期型(1994-1996)
グレード名称は、前期モデルはエンジンのおおよその排気量の数字上3桁+モデル名称を示すアルファベットの列(Sクラスの"S"+インジェクション仕様の"E"またはディーゼルエンジンの"D"+ロングボディの"L"またはクーペボディの"C")を付加する、当時のメルセデスの流儀に則ったもの(300SD、500SEL、600SECなど)であった。
中期モデルからは名称が変更され、当時の他のメルセデス同様、モデル名称"S"+排気量を示す数字3桁(S320、S500L、S600クーペなど)に改められた。ただし、クーペおよびロングモデルには、前期のようなそれらを示す符号は後部エンブレムに付加されない(S500もS500LもS500クーペも、エンブレムは全て同じS500)。
完全にバブルが弾けて価格設定の変遷

S320 中期型(1994–1996)
発売当初(1991年)と、呼称変更を含めた小変更後(1994年)における主なモデルの正規販売価格は次の通り。
(1991年) (1994年)
600SEL: 2,100万円 →S600L: 1,620万円
500SE: 1,400万円 →S500: 1,180万円
300SE: 1,000万円 →S320: 820万円
1994年の価格改定は、実質的におよそ180-500万円もの値下げであった。いずれもバブル景気終末期までに策定された強引な価格政策の失敗によるものと同時に、バブル崩壊後の急激な円高進行の差益還元とも言えるだろう。
2年遅れて

1993年式 600SEC
1993年5月
クーペモデルである600SECの販売を開始する。
マイナーチェンジ

S320 後期型(1996–1998)
1994年8月
マイナーチェンジモデル(1995年モデル)の販売を開始。
前後バンパーおよびサイドプロテクトパネル(サッコプレート)が量感あるデザインに変更され、フロントウインカーのレンズがアンバーからホワイトに変わり、アルミホイールも半光沢タイプの物に変更された。

S320 後期型(1996–1998)
SクラスW140系終了

1998年式 S500L
1998年同年秋W220系の販売を開始。
約7年という当時のメルセデス・ベンツとしては異例の短いスパンでW140系の販売を終えた(クーペのみ1999年5月まで受注販売)。
現在は

W222 Carlsson
6代目 W222 2013年5月15日に発表され、同年8月23日に日本でも発表された。日本では同年10月より受注が開始され、11月上旬から顧客へ順次納車された。
メルセデス・マイバッハ

メルセデス・マイバッハ S500 4MATIC
2014年にはこのモデルに追加される形で、いったん生産終了されていたマイバッハがメルセデスのサブブランド「メルセデス・マイバッハ」として復活している。
アパート住まいでも乗りたい貴方
当時2千万円した車も23年落ちですが・・・100万円で買えます。
最後に・・・

1995年式 S600C
いかがだったでしょうか?
また面白そうなネタがあったらまとめてみたいと思います。
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