今も昔も、世の男性の関心の的となるのは、可愛い女性アイドルの存在!
その中でも外国人でありながら、70年代中頃に爆発的な旋風を日本中に巻き起こした元祖グラビアアイドルと言えば、そう、ハワイ出身のアグネス・ラム!

これがアグネス・ラムだ!
日本初上陸からすでに40年が経過しようとする現在でも、未だに写真集やパチンコ機種などで彼女の存在を目にする機会は多い。
そこで今回は、我々ミドルエッジ世代の男性の心に今も残る彼女、褐色の恋人アグネス・ラムの伝記マンガを取り上げることにしよう。
70年代の日本が熱狂!太陽の恋人アグネス・ラムとは?
1956年5月21日、中国人の父と、イギリス・アイルランド・ポルトガル・ハワイの混血である母との間に生まれた彼女こそ、実は元祖グラビアアイドル!
突如としてハワイから上陸した彼女の魅力には、冗談抜きで当時の日本中の男性が一瞬で虜になったほど。

今見ても、この露出度は凄い!
これと似た例として思い出されるのが、2000年代に「グラビア界の黒船」の異名で同じ様に日本に上陸し、写真集が超話題となったリア・ディゾンのケースだ。
確かにリア・ディゾンも、そのルックス的にアグネス・ラムを思い出させる部分があるのだが、そのスケールやインパクトの強さに関しては、やはりアグネス・ラムとは比べものにならないと言える。
久々にアグネス・ラムについて知りたくなった方は、以下のリンクよりどうぞ。
アグネス・ラム - Wikipedia
マンガ「アグネス・ラム物語」概略

伝記マンガ掲載誌の表紙。
本作が掲載されたのは、月刊少年マガジン1976年9月号。
作者の「たなしこう」先生は、もともと少年ジャンプで活躍されていた漫画家であり、この頃の月刊少年ジャンプでも、松竹新喜劇の看板役者である藤山寛美の伝記マンガを連載されていた。

掲載誌の巻頭グラビア
この掲載誌ではマンガだけで無く、アグネスは巻頭グラビアでビキニ姿も披露!
この頃はまだそのビジュアルだけが先行していたため、彼女の生い立ちやデビューのきっかけが初めて語られるその内容は、当時の子供たちには実に貴重な情報源だったのだ。
マンガ「アグネス・ラム」物語、内容紹介

「アグネス・ラム物語」扉絵

1ページ目からビキニ!

多国籍の血をひくアグネス
彼女の生年月日などのデータや、当時の日本の熱狂振りに続いて描かれるのは、何故彼女がモデルの道に入ったか?そのきっかけとなった「ある事件」だ。

モデルに憧れた少女時代
実は、子供の頃に海で溺れかけたところを、たまたまニューヨークからハワイに撮影に来ていたモデルの女性に助けられたアグネス。この事件で、この世にモデルという仕事があることを初めて知り、助けてくれた彼女のようになりたいと思い、モデルを志す様になったのだそうだ。

高校のミスコンで見事優勝!

そして、ミス・インターナショナル大会へ!
その後、モデルを目指してダンスやレッスンを受けていいた彼女は、ハイスクールのミスコンに出場。見事に優勝した彼女は、次のステップとして遂にミスインターナショナルのハワイ代表大会に出場するのだが・・・。

一際目立つ、ビキニ姿のアグネス!

ついに発表の瞬間が。

残念ながら優勝を逃したアグネス・・・。

あまりにトホホな、優勝を逃した理由とは?
実は出場資格である18歳になる3ヶ月前だった、アグネス!
あまりにトホホな理由により優勝を逃してしまった彼女・・・。しかし、運命の女神は彼女を見捨てなかった!

日本から運命のスカウトが!
何と、東京のモデル会社の社長からのスカウトを受け、アグネスはテレビCMのモデルとして日本での活動を開始する。
そして、彼女が出演したテレビCMが、日本中に大反響を巻き起こすことに!

日本のお茶の間に流れたCMからブレイク!

日本で大ブームに!

日本での大人気に応え、ついに来日へ!

そしてアグネスの活躍は続く!
いかがだっただろうか?
エメロンのテレビCMでお馴染みの「ホッ」のポーズ。ミドルエッジ世代の方なら、覚えておいでの方も多いのでは?彼女の熱狂的なブームのきっかけとなった、このCMのインパクトは相当強かったらしく、この伝記マンガでもエンディングのコマにに使用されているほどだ。
実は本作が掲載された1976年当時、まだ彼女の来日は実現しておらず、そのためエンディングも、「これからの日本での活躍を応援してね!」的な物になっている。
当時、テレビに突然映ったアグネス・ラムのあまりの可愛さに、名前も知らないのに目が離せなくなってしまったという体験は、ミドルエッジ世代の男性なら覚えがあるはず!
可愛さとセクシーさ、この両者を兼ね備えて当時の日本男児の前に降臨した、「太陽の恋人」アグネス・ラム!年代を超えて人々を魅了し続ける彼女の魅力こそ、我々ミドルエッジ世代への神様の贈り物だったのかも知れない。
最後に
東洋的なルックスとそのビキニ姿の衝撃に、当時の全男性が完全にKOされてしまった、当時の大アグネス・ラムブーム。
実は本作掲載の翌年1977年には、アグネスと同じ、童顔・巨乳・小麦色の肌の「三種の神器」を兼ね備えたアイドル、榊原郁恵がデビューしており、時代の要求と嗜好が彼女の魅力とマッチしていた点も大きかったと思われる。
その後、来日したアグネスは日本で遂に歌手デビューを飾ることに。更にテレビドラマやバラエティにも進出し、遂にはスターの証明である、フジテレビの「新春スターかくし芸大会」にも出演!最近でもパチンコ機のキャラクターになるなど、未だに世代を超越して日本人の男たちを魅了し続ける、アグネス・ラムという存在。
当時お世話?になった方も、全盛期の彼女を知らずにいた若い世代の方も、今一度このグラビア界のレジェンドに注目されてみては?