多岐川裕美
清純派スターとしてとして今なお人気の高い多岐川裕美ですが、1980年には早大生の人気投票で第1位になるなど、70年代後半から80年代の半ばにかけては歌に映画にCMにと引っ張りだこでした。

多岐川裕美
コケティッシュな魅力いっぱいの表情がたまりませんね!
1980年にはカゴメ「トマト&レモン」のCMソングとして「酸っぱい経験」が使われヒットしています。これが隠れた名曲といいますか、とてもいい曲なんですよ。
カゴメ以外にも、70年代後半から80年代の半ばにかけては多くのCMに出演しています。
まさに引っ張りだこ、まさに清純派スターといった感じですね。
そんな多岐川裕美の1974年に公開されたデビュー作「聖獣学園」という映画をご存じでしょうか?今となっては内容よりも多岐川裕美がその長い芸能生活の中で唯一ヌードになっていることで知られている映画です。
聖獣学園
修道院を舞台にしたエロティック・バイオレンス映画「聖獣学園」。多岐川裕美のヌードだけでなく、レズ、拷問、夜這い、放尿など背徳の数々で綴られているカルトな1本です。

聖獣学園
当時まだ女子大生だったという多岐川裕美の美しすぎるヌードは必見です!彼女のヌードばかりが話題になるというのも頷けますね。
ところで「聖獣学園」は、1973年に東映の監督陣に漫画原作を担当させるという東映と徳間書店の共同企画から生まれたもので、映画よりも早く1973年より「別冊アサヒ芸能・コミック&コミック」で連載が開始されました。
内容は「不良女子高生ものでエロとバイオレンス満載」というのが徳間書店からの要望だったそうです。しかし、普通の女子高生では面白くないということから「修道院」「清純なシスター」というアイデアが生まれています。
そのアイデアの元になっているのは、ポーランド映画の「尼僧ヨアンナ」です。

尼僧ヨアンナ
しかし、修道院というのは日本では一般的には馴染みが薄いですから、背徳感というのが上手く理解できません。日本では全くヒットしませんでしたが、欧米でカルトムービー化しているというのもそうした理由によるものかもしれませんね。
映画のストーリー
ストーリーは一言でいうと復讐ものです。怪しげな雰囲気と多岐川裕美の美しさを楽しむ映画といって良いでしょう。
多岐川裕美は、主人公の多岐川魔矢を演じています。
いきなり多岐川裕美のベッド・シーンの登場です。ご堪能ください。
多岐川魔矢が修道院内を調べていると、そこで目にするのは乱れた現実。衝撃というほどのことはありませんが、レズシーンが楽しめます。
また、サービスと言わんばかりの身体検査のシーンなど嬉しいばかりです。

多岐川魔矢は、魔矢の母が心臓麻痺で死亡、と記されてある一冊のノートを見つけます。しかし、誰も詳細を教えてはくれません。
一方、副院長が欲求不満になっていることを知った多岐川魔矢は、青木健太を修道院に忍び込ませて副院長を犯させます。
それ以来、男狂いとなってしまった副院長の代りにローマよりナタリーが着任してきます。
ナタリーは司祭と結託して教会の魔女狩りを行い、その責任を全て院長に取らせ、自分が院長になるべく企んだ。
https://movie.walkerplus.com/mv18007/聖獣学園 | 映画-Movie Walker
魔女狩りのリンチにも耐え、多岐川魔矢は、ついに、母は柿沼に妊娠させられてしまったために自殺したことを突き止めます。
多岐川魔矢を毒殺しようとしたナタリーを逆に殺してナタリーになりすまし、柿沼に抱かれた多岐川魔矢でしたが、柿沼は多岐川魔矢の父親なのでした。。。