大怪獣「キングギドラ」に関するよもやま話

大怪獣「キングギドラ」に関するよもやま話

以前、『大怪獣「モスラ」に関するよもやま話』を書いていた時に、「モスラ」が勧善懲悪ならば、その対極はどの怪獣であろうか?というばかなことを考えるようになり、自分なりに答えを出したのが「キングギドラ」でした。殆どの怪獣映画で”悪の化身”として登場してきた「キングギドラ」、そんな悪役非道の「キングギドラ」のよもやま話です。


キングギドラとは??

筋肉の付き具合が何ともリアルですね!!

S.H.モンスターアーツ キングギドラ

手が無いといってもデビュー作の三大怪獣地球最大の決戦ではゴジラ・モスラ・ラドンの三匹を身震いしただけで吹き飛ばすフィジカルの強さがある

実は、最初はキングギドラは青かった!?

キングギドラの色はご存知の通り、全身金色だ。しかし実は最初は、キングギドラは身体が青く、翼が虹色に塗られていたのだ。
当初、完成した着ぐるみは青い体に虹色(実際の塗色は赤・黄・青のグラデーションになっている)の羽根をしていたが、撮影本番直前になって、当時スクリプターを担当していた女性職員が円谷に「金星から来る怪獣なので、私、金色かと思ってました」と話したところ、それを聞いた円谷は大変気に入り、金色に塗装し直されたそうだ。
雑誌などでは、最初の青いキングギドラ写真が掲載されたことが何回かあった。しかし、撮影に入った段階で、キングギドラの色が変更され、全身金色に塗り替えられた。初期のキングギドラは、表面のウロコを一枚一枚スタッフが金色に塗って貼り付けていたとのことで、相当の手間暇をかけて制作されたそうだ。そのため、青くて翼が虹色のキングギドラは幻となってしまったのだ。

独特の鳴き声はエレクトーンによるもの。頭の数に合わせ、3種類の金属音が作られた。この声は『ウルトラQ』のケムール人の光波の効果音と『ウルトラマン』の科学特捜隊や『戦え! マイティジャック』のMJ基地に登場する、電話のベル音に使用されたそうだが、まったく覚えがない。
また、2009年公開のアニメ映画『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』で、総監督の庵野秀明が大の特撮映画ファンということから、 葛城ミサトの携帯着信音に使用されている。もちろん、使用の際は東宝側に許諾を取っているそうだ。

キングギドラも基本的にはゴジラなどと同様に内部にスーツアクターが入って演技する着ぐるみ怪獣だが、3つの頭に加えて大きな双翼、さらに2本の尻尾を持ち、それぞれが独立した動きをするため、ピアノ線操作におよそ25名前後の人員が必要であるなど、操演は困難を極める。
私は子供心にもこのキングギドラの手がないことに違和感を感じたのだが、手もあればもっと大変だったんでしょうね!?。思わず脱帽致しました!!。

キングギドラには、豊富なバリエーション!!

キングギドラには、サイボーグ体のメカキングギドラ、亜種怪獣のデスギドラ、カイザーギドラなどのバリエーションもある。

S.H.モンスターアーツ メカキングギドラ フィギュア

1996年に公開された映画『モスラ』で出演した「デスギドラ」

FAVORITE SCULPTORS LINE 東宝大怪獣シリーズ デスギドラ 全長約570mm PVC製 塗装済み完成品 フィギュア 一部組み立て式

2004年に公開された映画『ゴジラ FINAL WARS』で出演した「カイザーギドラ」

ムービーモンスターシリーズ カイザーギドラ

公開順にキングギドラが出演した作品を一覧にすると、下記のようになる。

第1作 三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)
第2作 怪獣大戦争(1965年)
第3作 怪獣総進撃(1968年)
第4作 地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン(1972年)
第5作 ゴジラvsキングギドラ(1991年)
第6作 モスラ3 キングギドラ来襲(1998年)
第7作 ゴジラ・モスラ・キングギドラ 大怪獣総攻撃(2001年)

1.三大怪獣 地球最大の決戦(1964年)

黒部峡谷に落下した不思議な隕石が突如浮上・大爆発。その炎が徐々に形を変え、キングギドラとなった。
キングギドラは引力光線を繰出して暴れ回り、東京を壊滅へと追い込んだが、ゴジラ・ラドン・モスラの3匹がタッグを組み戦ったため、負けて宇宙に逃げ帰った。
昭和シリーズでは最初で最後の操られていない野生のキングギドラである。

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キングギドラ

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