美少女アイドルがパンチラを披露しながら戦う『ワンダーモモ』はナムコご乱心ゲームの先駆的一品!?

美少女アイドルがパンチラを披露しながら戦う『ワンダーモモ』はナムコご乱心ゲームの先駆的一品!?

『ワンダーモモ』は、1987年にナムコから発売されたアーケードゲームであり、アクション系ギャルゲーの金字塔です。本作は、「舞台劇『ワンダーモモ』上演中」という設定で進行される横スクロールアクションゲームで、正義の変身ヒロイン「ワンダーモモ」を操作し、悪の怪人軍団をミニスカハイキックで倒していきます(笑)。ヒロインのお色気、待ち構えるカメラ小僧など独特な世界観とノリが話題を呼び、ギャルゲーの先駆けと評されました。


当時のプレイヤーたちには作品全体に漂うノリが特異過ぎた

残念ながら、本作が敬遠される要因の最たるものでしょう。美少女が足を振り上げてキックする度に、ダメージを食らって転倒する度にパンツをちらちらさせ、カメラ小僧に激写されたり「キャー!」とか「もうだめぇ!」といった叫び声をあげるのであります。
当時のゲーセンのメイン顧客であった男性ユーザー及び、当時の硬派な男性ナムコファンに「恥ずかしくて手が出せなかった」という人が多かったのも宜なるかな、と言ったところでしょうか。
80年代当時のアイドルブームを意識してヒロインがアイドル、舞台下で腕を振り上げて応援する親衛隊らしき男たちなど、その筋のマニアを意識した作風であり、上述の恥ずかしい演出の数々もあって決して万人受けはし難いですね…。

総評

本作がリリースされた80年代末期は、ナムコが優れた作品の数々を排出し脂がノリに乗っていた80年代、いわゆる「ナムコ黄金期」と呼ばれた時代が終息に向いつつあり、攻勢を誇っていたナムコに一抹の陰りが見え始めていた時期でありました。
それまでの硬派で漢らしいゲームか、女性向けのかわいらしいキャラクターをメインに据えたコミカルなゲームとはまた毛色の違った作品が現れ始めていたその中で、本作は突如世に放たれ、大きな衝撃をもたらすこととなりました。

ゲーム性の面では操作性が悪く難易度も高いためにとっつきにくく、キャラクターや舞台設定などの外堀の面を見ても、キャラクターは魅力的だけれどもいかんせんマニアックで万人受けするとは言いがたい作風であり、「操作性が悪くて難しいけどキャラクターがかわいいから(むしろパンチラが見たいから)良い」という人、「ゲーム性の悪さやゲーム全体の雰囲気やノリについていけない」という人と、評価が真っ二つに割れることになってしまいました。

とはいえ、確かに万人受けはせずゲーム性だけを見てもナムコ作品らしかぬとっつき難さが目立つ作品ではありましたが、ゲーム全体に漂う能天気な雰囲気や明るい世界観、そしてキャラクターの持つ魅力は、まさにキャラ作りに定評のあるナムコの面目躍如といえるでしょう。

その後、「女性キャラをメインに押し出したマニアックな設定のアーケードゲーム」というこのセンスは、「女体にサル」のキャッチコピーでお馴染みの脱衣系陣取りゲーム『ダンシングアイ』、そして一大センセーションを巻き起こしたアイドル育成ゲーム『THE IDOLM@STER』へと受け継がれていきました。

おまけ その後の展開

モモはこのゲームでデビュー後、プロ野球ファミリースタジアムシリーズに登場するナムコキャラによる球団チーム「ナムコスターズ」のメンバーとして、またファミコン用ソフト『ファミリーピンボール』のバトルモードの対戦相手としてゲスト出演するなど、その後も地道な活動を続けました。

近年では『バテン・カイトス 終わらない翼と失われた海』や 『テイルズ オブ ファンタジア なりきりダンジョンX』にアイテム扱いで特別出演している他、2002年発売のワンダースワンカラー用シミュレーションRPG『ナムコスーパーウォーズ』、2005年発売のPS2用シミュレーションRPG『NAMCOxCAPCOM』にゲスト出演を果たしたのを皮切りに、3DSソフト『プロ野球ファミスタ2011』に「ナムコレジェンズ」のメンバーとして引き続き続投、2011年7月28日発売のPSPソフト『クイーンズゲイト スパイラルカオス』にもスペシャル参戦キャラとして登場するなど、再びキャラ自身が日の目を見る機会が増えてきています。

本稿で記載しております情報は、ゲームカタログ@wikiから引用させていただきました。

出典元はコチラです。

ワンダーモモ - ゲームカタログ@Wiki ~クソゲーから名作まで~ - アットウィキ

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