思い出の「昭和芸能人伝記マンガ劇場」:第6回、ローラーゲームの女王!「佐々木ヨーコ物語」

思い出の「昭和芸能人伝記マンガ劇場」:第6回、ローラーゲームの女王!「佐々木ヨーコ物語」

ローラーゲームの中心となってブームを牽引していたのが、日本が誇るプロチーム「東京ボンバーズ」その中でも女子選手としてアイドル的人気を博したのが「佐々木ヨーコ」。そんなローラーゲームのアイドルも伝記マンガになっていた!ローラーゲームの女王のコミカライズ版です!


1972年から75年までの間、東京12チャンネル(現材のテレビ東京)系で、夜のゴールデンタイムに毎週放送されていた、アメリカから来た全く新しいスポーツ番組、それが「日米対抗ローラーゲーム」!

左が佐々木ヨーコ。右の女性はチームで人気だった「綾部姉妹」の綾部圭子。

「日米対抗ローラーゲーム」宣材写真

実はこのローラーゲーム、既に1968年から2年間に渡って、本国アメリカでの試合の映像が、同じ東京12チャンネル系で放送されており、日本で人気を呼んでいたスポーツ!残念ながらその後、人気低迷により放送は一端打ち切られたが、人気挽回のために日本で日本人チームを作るプロジェクトが指導!その計画も、途中資金難による中断など幾多のトラブルに見舞われたが、ついに初の日本人チームである「東京ボンバーズ」がハワイで結成されたのが、1972年のこと。日本での放映開始から、実に4年余りの歳月が経過していたことになる。

「カンサスシティの爆弾娘」の原題は「カンサスシティ・ボンバー」。東京ボンバーズの名前の由来?との説もあり、確かにユニフォームも非常に似ている。

映画「カンサスシティの爆弾娘」日本版ポスター(左)と海外版DVDジャケット

60年代末からアメリカで大流行したこの新スポーツは、1975年にアメリカでも「ローラーボール」というSF映画が制作された程の大人気!
もちろん、このローラーゲームその物を題材にした映画「カンサスシティの爆弾娘」も作られており、近年でも「ローラーガールズ・ダイアリー」という作品が作られるなど、未だにアメリカでは根強い人気があるスポーツだ。

しかし正直言って、我々ミドルエッジ世代にとっては、うっすらと子供の頃に見ていた記憶がある程度。あれ程日本にブームを巻き起こしながら、最早日本ではその存在さえ忘れ去られてしまった様なこのスポーツ。だが、70年代中頃の日本中で一大ブームを巻き起こし、毎週テレビ中継される程の大人気を誇っていたローラーゲームの中心となってブームを牽引していたのが、日本が誇るプロチーム「東京ボンバーズ」なのだ!

これが東京ボンバーズのメンバーだ!

日本で結成された「東京ボンバーズ」のメンバーは、当時プロ野球選手並の人気を誇り、中でも女子選手としてアイドル的な存在だったのが、チームのリーダーとして活躍した佐々木ヨーコ。
そこで、今回は彼女の伝記マンガ「佐々木ヨーコ物語」を紹介しようと思う。

*「日米対抗ローラーゲーム」と、日本におけるローラーゲームの成り立ち、そして「東京ボンバーズ」について、更に詳しく知りたい方は以下のリンクからどうぞ。

日米対抗ローラーゲーム - Wikipedia

東京ボンバーズ - Wikipedia

そもそも、佐々木ヨーコとは?

日本で結成されたローラーゲームのチーム「東京ボンバーズ」で、その長い黒髪とルックスからアイドル的存在だった、チームの中心選手。
時代的にも、ちょうど女子プロレス人気が台頭する時期に当たり、映画界にも「アマゾネス」や志穂美悦子の女ドラゴン物など、女性が戦う作品に人気が集まっていたこともあって、一種の時代の要求に答えた結果の大ブームだったのかも知れない。

「週間平凡」1973年8月23日号掲載。

当時の佐々木ヨーコの私生活を伝えた記事

画像で紹介した様に、当時の週刊誌のグラビアにも彼女のプライベートが紹介されるなど、当時の日本人がいかにこの新スポーツの女王に熱狂していたかが伺える。
70年代の短い一時期ではあったが、日本中の人気と注目を集めた存在、それが「東京ボンバーズ」の若きチームリーダーである彼女、佐々木ヨーコだったのだ。

マンガ「佐々木ヨーコ物語」概略

本作が掲載されたのは、「別冊少年チャンピオン」1973年12月号。

「佐々木ヨーコ物語」掲載誌表紙

本作が掲載されたのは、「別冊少年チャンピオン」1973年12月号。マンガだけでなく、巻頭カラーピンナップで当時のゲームの様子が写真で紹介されているのも、今となっては貴重な資料だ。(残念ながら手持ちの資料ではピンナップが切り取られており、どんな写真だったかは不明)
あの「燃えよドラゴン」のコミカライズも掲載されているこの号、現在ではかなり入手困難な貴重品となっている。
ちなみにこの他にも、週刊少年マガジンや少年キングの表紙に彼女は登場しており、幅広い年齢層に大人気だったことが判る。

「マンガ佐々木ヨーコ物語」内容紹介

「佐々木ヨーコ物語」扉絵

ちなみに実況しているのは、当時の人気司会者だった土居まさる。
かなり似ている!

いきなり冒頭から激しいレース!

これがローラーゲームの試合ルールだ!

当時の試合の様子(何と日本武道館で行われていた!)と、ローラーゲームに関しての詳しいルール説明の描写から、本作は幕を開ける。正にこの時代、ローラーゲームはボーリングを越える日本の国民的人気ゲームとなっていたのだ!

子供の頃からスピード狂で活発的な女の子だった佐々木ヨーコ。

小学生で車を運転!

学生時代はスポーツ万能!

高校卒業後に美容師学校へ入学するが・・・。

ローラーゲームとの運命の出会い!

小学生の頃から自由とスピードを愛した佐々木ヨーコ。そんな彼女も高校を卒業し美容師学校へと入学するが、どこか満たされない想いを抱えていた。
そんな時、当時大人気だったローラーゲームの日本チーム結成に伴う、練習生募集ポスターと運命の出会いを果たすことに!

マンガのセリフによると、応募者は何と800人!

大勢の応募者の中から見事選手に!

アメリカのプロチーム「ロサンゼルス・サンダーバード」の練習生として留学。激しい練習の日々を送ることに。

アメリカへ修行の旅に出る二人

貧しい暮らしに耐えて夢を追う二人!

プロチームの一員として凱旋帰国!

それから三年、遂に東京ボンバーズ結成!

こうして実に800名を越える応募者の中から選ばれた、佐々木ヨーコとミッキー角田の二人は、昭和44年(1969年)アメリカに向かうことに。
当初は本場アメリカのプロチームである「ロサンゼルス・サンダーバード」で修行を積み、その後彼らは日本に凱旋帰国。

それにしても、日本で東京ボンバーズが結成され、本格的にブームが起こるまで実に3年以上の月日がかかっていたとは!(この間の様々な苦労と経緯については、是非Wikipediaへのリンクからご確認頂ければと思う)
それだけの下積み期間と苦労があればこそ、あれだけの迫力ある試合が毎週繰り広げられたのだ。

日本初のローラーゲームチーム誕生!

世界最強のチーム、シカゴ・ホークスとの対決!

遂にシカゴ・ホークスに勝利、念願の世界一に!

遂に、当時の世界最強チームであるシカゴ・ホークスを破り、名実共に世界一となった東京ボンバーズ!観衆からの「ゴーゴー、ヨーコ!」の声に応える佐々木ヨーコ。
若き日本のエース、佐々木ヨーコの活躍はこれからも続いて行くのだ!

最後に:ローラーゲームのその後

こうして、一時衰退したブーム復活を目的に結成した日本人チームの成功により、再び日本に大旋風を巻き起こしたローラーゲーム。
しかし、そのブームも徐々に衰退。アメリカとは違い、もはや日本ではその存在すら忘れられてしまったかに思えたのだが・・・。

実は今回色々と調べたところ、なんとYoutube上には2016年に行われたローラーゲーム試合の動画がアップされているではないか!そう、今でも日本のローラーゲームの灯は、確実に次世代へと受け継がれているのだ。

上に紹介した様に、当時のゲームの映像は今でも断片的にYoutubeで見ることが出来る。当時の視聴者がテレビに釘付けになったそのスピード感と迫力は、今見ても十分に楽しめる物なので、当時リアルタイムで体験していない方は、是非一度ご覧頂ければと思う。

こうして70年代の一時期、紛れもなく日本中を魅了したローラーゲームと、日本チームの若き女王佐々木ヨーコ。
放送から45年が経過しようとしている現在、一日も早く当時の映像を集めたDVD等がリリースされることを、願って止まない。

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