ライト兄弟時代のダウンタウンに横山やすしが「悪質な笑い」と公開説教!後のコント『やすしくん』も怒られたでしかし!

ライト兄弟時代のダウンタウンに横山やすしが「悪質な笑い」と公開説教!後のコント『やすしくん』も怒られたでしかし!

1982年末に当時ライト兄弟と呼ばれていたダウンタウンが『ザ・テレビ演芸』へ出演。そこで横山やすしが、彼らの笑いを悪質な笑いと猛烈に批判!その後、松本人志はごっつええ感じでコント・やすしくんを制作!しかし、バッシングを受けてしまいます。


ダウンタウンが「ライト兄弟」を名乗っていた頃、横山やすしにダメ出しされた話

ダウンタウンと言えば現在もレギュラー番組を数多く抱え、不動の人気を誇るお笑い界のモンスター・コンビである。
若手の頃はとんねるずとウッチャンナンチャンと共に、お笑い第三世代として90年代のお笑い界を背負っていくと過度に期待されながら、見事それに応えたのは周知の事実である。

※書籍「2丁目BOOK―ダウンタウンからピーチパイまで」

若手の頃のダウンタウン

今では大御所のメンバーも、若手扱いだった頃もあった

そんな彼らの活動の中心がまだ関西だった頃に、「ライト兄弟」のコンビ名(他のコンビ名もあり)を名乗っていたのをご存知だろうか。
後に、喫茶店でたまたま開いた雑誌の文字からコンビ名をダウンタウンに改名して以降、爆発的な人気を獲得していったので、今ではライト兄弟のコンビ名を知る人も少なくなったのではないだろうか。

しかし、その時代に一人、ライト兄弟に対して痛烈なダメ出しをした男がいた。そう、やっさんと呼ばれ、破天荒な生き方すらもネタの肥やしに変えてしまう天才漫才師・横山やすしその人である。

※書籍「まいど!横山です―ど根性漫才記 (1981年) (徳間文庫) 」

笑顔で「まいど!」ライト兄弟に対してはこんな気さくな接し方ではなかった!

稀代の漫才師・横山やすし

やっさんはギョロっとした目玉の西川きよしとのコンビ・やすしきよし(やすきよ)を結成。60年代の演芸ブームに乗り知名度を高め、80年代の漫才ブームではリーダー格として活躍した。

また、やっさんの歯に衣着せぬ物言いによる自由奔放さもウケ、関西だけでなく日本を代表する漫才師の一人となった。

※CD「やすきよ漫才傑作選(1)」

今や伝説!「やすきよ漫才」

そのお笑い界の大御所・やっさんにぺーぺーのライト兄弟が、ダメ出しをされたのである。当時やっさんは誰彼構わずケチをつけていたので、普通なら忘れられてしまう光景だが、後にダウンタウンとなった彼らの成長がその記憶を掘り起こさせた。

各時代を象徴する漫才師の邂逅。それがYouTubeの動画として残っている。

1982年末に『ザ・テレビ演芸』へライト兄弟が出演!やっさんが「悪質な笑い」と公開説教!!

浜ちゃんらは「だいたいライト兄弟が誰か知っとるんか!」と言いがかりで酷評を受けたともコメントしており、若かった二人のふてくされた表情を見ると、心中穏やかではない事が容易に推測できる。

実際には、同番組ではライト兄弟だけでなく、キッチュ(松尾貴史)の芸も、観客は爆笑したにも関わらず酷評されていたりと、やっさんが後輩に喝を入れるシーンはいくつか見られている。
一方、「笑いながら怒る人」やモノマネを得意としていた竹中直人は絶賛されている。

その後、俳優の仕事がメインとなった竹中は、ゲストで同番組に登場したとき、出番直前の袖で「この番組が一番緊張する」と語っていたという。

「ダウンタウンのごっつええ感じ」でのコント「やすしくん」が人気に!怒るでしかし!

『ザ・テレビ演芸』の出演から時は経ち、1995年に当時絶大な人気を集めていた「ダウンタウンのごっつええ感じ」で、やっさんを明らかにモデルとしたコント「やすしくん」が開始された。

松ちゃんが誇張したやっさん像をキャラクターとしてコントに落とし込んだ内容で、「怒るでしかし」「どないやっちゅうねん!」など如何にもやっさんらしい台詞を連発した。
酔っ払ったやすしくんが、怒りながら周囲に当たり散らしていく様子が笑いに直結し、反響を呼んだ。

番組の絶頂期に制作されたコントは人気を博し、シリーズ化されていくが、この笑いを追求した”本気の悪ふざけ”は、後に松ちゃんに対するマスコミからのバッシングの引き金ともなるのである。

やすしくんと横山やすしの死去が重なり、不謹慎だとバッシング

セスナ機が趣味であったやっさんは、娘のひかりにちなんで機体に「月光号」と名付けるなど思い入れが強かった。

1995年12月に放送された「やすしくん」では、その「月光号」を操縦するやすしくんが、機体が次々と壊れるハプニングに遭遇。もう助からないと悟り「日本一の漫才師、死ぬ!」と自ら飛び降りるという内容が放送された。

しかし、その後まもなく、横山やすし本人が死去してしまい、遺族からの批判を受け、マスコミがコントを不謹慎だとバッシングを強めていく。ダウンタウンは弱いものイジメで笑いを取っているなどの図式が構築され、コントはセスナの回を最後に新作は制作されず、終了した。

週刊誌を発端にした松ちゃんの毛じらみ事件など、スキャンダルをも笑いに変える松ちゃんだったが、人の生死が関係したこのバッシングでは、やはりコント終了を選択するしかなかったのだろう。

やっさんは生前「死ぬときはこれで落ちたるねん。要するに空飛ぶ棺桶やがな」と話し、周囲を爆笑させていたが、思わぬ形でこの発言が具体化してしまった。

ベストセラー「遺書」で語った『ザ・テレビ演芸』の裏話

1994年に発売され、当時キレキレの松ちゃんが赤裸々に物申すエッセイとして250万部を売り上げた「遺書」。その中で「あのとき横山やっさんを殴っといたらよかったわけ」と題して、『ザ・テレビ演芸』でのやっさんとのやりとりを披露している。

大ベストセラー「遺書」

《遺書より抜粋》

笑いの天才と天才は決して相見えないのだろうか。
個人的には誰か勇気のある若手芸人がコント「ひとしくん」を制作してくれたら面白いのにと思っている。

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